哲学対話とコーチング。

こんにちは!
井口です。

僕はコーチングという、
人の夢や目標を実現したり、
悩みや課題を解決するためのサポートを対話によって行う活動を行なっており、
将来的にコーチングを活かして話を聴く仕事がしたいと思っています。

同時に、
視力矯正の不具合を抱えて悩んでおり、
その不具合の改善に協力して下さる専門家の方を探しています。

......

先日、
僕が参加しているコーチングのコミュニティの1つで、
哲学対話を行いました。

哲学対話とは、

僕は哲学対話にはこれまで何度も参加してきましたが、
コーチングのコミュニティで哲学対話を行うのは、
その日が初めてでした。

その日のテーマは、
「大事だけれど語りにくいこと」というとても魅力的なテーマでした。

(実は僕はテーマが「大事だけれど語りにくいこと」であることに、
当日まで気づきませんでした。)

対話が始まって、
「大事だけれど語りにくいこと」
を問われると、
色んなことが湧いてきて、
その場で言いたい、
けれど言えないことがたくさん出てきました。

最初に1人ずつ言葉を発する機会があり、
僕はその際、
「哲学対話では「大事だけれど語りにくいこと」を語ることができたが、
コーチングのコミュニティでは大事なことは語りづらい」
というようなことを言いました。

それを聴いた哲学を学ばれているファシリテーターの方が、
「この対話の場に対する違和感」と、
僕が言ったことを表現してくださいました。

「この対話の場に対する違和感」
という言葉を聴いて、
そういえば今までは色んな対話の場で、

「この対話の場そのものに対する違和感」を言葉にしてきたことを思い出しました。

今まで参加してきた、
ひきこもり関係の集まりを始め、
様々な困難を抱えて当事者の集まり、
以前住んでいた杉並区善福寺にあったコミュニティ、地域の活動について語り合う集まり、
そしてもちろん、
哲学対話......
や、哲学対話に対して批判的な哲学対話の場など...
本当にこれまで沢山の対話の場に参加してきたのだと、
改めて思いました。

特に、
恵比寿のあるアパートの一室で行われた、
1LCK風めぐろ哲学カフェという対話の場で、

「対話の場でここまでなら話せるだろうという条件とは何か」、

「切実な問題意識の共有はどのような場合に起き得るのか?」
などのテーマについて話した頃のことが、
印象的に頭に浮かびました。

思えば昔はそんな風に、
今、正に参加している対話の場そのものをメタ的に、批判的に語ることが多く、
そんな昔は今よりも随分と伸び伸びと対話に参加していたなぁと、
思いました。

哲学対話を始め、
これまでの対話の場が物足りなかったことも、
コーチングをやったり、
コーチングのコミュニティに行きたかった理由のはずだったのに、
コーチングやビジネス関係のコミュニティに行くようになって、
随分と僕は表面的で、
無難なことしか言えておらず、
かなり、
窮屈な想いをしてきたんだろうな、
と思いました。

コーチングは、
本来、
自分の本音と向き合い、
本当に自分が言いたいことを言い合えるコミュニケーションを目指しているはずなのに、
コーチ同士のコミュニティでは、
言いたいことを言い合えず、
少なくとも僕は、
自分が本当に語りたい切実な問題意識について語れる機会は、
余りなかったと思います。

何より、
今、正に自分が参加しているコミュニティに対して違和感や批判的な意見を言うことで、
いくらかの緊張感を味わえました。

「大事だけれど語りにくいこと」を
語ろうとするとき、
このような緊張感が伴うのかもしれません。

言葉というものは、
人を救う時もありますが、
人を傷つけてしまう時もあるので...

僕はカウンセラーするにしても、
コーチングするにしても、
クライアントの方が、
「大事だけれど語りにくいこと」
や本音を語ってもらうことを目指しています。

「語りにくい」
というのは、
相手や周りを気にして言葉にしづらい、
というのと同時に、
言語化しにくい、
という感覚も含みます。

そんな、
語りにくいことを語れることが、
カウンセリングやコーチングの魅力です。

そして言葉にすることが、
きっと、
クライアントの方が実現したい未来につながると信じています。

あなたにとって、
「大事だけれど語りにくいこと」
は何ですか?

今回は以上です。

最後までお読み下さり、
ありがとうございました!

(2022.05.23)

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