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新たな体験:南米コロンビア不法移民調査へ

 先日からコロンビア共和国に来ています。
 アメリカでの取材を終え日本に帰国予定でしたが、国境の壁取材で共に活動した元特殊部隊のChuck Holton氏が南米取材に出かけるとの事で同行する機会を得ました。

 少なくとも5カ国を回らなければ世の中、世界を理解する事ができないとの戦争特派員マイケル•ヨン氏のアドバイスから、折角のチャンス!行くしかないと急遽予定変更しました。

 コロンビアは現在外国人の入国が可能です。条件はPCR検査陰性のテスト結果を持参すること。空港で検査を受けて翌日に出発しました。検査費用は$176、24h以内に結果が出るタイプの為高めです。因みに即日(30分)は$350!!
 しかし、コロナのテストに関して情報が錯綜しており、また検査結果は72時間以内で無ければ有効でないという条件下で空港でテストが受けられるのはとても有り難いことでした。

 検査は綿棒を鼻に入れ片方十数秒クルクルするだけ。


セキュリティがっちりな空港

 今回のコロンビア取材は主に次の3つのテーマについて調査をすることが目的です。

 1、米国目指す不法移民達の実態
 2、売春問題
 3、麻薬問題

 初日は初めてのコロンビア訪問ということで街の様子を見て歩きました。カルタヘナは観光で世界的に有名でハネムーンの場所としても人気の街です。


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 ちょうどウェディングドレスを着た花嫁花婿が写真撮影をしていました。

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 この様なとても綺麗な街ですが、物乞いや道端でも小物売りが沢山いて、治安も良くありません。また夕方近くになると売春婦が沢山姿を現します。女性はお洒落な格好をする人が多く、露出が激しい為売春婦と一般の女性との見分けがつかない時もあります。整形手術も人気でその為の観光旅行も盛んです。

 同行しているHolton氏はとても宗教心熱いクリスチャンの方ですが、同じクリスチャンの方々からの協力もあって、訪れる先々で1家族だけを選びその家族を支援することを決めているそうです。
 アメリカでもよく見受けられることですが、ホームレスや様々な困っている人々を助けようと寄付や炊き出し、子供たちへの教育支援等クリスチャンの人々が熱心に行っている姿がよく見られます。

 今回は前日に出会ったベネズエラから来た家族と仲良くなりこの家族を支援すると決めたそうです。

 スーパーに「行き好きなだけ食料品日用品を買ってあげる」とこの家族に伝えたチャックさん。遠慮と言う言葉とは辞書にないのか!?と突っ込みたくなるような家族総出の買い出しになりました。因みにこの家族は一室に親族15人で生活をしています。宝くじに当選したような気分だったことでしょう。

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 そうこうしているうちに、お店の入口にこの様子を見に来る人の群れが出来てしまいました。どうしてこの家族だけ?我々にも恵んでくれ。その様にこちらをじっと見つめる群衆、私も助けてくれと物乞いをする人で我々3人の身の危険が差し迫ってきてしまいました。ここを脱出すべく、先程の家族の若い息子に、ここから脱出したいからタクシーを呼んでくれ、もう一人をボディーガードとして配置してくれと話をつけ、なんとか無事にタクシーでホテルへと逃げ帰りました。

 ここまで治安が悪いと簡単に人助けもできません。この様に自国で食うや食わずの生活をして来た人々が今全世界からアメリカを目指しコロンビア、パナマを通過点とし不法移民の旅に出ています。

 合法に移民をしようとすると長い列がある。それをスキップしようと命がけで南米へと移動し、北上、最終的にはメキシコとの国境を超えるのです。

 と、ここまで書いて記事を公開するのに長らく経ってしまいました。

 記事を楽しみにして下さっている読者の皆さん申し訳ありません。
 月日は経ち、あれから、パナマ、日本、アルメニア、そしてまたパナマと引き続き移民調査の旅に同行させてもらっています。

 今日はプライベートジェットに乗り、コロンビア・パナマ間のダリエンギャップ(Darien gap)と呼ばれるジャングルに行ってきました。

 当初予定していた機体と別の種類の機体が準備されていた為、飛行を延期する予定でしたがその後交渉の末飛行することになりました。離陸の場面からご覧になりたい方は47:00~頃からどうぞ! 

詳しくは次の記事で!

2021年6月5日
パナマシティより



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