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thanatos(小説)

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この小説は僕が16歳だった頃に、凡そ1年ほどかけて書いたものです。当時流行っていた映画やアニメ、ライトノベルなど様々なものに影響を受けつつ、所々オマージュしながら書き進めていまし…
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#物語

thanatos #8

   25.  三月中旬。終に人革連は全ての軍事勢力を平定し、日本を再び一つにまとめ上げ…

masaki_tani
2年前
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thanatos #7

   18. ――21時15分、沖縄、嘉手納基地――  本部棟の通信室には黒離島攻撃部隊…

masaki_tani
2年前
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thanatos #6

第2楽章 カミの統合そして見惑羽ばたけ 大空に 駆け抜けたまえ 明日の日に向かって さすれば…

masaki_tani
2年前
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thanatos #4

   6.  ――新潟県 佐渡島南部 佐渡島基地――  まだ残暑の残る9月であった。日本…

masaki_tani
2年前
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thanatos #3

   3.  葛西瑞貴(かさいみずき)は数奇な運命を背負っていた。  彼は、足の不自由な娘…

masaki_tani
2年前
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thanatos #2

第一楽章 「紺碧の手垢=ストイケイア」 「青い春かぁ。昔の人も詩人だね」 「果たして春が青…

masaki_tani
2年前
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thanatos #1

 この小説は僕が16歳だった頃に、凡そ1年ほどかけて書いたものです。当時流行っていた映画やアニメ、ライトノベルなど様々なものに影響を受けつつ、所々オマージュしながら書き進めていました。  きっかけは2006年の北朝鮮によるミサイル発射実験だったと記憶しています。世界とは、戦争とは、社会とは、他者とは、自分とは、一体なんなのだろうと、とても切迫感のある中で問い始めました。そして現実の日常とは別に自分の想像を小説で描くことを通して、混沌とした感情や理想とする妄想などエゴイズムに満