【感想】チャンスの時間『古河新三郎』
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【感想】チャンスの時間『古河新三郎』

林昌弘,Masahiro Hayashi

事の発端(?)は8月の放送でのクイズ作家・矢野了平との対決。

台詞を喋り始めて1〜2単語ですぐ早押しされてしまいモノマネをほとんど披露できなかったツートン青木w
救済企画なのか大悟を犯人役に据えて本当にドラマを制作。
(もちろん田村正和が今年亡くなって古畑任三郎の新作は永遠に無くなったという背景もあるだろう。追悼企画みたいなのは前面には押し出していなかったけれど)

大悟のドラマといえば2年前にAmazonプライムで配信された『千鳥のニッポンハッピーチャンネル』内の企画『ロングロード』

大悟が好きな平成トレンディドラマを再現。
これは全編笑いに振り切ったパロディコント。
もうあの主題歌を聴くだけで面白いwww

直近ではファンモンの新曲MVなんかも記憶に新しい。

『相席食堂』でノブに散々イジられてたけどw

白石和彌監督の『ひとよ』でのチンピラ役とか良かったですけどね。

まぁ「本当に映画館で1ミリも笑いそうにならなかったか?」と問われると…なのですがw

そんな大悟ドラマの次なる題材は平成の名作ドラマ『古畑任三郎』

冒頭で犯行シーンを見せ、犯人を当てるのではなく古畑がどうやって犯人を追い詰めるのかという形式の倒叙ミステリー。
実は古畑には各シリーズに1話ずつコメディタッチの回がある。
・矛盾だらけの死体(シーズン1第10話。犯人役:小堺一機)
・間違われた男(シーズン2第9話。犯人役:風間杜夫)
・追いつめられて(シーズン3第9話。犯人役:玉置浩二)※放送時タイトルは『雲の中の死』
今回の大悟も真面目にやったというフリでそっち路線に逃げるのか…?

まずはアバンタイトル。

ご無沙汰しております。
突然ですが今世の中はお笑いブームです。
テレビにはいつどこを見てもお笑いタレントが出ています。
ただ、お笑いタレントと言いましても皆さん得意なことは様々で。
漫才、コント、一発ギャグ。
一見とっつきやすそうですけど手を出すと危険なのが、モノマネだそうで…

本当にありそうw
ストーリーの導入にもなっているし、大悟が実行するミステリーではお馴染みすぎる某偽装トリックへの言及にもなっている。
もちろん本作自体の「パロディだけど大真面目にやるよ」というスタンスの表明にも繋がっていてなかなか秀逸w

権利に配慮してなのか本家によく似たテーマ曲を流しながらのオープニング。
脚本はこの番組の構成作家でもある大井洋一。
そういえば『とんねるずのみなさんのおかげでした』内でやってたパロディコント『新畑任三郎』シリーズでは秋元康が脚本を書いてたな。

テレビ局を舞台にしているということでベースは唐沢寿明が犯人を演じた『VSクイズ王』
・殺意は無かったが揉み合いの流れで後頭部を打って死亡(ちなみに本家の方で被害者を演じたのは伊集院光)
・きしたかのを知っている古河(本家ではとっちゃんぼうや)
・収録スタジオに姿を現しての解決編

あと西澤アナにサインをお願いするミーハーな性格のくだりはイチローが本人役で犯人を演じた(その点も今回の大悟と同じ)FINAL第2夜の『フェアな殺人者』からw

古河との最初の会話で「自殺」としか言われていないのに「どこから飛び降りたんですか?」と聞いてしまう大悟。

ノブ「下手やなぁこいつ。すぐバレるやん(笑)」

さらに古河が「高野さんは舞台衣装に着替えていた」としか言っていないのに「モノマネ」と口走ってしまう。

ノブ「下手やなぁこいつ」w
劇中の大悟「見たんですよ、テレビで。あいつがモノマネやってるの」
古河「高野さんが?テレビに?おかしいですね。チャンスの時間以外に私、高野さんをテレビで見たことがありません」www

そんなノブもワンシーンだけ演技。

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笑っちゃってるwww

千鳥の漫才シーンを挟んで(古畑に漫才を見てもらえたと喜ぶスタジオのノブw)暗転へ。

やはり高野さんは自殺なんかではありませんでした。
恐らく殺したのは大悟さんでしょう。
ヒントは、ほとんど吸われていないアメスピとネタ。
漫才のネタ、そして寿司屋のネタ。
勘の良い方はお気付きかと思いますが、解決編はこのあとすぐ。
古河新三郎でした。

漫才にも事件解決に繋がる違和感が仕込んであったというなかなかしっかり書かれた脚本w
ちなみに殺人を犯した後に大悟が吸ったタバコが事件解決に繋がってくるのは真田広之が犯人を演じた『その男、多忙につき (放送時タイトル:忙しすぎる殺人者)』からの引用(そっくりそのままではないけど)

解決編では明石家さんまが犯人役の『しゃべりすぎた男』を意識したという大悟の関西弁全開演技が素晴らしいw

大悟「(古河と自分の)2人が漫才してるように見せたかったんやけど」
ノブ「全然見えてない!」w

さんまが送られてきた最初の脚本を見て三谷幸喜に言ったとされる「なんか全編、古畑と犯人の会話だけで成り立っているような、そんな話にならんかな」もオマージュw

惜しむらくは本家だとFINAL第1夜の『今、甦る死』で初めて使われた解決編での回想シーンが2回もあってそこだけ急に古畑っぽくないことか。
いや、そんな真面目に文句を言う作品じゃない気もするけどw

第2弾に向けてまさかの脚本を書いてくれる人を募集してたけど確かにシリーズ化してほしいなぁw

フルver.はABEMAで配信中。

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林昌弘,Masahiro Hayashi
IT企業で働く会社員。仕事が在宅テレワークになって副業も解禁されたのでエンタメ・ポップカルチャー分野でライターに挑戦してみたいと思っています ※投稿内容は個人の見解であり、勤務先の立場・戦略・意見を代表するものではありません。