見出し画像

みんなで「ボヘ弁」を深堀り! 弁護士・石橋京士にいろいろ相談してみよう。

この記事の元となる音源「Morning House」は、音声SNSアプリClubhouseで毎朝6:50から配信しています。1週間で1人の人生が「劇的」に変わる、新感覚のライフチェンジング番組です。
https://www.clubhouse.com/club/morning-house

各界のプロにも参画していただきながらのプロデュース、今週のライフチェンジャーは弁護士・石橋京士(通称:ボヘ弁、以下同)さんだ。彼はつねづね語ってきた。「多くの人は本格的な争いになってから弁護士に相談に来ます。その時に僕は思うんです。『もっと早く来てくれたらこんなにこじれることもなかったのに』って」。一般の人が「弁護士に相談だ」と思う、そのもっと前の段階で相談に来てほしい――それがボヘ弁の願いだ。ここでは、何をどう相談すればいいのか、また事前に相談するメリットは何なのかをボヘ弁に聞いた(Q&A形式で法律に関わる話がでてきますが、本記事は要約版で、かつ具体・個別性のある話なので、より適切な対応法を知りたい方は、直接ボヘ弁に相談してください)。

事前に相談に来てくれた方が安い。お客さんがラク

多くの案件にかかわってきたボヘ弁は、まず最初にこう断言する。

「こじれ切ってから弁護士に相談するより、こじれる前、争いがまだないときから相談した方がお客さんにとって心身の負担も少ないですし、コスト的にもすごく安いんですよね。炎上してからだと工数も時間も負担も倍々に増えていきます。そうなって欲しくない」

そう、実は「争い前」から相談に行くことにはほぼメリットしかないのだ。メリットといっても想像がつかないかもしれないが、それはのちのQ&Aで確認してほしい。気軽にフラッと相談すれば、本記事でなされるやりとり以上のことをサッと提供してくれるのが"ボヘ弁法律事務所"である(正式な事務所ホームページは下方にリンク)。

ボヘ弁はビジネス畑出身。ビジネスの案件に強い

特に、こと企業・事業にかかわる案件は、もともとビジネス畑出身で経営の感性もあり、多くのビジネスモデルを見聞きしてきたボヘ弁にとって得意とする分野といえる。実際にその実績もあってか

「起業家のコミュニティのメンターもやらせてもらっています」

と彼は言う。

その彼が、ビジネス目線で見た時に「逆に儲からない」はずの"係争予防"的な相談を「気軽に受けつけます」というのだから大胆である。弁護士としては、事前に相談に来られるより、こじれてから相談に来られる方が圧倒的に利益がある。率直に、儲かる。ボヘ弁はその「うま味」を捨ててまで、弁護士界をアップデートしようというのだ。志も、大胆。

とはいえどこに事前相談のメリットがあるの?

しかし、彼の仕事のメリットをお客さんに理解してもらうのは、簡単なことではない。やはり「何がメリット」なのかがそもそも想像しづらいところがネックだ。そんな彼の提供する寄り添い相談に対し、今朝の「Morning House」でド直球の感想が出た。

――私、実際に「ボヘ銭コンサル」(今回の企画キャンペーン相談室。詳細は前回の記事へ)を受けたんです。でも使い方というか、何を相談したらいいかがわからなくて、「ボヘ銭ってどう使ったらいいんですか?」って聞いてしまって。やっと出た質問は「私の仕事で、弁護士をどう活用したらいいか」「いま考え得るトラブルにはどんなものがあるか」の2つでした。モデル活動などをフリーでしている私には、当然、事務所か何かが守ってくれるなんて状況はありません。でも、ぼんやりした私の問いにもボヘ弁さんは誠実に応じてくれました。今までリスクに対処してこなかったのに、何もなく来れたのはラッキーだったなって感じています。

ボヘ弁に出会えたのもラッキーといえる(これからの彼に期待)。

漠然とした悩みに具体で応じてくれることも強み

モデル活動をしているこの女性に対し、ボヘ弁がしたアドバイスは以下の3つに集約される。

①後払いでギャラをもらうことがほとんどなのだが、契約書をきちっと交わしてやっている仕事と契約書を交わさず信頼関係のみでやっている仕事があった。これだと、仮にギャラが貰えなくて裁判を起こしたとしても、効力のあるものがない。
②サロンなどでは生徒さんと同意書を交わすべき。たとえば、レッスンでウォーキングをしてもらったときに、そのノウハウで生徒さんが怪我をしても、または体調が悪くなっても、あらかじめ注意事項に同意してもらっていれば、守られる。
③ノウハウの権利、また肖像権は、特に企業さん相手ならしっかり契約上はっきりさせておいた方がいい。

これを受けてモデルの彼女はこう思ったという。

――ああ、こうやってボヤッとした感じで相談しても、ちゃんとリスクを引き出して、言葉にしてくれるんだ。

そう、ボヘ弁の強みは、漠然とした悩みをも具体に落とし込む言語化能力にもある。

さて、ではここから、きょうの「Morning House」に訪れてくれた方々の質疑に移ろう。

【Q&A】

契約書ってどう理解すればいいの?

画像1

Q. 法律が苦手で、契約書にも何が書いてあるかがさっぱりわからないという人もいると思います。そういう経営者には契約書をどう理解してもらえばいいのでしょうか。

重要なところは最低限は説明して、一回読んでもらう、などはもちろんします。これはクライアントさんにもよりますけど、起業しようと思っていて、でも契約書が作りたいのだけど知識もお金もないという人から相談を受けたら、「まず一回、自分で(作成を)やってみて」と言います。で、僕の方で修正する。クライアントさんに、ひな形に合わせて自分で作ってもらって、そのあと僕が添削をするようにしています。なぜなら、一回自分で書いて考えてもらうと、最低限の知識が身に着くんです。それである程度のところまでいったら、「あとはお任せください」とするようにしています。

ビジネス的なジャッジと弁護士の関係って?

Q. 企業法務の判断は、最終的には契約書が決めるのではなく、ビジネス的なジャッジになる部分もあると思うのですが、そのあたりの感覚が鈍い人にはどう対応していますか。

そういう時、僕は可能な限り「何で迷っているか」を聞きます。話を聞いて、「どちらがいいと思います?」と聞かれたら、状況によっては「こうしてください」って言います。企業の判断には、(信用がある前提で)僕が言及できる範囲のものと、どうしても僕には判断できないものがあります。目の前の事柄が前者だと感じたら、丁寧にアドバイスしますね。ほとんどコンサル的なことをやっていた、なんてこともよくあります。

ビジネスに伴走してくれるの?

A. ボヘ弁さんは伴走型で弁護してくださるとおっしゃっていますが、事前相談の場合はどんなことをしてくださるんでしょうか。

Q. 仮に、今度こういうプロダクトやサービスを作りたいので「契約書や利用規約ってどうしたらいいですか?」とお客さんに聞かれたら、やはり、まず僕はヒアリングをしますね。徹底的に、です。「なぜそのサービスを始めようと思ったんですか?」「このサービスのここってどうなってますか?」とか、「具体的なオペレーションってここどうなりますか?」とか。聞かないと書類って作れない部分があるので。そういう時に、僕、つい言っちゃうんです。「そこってこっちの方が良くないですか?」って。そういうビジネスの壁打ち的なことはお客さんと楽しんでやっています。「全体の方向性」みたいなレベル感のこととか、「今どういうものがウケそうか」といったことは、むしろ意見を請(こ)われたりしますね。ありがたくも信頼していただいています。

ボヘ弁8

訴えてやる! とすぐ叫ぶクライアントがいます…。

Q. くわしくは省きますが、仕事柄か、すぐに「訴えてやる!」みたいになるクライアントさんとのつき合いが多いです。たとえば職業訓練的なことをしている時に「バカにされた!」と怒られてしまう。そういうリスクを法的に予防することは契約以外でもできるのでしょうか。

A. いまお話を聞いていると、たぶんこちらが法的に損害賠償責任を負わなければならないということは滅多にないと思います。契約書以外でいえば、まず「あるある」の事例を集積してほしいです。こういうパターンでこちらが行動すると相手にこう受け取られがちだ、とか。僕は、それを集約して社内教育に活かす方向にもっていきます。スタッフさんに「そうならないように」と注意してもらう、そのための教育に「あるある」を活用します。

また、利用者さんに対しては「これだけは分かってほしい」というものをピックアップして図柄つきとかでパンフレットにまとめて、「うち、こういう風にしますので、宜しくお願いします」と理解を促します。なるべく具体的に、イメージできるように。仮に契約書でその事態に触れていたとしても、互いの認識(どんな状態になったらまずいか)がズレてしまってはもったいない。契約書はいざ争いになった時にはこちらが有利になる武器に利用できますけど、そうはしたくない。できれば、「未然に争わなくていいように」したいじゃないですか。

SNSで誹謗中傷されています……。

Q. いま、SNSでめちゃくちゃ喧嘩を売られています。誹謗中傷も粘着的にされていて、「お前は差別主義者だ!」と言われています。これは放っておいたらまずいなと思っているのですが、特に人気商売をしている私として、事前に考えておくべきことはありますでしょうか。

A. 人から注目を集めて人気者になって展開していこうと思った時に、「これ、やって大丈夫か」というチェックをしておくことはすごく大事です。今回の話はむこうが悪い感じなので、法的手段に出ることもアリかもしれませんが、逆に、ほんとうにこっちがよろしくないことをやってしまった際に叩かれると、ぐうの音も出なくなる。なので、まずこっちの身を正しておくためにチェックをする、というのが理想です。その上で攻撃された場合の基本方針は、「放っておく」でもいいと思いますが、その悪口が自分のしようとしていることやビジネスに悪影響が出ると思われるレベルであれば、毅然とした態度をとるという選択肢も出てきます。手を打つ線引きとして、相手のしたことが犯罪になっているのか、民事上の損害賠償請求ができるレベルなのかを見定めることが重要です。そこまででなければ、ブロックやミュートでもいいと思います。

街中でいきなり暴走族に髪をつかまれました。

――30の頃だったでしょうか、オープンカーに乗って友人と街中を走っていたら、となりにきた暴走族っぽい人にいきなり髪をわしづかみされたことがあるんです。私はその時すぐに車を停めて、挑発には一切乗らずにじっとしました。そして友人が警察に、私は弁護士に電話をしました。もちろん相手には何も言わずに淡々と。するとその弁護士から「ああ、じゃあ、こうでこうで、こうして、で、こうしてください」って指示があって、そのとおりにしたんです。そうしたら、問題は速攻で解決しました。

ボヘ:それは大変でしたね。大抵の人は、そんな時に自分で何とかしようとして、あとで「大変だ大変だ」ってなって、そこではじめて「弁護士に相談だ」となりがちなんです。そして、のちのち「それは知りませんでした」「そんなことは思いもしなかったです」ということになっちゃう。危ないし、もったいないです。

――弁護士も入ってましたし、警察にも「起訴しますか?」と言われたんですけど、示談で解決しましょうってしました。結果的にその不良は土下座して謝ってきましたが、アドバイスがその場その時にもらえるような弁護士が身近にいると助かりますよね。

Q. でも(料金って)お高いんですよね?

Q. でも……やっぱり料金が気になります。

A. みなさん、値段のことを気にされるんですけど、遠慮なく「これくらいの金額で」っておっしゃってください。そのあとは僕の思い、やれるかやれないか、やりたいかやりたくないかの判断の話なので。

――そう。そうなのだ。困った時の弁護士ではない。「困る前に頼む」の弁護士である。身近にいてくれる、「となりにいる人」いわば「隣人」になって寄り添って伴走してくれるのが「ボヘ弁」である。彼は、「Moaning House」で親しみある語りをその後も続けた。これからも、今回強めた発信力で、周りからイジられながらも世のためになる情報を、提案をし続けてくれるだろう。

▼何かあったときも、何かないときも、ボヘ弁へ相談を▼

▼「ボヘ銭コンサル」詳細▼

投げ銭制で15分相談ができるコンサル部屋「ボヘ銭15分コンサル」はおかげさまで応募をたくさんいただいています。~9/17(金)までに▼以下▼へDMを頂ければ予約できます。

▼新生Morning Houseとは▼



この記事が参加している募集

人生を変えた一冊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?