金沢雅美

金沢雅美

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アジアの香りを感じる②

ラベンダーのピロースプレー アロマアイマスク 自宅用プラネタリウム カモミールティー … 色々試して頑張っても眠れないのに あなたの声聴いてると、何でか眠くなるのよね 友人の言葉に、嫌な気分はしなかった。 4月7日から放送の J-WAVE RINREI ASIAN SOUDSCAPE アジアの音風景を感じながらイメージトリップ。 その友人にとっては、『心地よい』睡眠へと誘ってくれる子守唄になったらしい。 『心地よい』は、わたしの勝手な主観だが、眠れるのだから、心地よ

    • アジアの香りを感じる

      J-WAVEラジオで、アジアをフィーチャーした番組に出演させていただいている。 2017年10月、 『RINREI Somewhere in Asia』から始まり、2019年4月〜2023年3月の 『RINREI MusixAsia』、 5年半、アジアの文化や芸能、音楽などたくさん学ばさせていただき、貴重な体験も数えきれないくらいさせていただいた。 アジアンアーティストのレコメンド曲を毎週お届けした経験や取材経験を活かして、 4月からアジアのテイストを残しつつ、 新番組『J-

      • 3丁目バス停前の珈琲店

        2月にTBSラジオの特番として放送されたラジオドラマ、 『リンレイpresents 三丁目バス停前の珈琲店』 がレギュラー番組として、今日から始まった。 珈琲店のオーナー雅美さんは、ほんわかと優しく、何でも包み込んでくれるようなイメージだが、鋭い観察眼で周りをハッとさせる。 そして、アルバイトの大林くんは、一見しっかりものだが、たまに場の空気を読めないところにヒヤッとさせられる。でもどこか憎めない。 この2人が、お客様の悩みや葛藤を聞きながら、時には同苦し、時には激励し、

        • 女たち Vol.21

          柊子の日記

        アジアの香りを感じる②

          AS I FEEL LIKE 〜2

          手を伸ばすか 眺めるだけにするか 手を伸ばして掴むか 眺めるだけにするか 手を伸ばして掴んで上がっていくか 眺めるだけにするか 手を伸ばして掴んで上がって違う世界を見るか 眺めるだけにするか 手を伸ばして掴んで上がって違う世界を見て それから眺めるだけにするか 手を伸ばして掴んで上がって違う世界を見て また掴むか 手を伸ばしてみたら 掴めそうなもの

          AS I FEEL LIKE 〜2

          AS I FEEL LIKE〜1

          If you want to eat Just eat If you want to buy Just buy If you want to sleep Just sleep If you want to love Just Love If you want to Love Just Love Singapore sunset

          AS I FEEL LIKE〜1

          女たち シンガポール編②

          女たち シンガポール編からの風景。 Vol.13 Harisha(ハリシャ) ヘナの粉を紅茶やコーヒーでといだもので、手の平や妊婦のお腹などに描くメヘンディ。 ヘナタトゥーとも呼ばれている。 模様もたくさんあり、それぞれに意味が込められている。メヘンディが消えると願いが叶うとも言われている。 模様を描き終わり色が肌に染み込むまで。 Vol.14 橙子の場合  シンガポールのロッカーのような納骨堂と さまざまなバリエーションのお供え物。 Photo by 金沢雅美

          女たち シンガポール編②

          女たちシンガポール編      ①

          女たち、シンガポール編に登場する女性たちをイメージした風景を。 Vol.11Najiwa(ナジワ)の場合 アラブ人街からサルタンモスクをのぞむ。歩いていると、聞こえてくるコーランの響きとノスタルジックな雰囲気。 1975年国定記念物に指定。 pergi ke tujuan 〜目的地の途中 photo by #金沢雅美

          女たちシンガポール編      ①

          #女たち Vol.20

          柊子の場合 ② 昨夜、ルームメイトのユーシーと初めて長い時間話した。 彼女の生い立ちや家族のこと、彼女も私と同じく離婚歴があること。 部屋は別だが、台所やトイレ、洗面は共有しているので、お互い良い距離感を保つために、プライベートな話はしないようにしていた。 2人とも結婚していた当時の苦労話には共感できる事がたくさんあり、一気に距離が縮まった。 『同苦できる友人は、時には傷の舐め合いで終わってしまう場合もあるが、過去の経験からお互い切磋琢磨する事で、より高みを目指すモ

          #女たち Vol.20

          #女たち Vol.19

          ユーシー(语汐)の場合 同僚のシャオランとルーシーが結婚をすることになった。 同じ男性と。 キッチンで、コーヒーをいれていた柊子が、そんな偶然があるんだねと驚いていた。 柊子は、私と郊外のHDB団地でルームシェアをしている日本人で、中華系シンガポール人とのハーフだ。 アジア同士のハーフは見た目ではそれだと分かりづらい。その上、彼女はシンガポール訛りの英語を完璧に話すので、ハーフだと言われない限りは日本人だと分からない。 「一夫多妻を受け入れるマレーシアでは 珍しい話で

          #女たち Vol.19

          #女たち Vol.18

          露西(ルーシー)の場合 自宅があるマレーシアのジョホールバルから職場のあるシンガポールまで車で片道約1時間。 仕事帰りの運転中に、いつもDJ Yanaのラジオ『Welcome Happiness,GoodbyeWorries』 を聴く。 彼女の声は澄んでいて聴きやすく、歯に衣を着せぬコメントの中に時折覗く人の良さが出るところが好きだ。声からは、彼女が虹色のモヒカンヘアをしているという事は想像できない。 今日は、まさか自分の相談メッセージを、あのDJ Yanaが読んでくれ

          #女たち Vol.18

          #女たち Vol.17

          Yana(ヤナ)の場合 みなさーん、こんにちは! 今日もシンガポールはSo Hot! 気温は31度だよー! Welcome Happiness ,Goodbye Worries! 今日は、べドックに住むルーシーからのメッセージを読みます! Hi ルーシー! わお!嬉しい!ルーシー、ありがとう! じゃあ早速ルーシーのお悩みをきこうか? わお! わーお!ルーシー、外もホットだけどルーシーの話もホット! ダブルホットね! わーおー!わ•あ・お! 読んでいて私の顔が燃

          #女たち Vol.17

          #女たち Vol.16

          小蘭(シャウラン)の場合 シャウホン叔母さんがやっているチャーシューライスの店に人気歌手が来たらしい。   きっとシャウホンの店はもっと繁盛する。   シャウホンも旦那を亡くして大変だったけ    ど、やっと運気が巡ってきた。   シャウホンにあやかって、ロトを買おう!   当たるかもしれない。 母の興奮した声が台所から聞こえて来た。 シンガポール人の中華系、特に年配層はロトを買うのが好きだ。 父も母に便乗して、ロトのマークシートを片手に鉛筆はどこだと探している。

          #女たち Vol.16

          #女たち Vol.15

          シャオホンおばさん(Aunty 小紅)の場合 朝早くから店を開け、その日のチャーシューが終わったら店を閉める。 シンガポール郊外のホーカーセンターに店を構えて20年。 夫と二人三脚で頑張ってきたが、ここ数年、コロナで店を開けられず、その間に夫を亡くした。 以前は行列のできるホーカーズの店を目指して、休みの日は夫と色んなチャーシューライスを食べ歩き、レシピも研究した。 うちのオリジナルチャーシューライスを食べたくて毎日通ってくれる客もいる。 コロナも落ち着き、店を再開

          #女たち Vol.15

          #女たち #短編小説  Vol.14

          柊子の場合 5年前に離婚をし、心機一転、父の故郷であるシンガポールに移った。 仕事先も運良く知人に紹介してもらい、物流会社のマーケティング部に就職する事が出来た。 シンガポールは物価が高いと言われているが、食品や日用品は地元のマーケットで買えば安く済むし、地下鉄やタクシー、バスといった交通費は、日本と比べるとかなり安い。 小さな国なので、私のように都心から離れた場所に住んでいても気軽にどこでもアクセス出来るので不便を感じる事はない。 今日も気温は30度近くで暑いが、リモ

          #女たち #短編小説  Vol.14

          #女たち  #短編小説  #超短編   Vol.13

          ハリシャ(Harisha)の場合 ディパバリが終わってもうすぐで2ヶ月になるが、部屋の窓に飾ったショッキングピンクのイルミネーションは片付けずそのままにしている。 私が生まれてからすぐに父が病で亡くなり、 女手ひとつで私を育ててくれた母も5年前に亡くなった。 リトルインディアにある美容室に勤めている。 コロナで他のスタッフは辞めてしまい、今は、たまにしか顔を出さないこの店のオーナーと私だけだ。 シャンプーはもちろん、カットやパーマ、セットの他に、花嫁の手に描くヘナの植

          #女たち  #短編小説  #超短編   Vol.13