
正宗の独断と偏見によるオススメ漫画紹介
はじめに
ごきげんよう。
みなさん、漫画読んでいますか?
正宗はめちゃくちゃジャンルに偏りはありますが、年間で300冊くらい漫画を購入して読んでいます。
私は隙間時間に読み返したり、飲み会の途中で友人に単話試し読みさせる場面が多いので数年前から99%Kindleで買っています。
購入まではせずともWeb漫画の連載も追っていたりと漫画に費やしている時間はかなり多い方だと思います。
漫画最高!大好きな娯楽です。
そんな正宗が是非オススメしたい漫画を微ネタバレ程度で紹介して行きたいと思います。
気になった漫画は是非買うか連載で読むかをしてください。(勅令)
漫画の引用についてはこちらの記事を参考にさせていただきました。
※本記事のAmazonリンクはすべてアフィリエイトリンクとなっています、あらかじめご了承ください。
紹介文章は随時追記中(最終更新: 2024/09/06)
完結済み
青春のアフター(全4巻 + if1巻)
【あらすじ】
時間を跳躍する少女の十和さくらと、時を超えてなお彼女を想い続ける鳥羽まこと、そして未来の世界でまことと婚約していた上牧みい子との三角関係を描く、タイムスリップをテーマとしたSFラブロマンス。
【紹介】
当時、華々しい学生生活を送れなかった諸兄に是非読んでほしい一作。
「燻った恋愛観を抱えたまま大人になった人はどうなるのか?」がフックの本作だが、話が進むにつれて最終的に人と人が向き合ってどのような結末を迎えるのかをぜひ見届けてほしい。
主人公のまことが放つこの台詞がこの漫画を体現していてとても好きだ。

正宗は主人公の彼女「みい子」が好きです。

げんしけん (1~9巻 + 二代目 10~21巻 + α)
【あらすじ】
大学入学を機に、オタクが集うサークル現視研に入会した笹原完士は、そこでオタク文化にどっぷり浸かった先輩陣をはじめとする、個性的な会員たちと出会う。やがて上級生へと進級した笹原は、同人イベント・コミック・フェスティバルへのサークル参加や、後輩の荻上千佳との恋などを通して成長していく。笹原たちの卒業後、新部長の荻上をはじめとした次世代の物語は、続編漫画『げんしけん 二代目』として描かれている。
【紹介】
今ほど「オタク」という存在が世に浸透していなかった、2002~2006年当時のオタク文化を描きながらも隠キャ大学生と陽キャ大学生が関わるとどのような化学反応を起こすのかといった人間ドラマを描く本作。
後発の「オタク」をテーマにした作品と違って本作は「オタクという生態の気持ち悪さ」が毒抜きされず存分に描かれている。
これは露悪的で描かれ方ではなく、現代のオタクコミュニティでも通じるような「オタク特有のちょっとした空気の読めなさ」や「対人コミュニケーション不足から来る気持ち悪さ」を丁寧に描いている。
初代(1~9巻)の序中盤は大学生オタサーの日常、終盤はサークル内恋愛の要素が強く出てくる本作だが、ぜひ最終巻まで読んだ時のモラトリアムが終わってしまうようなあのカタルシスは是非味わってほしい。
彼氏のオタク趣味をやめさせたい一般人の咲ちゃんに対するげんしけん所属のメインキャラ斑目が放つこのセリフは今でも印象的だ。

げんしけん 1巻 - 斑目から咲へ
人類総オタク化した現代でもこの言葉の真意はきっと変わらないのではないかなと思っている。
二代目からは腐女子の新規会員が増えたり、より恋愛の要素が強くなっているなど好みは分かれるが、初代の人気キャラが再度ピックアップされて積み残していた一つの決着が着くシーンはぜひ読んでほしい。
二代目とは別に+αとなる関連(?)作品もあるが、これは興味が出たら勝手に出てくると思うので必要に応じて読んでください、正宗は大好きなので読んでいます。
恋は光 (全7巻)
【あらすじ】
「恋をしている女性が光って見える」という不思議な能力を持つ男子大学生の初恋を描いたファンタジー恋愛作品。登場人物の心が揺れ動く描写など純粋な恋愛作品としても楽しめるが、物語の根幹にある「恋をしている女性が光って見える」という能力が発動する原理を推測する、謎解き要素も楽しむことができる。集英社「ウルトラジャンプ」2013年11月号より連載の作品。2022年6月実写映画化。
【紹介】
はっきり言って、これは北代というヒロインのための漫画です。
再序盤に判明するのでネタバレではないのですが、北代は西条の事が昔から好きであるにも関わらず西条が持つ特殊能力「恋をしている女性が光って見える」が当てはまらず、なぜか北代は光らないのである。これはこの作品の命題にもなっているため、是非最後まで読んでほしいです。

平凡な男子大学生である主人公の西条と腐れ縁幼馴染女子大生の北代の関係性はこの漫画で終始描かれ続ける重要なファクターであり、個人的に一番好きなシーンがいつもの居酒屋で飲んでいるシーンだったりします。
……とここまで語ってきましたが、残念ながら1話の時点で主人公の西条くんは「恋というものを知りたい」と語るちょっと不思議な文学少女、東雲さんと運命的な出会いをして惚れてしまいます(なんならそれを北代さんに相談してしまいます!)

と、ここまでだと順当に拗れそうな恋愛模様!といった感じなんですが西条くんも北代さんも東雲さんもガチの善人かつ聡い人たちなので不思議な関係性が生まれて行きます。
西条が考える、北代が考える、東雲の考える「恋とは何か?」
是非最後まで見届けてください。
あと、実写映画も良作なので原作ファンになったら是非観てほしいです。
GUNSLINGER GIRL (全15巻)
【あらすじ】
舞台はテロの横行するイタリア。政府機関「社会福祉公社」は、死に瀕した少女を改造・洗脳し、優秀な殺し屋としてテロリストと戦わせていた。「義体」と呼ばれるサイボーグに生まれ変わった少女たちの苦悩と戦いを描いたガンアクション、ヒューマンドラマ作品。作者が個人誌で発表した『GUN SLINGER GIRL』がベースとなっている。数多くのヨーロッパの銃器(FNP90、SIGなど)が登場することが特徴。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
【紹介】
あらすじから分かるようにかなりハードな世界観のお話です、おっさんと最強サイボーグ幼女のバディモノと言えば聞こえは良いが義体(≒サイボーグ化)となった彼女たちは寿命が短くなったり改造の副作用で記憶を失っていったりと、どう転んでも最悪の結末が確定しています。
また、彼女たちはバディのおっさんと1:1のフラテッロ(兄妹)という忠実な従属となる条件付けをされおり端的に言うと人間だった頃の過去の記憶をすべて消し去って上書きする洗脳です。
彼女たちがバディとなるおっさんたちを慕うのも全部改造したおかげです、なんて非人道的なんだ……。
そこまでしてこのおっさんたちが何を成し遂げたいのか、少女たちはこの不条理にどう向き合っていくのか。そしてテロリストの真意はなんだったのか。ぜひその目で確かめて欲しい。

義体の少女に追い詰められるテロリスト
もやしもん (全13巻)
【あらすじ】
菌が肉眼で見え会話ができる沢木直保が、入学した某農業大学で、教授の樹慶蔵や研究室のメンバーたちが起こす騒動に巻きこまれる。 第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第32回講談社漫画賞受賞。
【紹介】
農業大学を舞台に菌にまつわる話を主軸に様々な物語が展開していく。
キャラクター同士の関係性が巻を追う毎に丁寧に積み重ねた上での進展があるのでゆっくりと楽しんで欲しい。
この作品ではお酒にまつわる話がかなり多く、お酒に興味があるけど詳しい事がまだわからない人ほどお勧めしたい作品。
正直紹介の仕方が一番難しい漫画だな〜〜と思うので、まずは1巻読んでみて欲しいです。
最終巻の樹慶蔵まで到達して欲しいです(本音)

これを見てウルケルを飲むようになった
左利きのエレン
【あらすじ】
かっぴーが「cakes」で連載していた同名作品のリメイクで、作画を担当したnifuniのデビュー作。かっぴーは本作が、原作版でカットしたエピソードも加えた完全版だと語っている。凡人ながらも何者かになりたい一人の少年の朝倉光一と、繊細すぎるが故に前に踏み出せない天才少女の山岸エレンの出会いから始まる、広告業界とアート業界を舞台にしたクリエイター群像劇。光一とエレンが高校生だった1998年と、光一が駆け出しのデザイナーとして仕事に苦悩する2008年の、二つの時間軸が交錯しながら進行する。各巻には、登場人物の「人生を変えた映画(好きな映画)」がインタビュー形式で掲載されている。集英社「少年ジャンプ+」2017年44号から2022年44号まで連載。2019年10月実写ドラマ化。
【解説】
「天才になれなかった全ての人へ」
天才に出会ってしまった凡人はどうなる?
凡人である事を受け入れてそれなりの人生を歩むか、天才の真似事をして挫けてしまうか……。
じゃあ、凡人なりに頑張った先には何があるんだ?
そういった投げかけを学生時代に「出会って」しまった主人公光一のライフステージの変化と共にひっきりなしに投げかけるような物語。
学生→社会人(新卒)→社会人(ディレクター)と年を経て変わりゆく光一とその裏で活躍をする天才のエレンのパートが交互に進んでいく。
一番の見どころは社会人パートのお仕事部分だが、端的に言うとブラック労働を推奨するようにも受け取れてしまうため、今の時代背景に合っているかと言われれると甚だ疑問ではあるが、これも作中の人物が「時代劇になりゃいい」と言っている通りそういった形で受け止めて欲しい。

リメイク版はジャンプ+で連載していた事もあり、大人向けの作風だが要所要所の展開は少年漫画的。
仕事に本気になりたい人にも、仕事に本気になれない人にもオススメしたい一作。