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【アンモニアが!?】 環境問題に貢献!

 こんにちは。

 皆さんは、中学校の理科の実験でアンモニアを嗅いだりする実験をしたと思います。

塩化アンモニウム+水酸化バリウム→塩化バリウム+水+アンモニウム

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この反応中に、周りの温度が下がる現象が起きます。この現象を「吸熱反応」と言います。

 直接アンモニアを嗅ぐのではなく、手を仰いで嗅げと言われたと思います。

 


    今回は、この実験の内容はサブテーマですので、本題に行きたいと思います。

 世界で広く使われるアンモニアを造る技術として、化石燃料を使わず、再生可能エネルギーを用いて空気と水から合成します。

 今までのアンモニアの製法は、大量のエネルギーが必要で、二酸化炭素の排出も膨大でした。

 アンモニアは燃やしても二酸化炭素が出ない燃料としても使え、脱炭素社会の実現の鍵を握るとして今後注目です。

 世界のアンモニア生産量は年間約1億8000万トンに上ります。アンモニアは、エチレンと並び需要が多い化学品で、「合成繊維や化学肥料などの原料」として広く使われています。

 近年注目されている燃料電池に用いる水素を簡単に取り出せる点でも、アンモニアは注目されています。さらに、水素よりも簡単に液化でき運搬も容易です。

 さらに、政府がまとめた「グリーン成長戦略」にもアンモニアは石油や石炭に代わる発電用燃料として導入するという目標が入れられました。

 現行のアンモニア生産は「ハーバー・ボッシュ法」を用いていますが、最近では次世代の「グリーンアンモニア」が注目されています。特徴を次の図表でまとめてみました。

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 現行のハーバー・ボッシュ法では、大量にエネルギーを使用し、「世界のエネルギー消費の約1割を占める」という試算があり、二酸化炭素排出量も「二酸化炭素全排出量の3%超」であると言われています。

 二酸化炭素を減らすために水素を水の電気分解から得る「グリーンアンモニア」を実現する取り組みが活性化されています。

 グリーンアンモニア生産は、生産設備が小さくなり、さらに合成に必要なエネルギー消費は少し増えるが、輸送費が減るため、アンモニアの価格が3割〜4割下がると言われています。

 ただ合成には大きな電力を使います。そのため、天候により発電量が変動しやすい再生エネルギーを用いるためにも省エネ型技術が欠かせません。


 今まで、アンモニアは臭いもの、尿に混じっているものなど「マイナスのイメージ」しかなかった人も、今回の記事で「アンモニアが環境問題に貢献すること」を知って少しでも興味持ってくれたらなと思います。

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