【マーベル映画の歩き方】そもそも「マーベル」ってなに?

2019年、全世界が「アベンジャーズ / エンドゲーム(原題:Avengers : Endgame、以下「エンドゲーム」)」に熱狂しました。ついには、ジェームズ・キャメロンの「アバター」を抜き去り、世界の歴代興行収入トップに。

もちろん筆者も初日(の前の日の限定公開)から観に行き、この壮大な物語の区切りに目頭を熱くしました。

しかし、全世界で公開週1位を総ナメした「エンドゲーム」も国産アニメに負けてしまうこの国において、(少なくとも筆者の周りでは)感動を驚くほど共有できません…


というわけで、この感動を少しでもたくさんの人と分かち合いたい!!!という切なる動機から、「初心者のための『マーベル映画の歩き方』」を、ぼちぼちと書いていきたいと思います。

そもそも「マーベル」とは?

「マーベル」とは、米国の大手コミック出版社「Marvel Comics」のこと。
スパイダーマン、アイアンマン、キャプテンアメリカなどで有名なコミック出版社です。日本で言うと、集英社や講談社みたいなものでしょうか。

「マーベル映画」は、「マーベルコミックス社」が出版するコミックスが原作になっています。

ちなみに、バットマンやスーパーマンは、もうひとつの大手「DCコミックス」のキャラクター。なので、これらのキャラクターは「マーベル映画」には出てきません。

DCはDCで、「ワンダーウーマン」や「ダークナイト」、「ジャスティス・リーグ」など独自の実写映画を製作しています(筆者はホアキン・フェニックスの「ジョーカー」を早く観たい)。

「マーベル映画」に、たくさんのヒーローが登場する理由

マーベル社とDC社は、アメコミ二大出版社(ちなみに三番目は「スポーン」のImage comics社)。

で、日本では漫画の作者が自分のキャラクターに関する強い権利を持っています(例:「ドラゴンボール」なら鳥山明先生、「ONE PIECE」なら尾田栄一郎先生)が、アメリカのコミックスでは、圧倒的に出版社の権利が強い。

これは、アメコミの制作工程が、まるで「工業製品」のような分業制になっていることに由来しています。そのため「マーベル映画」(やDC映画)では、特定の作者個人の権利に依らず複数のコミックスを原作とするヒーローたちが、作品の垣根を超えて出演することができるのです。

(つづく)

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