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クリスマスの読みもの

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📕『クリスマスの贈りもの』全5篇(2009年と2010年USJクリスマス特設サイト書き下ろし作品) 📕『さすらい駅わすれもの室』より『とくべつな地図』(2015年12月NHK宮崎… もっと読む
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#USJ

思ってたのと違うけど─ぺったんこの靴下

2009年と2010年のUSJクリスマス特設サイトに寄せた連作短編小説「クリスマスの贈りもの」。「…

お手本は予習済み─映画みたいなプロポーズ

2009年と2010年のUSJクリスマス特設サイトに寄せた連作短編小説「クリスマスの贈りもの」。「…

思いやりの相似形─ジグザグ未来予想線

2009年と2010年のUSJクリスマス特設サイトに寄せた連作短編小説「クリスマスの贈りもの」。「…

おまけの人生を通り越して─とっておきのお薬

2009年と2010年のUSJクリスマス特設サイトに寄せた連作短編小説「クリスマスの贈りもの」。「…

子どもの目線で─地上75センチの世界

2009年と2010年のUSJクリスマス特設サイトに寄せた連作短編小説「クリスマスの贈りもの」。「…

今、存在することがプレゼント。─壊れたビデオカメラ

クリスマスを待つ時間街にイルミネーションが灯り、デパートの包装紙が赤や緑になり、お菓子に…

あの頃の親の気持ちという伏線─パパの宝もの

真夜中のナイショ話子どもは9時に寝なさいと言われて忠実に守っていた頃、布団に入ったけど寝つけないでいる耳に、両親の会話が聞こえてきた。 「サラ金貸して」 当時から妄想力だけは人一倍たくましかった幼いわたしの頭の中で、ニュースで聞きかじった情報がもつれ合い、持てるだけの荷物を持って夜逃げする一家が思い描かれた。 サラ金はサラリーマン金融の略だが、関西では真新しいことを「まっさら」、縮めて「さら」と言う(おをつけて「おさら」とも言う)。「さらの服」は買ったばかりの新しい服。

一緒に気持ちとか思い出とか固めてる─てのひらの雪だるま

記憶のミルフィーユの行方娘が小学生になって間もない頃、学童保育からそろそろ帰る時間だなと…

母になっても女子部─男子部の秘密

【お知らせ】2021/12/23(木)22:30Clubhouseにて上演! 「母」にも「女」が入っている 「こ…

大人こそサンタクロースを待っている─サンタさんにお願い

USJ小説『クリスマスの贈りもの』クリスマスが好きだ。どれくらい好きかというと、大学の卒業…