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2021年 LIFE CREATEの振り返り

 2021年も、本日がLIFE CREATEが運営するスタジオ年内最終営業日となりました。目まぐるしく過ぎていく季節を横目に、アクセルとブレーキを巧みに踏み分けながら試行錯誤を重ねた一年を振り返ります。

 2020年は、どこまでこの状況が続くのか全く先行きが見通せないというリスク量が見えない中で、特別貸付や雇用調整助成金、セーフティネットなどの政策支援を活用し、ローコストオペレーションを徹底しながら、危機を乗り切る方針で運営しました。
 今年は、コロナ禍が好転しない状況のもと事業を再構築する方針で、スタジオをいかに会員のみなさまが安心して楽しむ意義ある場所にしていくか、かつ収益性を改善し持続的な構造にしていくか、といった足元のことを考える一方で、オンラインの浸透が加速し、生活様式や人の意識、ライフスタイルが変わりつつある中で、事業ポートフォリオをどのように見直し投資していくか、といった中長期のことを考えたりと、思考が行ったり来たりする日々でした。

スタジオの運営と改善

 ブティックスタジオは、「人」がレッスンという表現を通じてお客さまに体験を提供し、月額で対価をいただくことを営みとしますが、コロナはあらゆる面で逆風でした。政府や地方自治体から発せられる言動、メディアでの報道、そういったことにスタッフや会員さまの心が日々動き、不安を抱えながらの運営でした。衛生管理を万全にしつつ、新しいレッスンを習得し、楽しい時間を過ごしていただくという基本に立ち返った運営を行いました。
 そのような状況で、レッスンをより効果的なものにする新しい試みとして、効果を促進する商材を企画販売しました。その第一弾として脂肪がメラメラと燃えていくドリンク「Burn&fit」を発売、社内でも好評でした。また、レッスンをきっかけにより学びを深めたい方向けに「RYT200オンライン講座(全米ヨガアライアンス認定指導者養成講座)」を開講しました。これはオンラインだからこそ実現したもので、参加された多くの方が『もっと、わたしを好きになる』きっかけになっています。

BeTEAMの立ち上げ

 コロナ禍において、オンラインツールが一気に進化し、リモートでのコミュニケーションが浸透したことで、フィットネスにもオンラインを活用したサービスが一気に広がりました。空間的制約がないため敷居が低く、参入する会社が増え、当社も昨年5月という早いタイミングでオンラインレッスンサービス「おうちdeフィット」をリリースしました。
 それと並行して、LIFE CREATEが培った強みってなんだろうか、リアルと共存するサービスもしくは代替するサービスになりうるか、継続性をどのように担保するのか、ネット故に享受できる恩恵はなんだろうか、といったことを考えていました。
 そういったことを社内で議論しながら、2021年8月にオンラインダイエットサービス「BeTEAM」をスタートしました。

 (バチェラー4がなにかと盛り上がりましたが、こちらのリアリティショーも面白いです)

 LIFE CREATEでは、入社したメンバーが社内研修を通じて、今の自分を見つめ、ありのままをシェアし、フィードバックしあうことを学び、社内で日常として定着していきます。そういったプロセスを経て「チーム」で成果を上げることを実感します。1人1人では難しいことにも、みんなで協力することで成果を達成する。その独自性を事業に展開したサービスです。
 リアルで見知らぬ8人がチームを組むのはハードルが高いですが、オンライン故でのつながりやすさ、チームでの成果実現を効果的なものにするアプリでのリアルタイムコミュニケーションや進捗管理、スタジオに通えない方へのアクセスの提供といったオンラインの恩恵を上手く組み込んでいます。
 また、LIFE CREATEにおいても新しい働き方の観点で、時間的・空間的制約があるメンバーに、新たな選択肢を提供できる機会となります。リアルとオンラインとで置き換える関係ではなく、互いに補い合う関係。そしてリアルで接点を持てない商圏・ターゲットをカバーしつつ、オンラインでの体験をリアルの来店動機にする、互いに手を組んで新たな成長を目指します。

コーポレートメッセージ

 ビジョン実現に向けて、国際女性DAYに掲載を行いました。女性たちに向けて、女性も自由に選び、自分らしい人生を創り出す社会にしようというメッセージとして発信しました。選択的夫婦別姓制度を導入しようというより、女性も選べることのきっかけをつくる一助になればという想いです。

 また、「変われない日本」を企業から変えてみせるというメッセージで、女性が能力を発揮しリーダーとして活躍できる社会への取り組みを讃える「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」において第1位を受賞しました。

 LIFE CREATEには、女性が活躍する環境を提供するための制度や活躍しているストーリーなど、様々ないいことをしていますが、それを伝えられていないことがもったいないなと感じました。来年は一緒にビジョンを実現するチームの仲間集めも進めたいので、積極的に伝えていきたいと思います。

レジリエンス

 このコロナ禍でLIFE CREATEはレジリエンスが高くなっている、組織が強くなっていると感じます。レジリエンスは最近よく目にしますが、困難な問題や危機の状況への適応できる能力やしなやかさといったことですかね。
 LIFE CREATEは、これまで正社員採用を基本方針として採用・研修に対して愚直に投資してきました。この正社員=固定費構造が、危機下において定量的には裏目に出たようにも思われています。しかし、その数字には現れない組織の強さを感じました。経営で決めた方針の現場への共有と展開、クラスター発生に対する迅速で適切な対応、新規事業への柔軟な協力といったことが当たり前のようにきちんと進められる。これまで急成長してきた組織がコロナを経て、レジリエンスを備えてより強くなったと感じます。
 緊急事態宣言が9月に解除され改善しつつありますが、街ゆく人がマスクを外した時になって初めて日常に戻ると思います。足元でオミクロン株への対応が騒がれてますが、いくら考えても自分では何も変えられません。そんな状況で自分がやるべきことに集中する、自分が変えられることに集中する、それはまさにヨガの原点に通じる思考ですが、ポジティブに来年も過ごしていきたいと思います。

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