見出し画像

ALMA IN MILAN

以前製作したAlma Music Boxという作品がTriennale Milanoで開催されるBroken Nature展に出品が決まり、その設置のため突貫でミラノに来ています(プレゼンのため渡航が遅れて、施工はほとんどBassdrumの長洞さん任せになってしまいましたが...)。

Alma Music Boxは、なんというか年を追うごとに予期せぬ新しい発展をしていく息の長い作品。モノ自体は2014年に作ったもので、もともとは21-21での展示のために国立天文台にご依頼いただいて製作したアート作品でした。その後、せっかく70もの音源があるんだからということで、高木正勝さんといったアーティストの方々にその音をリミックスした楽曲を作っていただき、CDアルバムとして販売しました。(まだ売っているので興味ある方は是非!!!)すると今度は、せっかく音楽があるんだからということで京都のOkazaki Loopというフェスで京都交響楽団とコラボレーションしたフルオーケストラコンサートを行うことができました。その後もいくつかの世界の天文台やミュージアムでの展示を経て、今回はトリエンナーレに呼んでいただけたという次第です。普段は公開して数ヶ月で終了してしまうようなコンテンツを作ることが多いので、こうやっていろんなご縁を手繰り寄せてドンドン自然に継続していく作品は、何か子供の成長をみているようでとても嬉しいものです。

出品が決まった経緯としては、本展のキュレーターである友人のPaola Antonelliから、今回のコンセプトに合うアーティストを紹介してくれないかと相談され、Aki Inomataさん(当然すでにご存知でしたが)といった方々の作品を紹介している中で、Masaの作品で良い物とかないの?と聞かれて、Alma Music Boxを提案させていただいた所、とても気に入ってもらえたのでした。Sperm Visualizerもテーマ的には良いかと思ったのですが、こちらはダメだったww

Paolaのキュレーションした展示を初めてみたのは2008年のDesign and the Elastic MindというMoMAの今では伝説となっているような展覧会でした。アートからテクノロジーからポリティクスまで縦横無尽にワンコンセプトの元世界中の様々な面白い作品を集めていて、まさにカルピスの原液みたいな濃い展覧会にめちゃくちゃインスパイアされたのを覚えています。いつか僕もこういう展示に参加できたら、と夢見ていたので今回は本当に光栄でした。Paolaとはその後ニューヨークでお会いすることができて、その時たまたま彼女のシェルフに僕が作ったRainbow in your handが置いてあったことで仲良くなれたのでした。こちらも考えてみれば不思議なご縁ですね。作品が人をつなぎ、人が作品をつなぎ、どんどんワクワクすることが起きていく。そういう結節点になる作品をもっと作っていきたいです。

Broken Nature展自体、とてもとても面白い展覧会なので、ミラノにくる機会のある方は是非ともご覧になって欲しいです。9月までやってます。Music Boxが壊れないかすげー心配なのでお早目にどうぞww (あ、ちなみに来る時は近くのカスティリオーニのスタジオにも寄ることを激しくオススメします。娘のジョバンナさんが素晴らしいツアーをしてくれます。要予約。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?