音楽家への道(39のフェイズ)
先日、とあるギタリストのブログを見て面白い内容のものがあった。要するに音楽家への道は登り一本道じゃないということ。そしてその音楽家への道のりには39のフェイズ(段階、局面)に分けられるとのこと。それが以下の通り。
ちょっと自分のここ10年の音楽人生に当てはめていこう。遊び気分で笑
先に言っておくが、自分の音楽人生だとフェイズ39のうち17までしか無い。まぁまだそこまで深い音楽人生を送っていないとも言い換えられるが(苦笑)
・まず1〜3(夢見て何となく練習して憧れる)。
→これは高校時代。Winter againのイントロフレーズ弾けた時の衝撃からギターを初め...バンドスコアを買ってただフレーズだけをなぞっていただけ。そしてGLAYやラルクに憧れる。
・4〜7(これじゃダメだと気付き具体案を探し打開策を見つけトライする)。
→浪人を経て大学入学して軽音部に入るあたりまで。自分は高校時代、一人で家に篭ってギター弾いているだけ。バンド内で演奏する経験など当然ない。これじゃダメだと気付く。
そこで、大学に入学して軽音部に入ろう。それなら嫌でもバンドを組むアテが見つかるだろう。んでライブに出る機会も自然と増えてくるだろう。トライだ!
・8〜12(失敗し経験者に聞いて方法が分かり、自分で試すもまた失敗)。
→軽音部生活。最初はライブハウス出演など右も左も分からず、上手く他の楽器と合わせる事が出来ずグタグタな演奏になり失敗。
オマケに大学から始めた人にも抜かされ、周りに趣味の合う人もおらず、部の雰囲気も理不尽な先輩も何もかもが嫌いで、自由に音楽ができない。この失敗は8に当たる。
先輩や他の人のライブをみて自分なりに方法を考えた。ギターソロで動いたり少しパフォーマンスしてみたり、印象に残るようなプレイをやってみた。少しずつだがライブ出る機会も増え、楽しいと思えるような演奏(GLAYコピバンやオリジナルバンドRe:frog)も出来た。
また9〜11のように、経験者に聞いて方法がわかって自分のやり方にも取り入れてみた時期でもあった。カッコいいと思うようなパフォーマンスも進んで真似しようとしてた。
だけどこの動きをギター教室関連の演奏でやると見事に空回り。賛同してくれた人もいたけれど、そもそも軽音と発表会で取り扱っている音楽の雰囲気というかジャンルが全く違うから無理もない結果だ。
軽音だとやっぱりメロコア・パンクが中心で10-FEET、SiM、エルレとかで暴れたもん勝ちっていうのに対して、発表会だとZeppelinやKISS、クラプトンにEaglesといった昔のロックンロールやCreamなどのブルース、はたまたジャズやアコースティックも入ってくる。
当然こういう場でメロコア見たいなノリを持ち込んでも上手くいくはずがなかった。これが12の失敗。
・13(別の方法を探る)。
→そこでパフォーマンスなど積極的に動きながらの演奏を封印して軽音側のライブで演奏してもダサいと言われる始末...。これが14の失敗。
・15(根本を見直す)。
→ ここから軽音卒部〜現在について。軽音というフィールドは無くなったから、ここからはギター教室の世界のみになる。
インプットがギター教室のレッスンや先生のライブ、オレの好きなアーティストのライブになるから、所謂ホンモノの音楽に触れるきっかけが多くなってきて、軽音でやるようなメロコア・パンクから遠ざかっていた。
・16,17(悟ってやり続ける)。
→オレは悟った。そもそも軽音楽部の世界そのものが、オレにとっては狭かったんじゃないかと。
というか、オレは好きなフレーズを弾けた時の感動を元にギターを始めた。つまり、音を楽しむため。そのためだけにギターをやっていると言っても過言じゃない。
だけど軽音に入ってからはどうだ?やれ学祭だ、オーディションの準備だ、合宿の幹部交代だ...、そこに音楽と関わる要素などあったのかって話だ。
これらのイベント全て、いかに先輩らに怒られずに済むかっていう事ばかり考えてて、肝心な音楽に関しては二の次っていう感じになっている。前にも言ったけど、音楽がビジネス化されているような気がした。
10時に誰々のバンドあるから△△くんローディ行ってーとかみたいな、完全にビジネスが先で音楽なんて取ってつけたようなもん。
特に学祭とか。来ていただいたお客さんみんなを楽しませるんやったら、そもそも自分が音楽で楽しまなきゃいけないんじゃないのか?なのに先輩らにビクビクしながら演奏って...これじゃ矛盾もいいところだ。
まぁ表面的には楽しそうに見えてるのかもしらんけど、聴く人が聴けば1発で分かると思う。特にトリはね、話し合いの直前だからガチガチやろうし。
そう、この事にもっと早いこと気づくべきで、正直な話すぐにでも軽音と関係切ればよかったんだ。
当時は無知でがむしゃらやったから気付かんかったし、オレの性格上周りの雰囲気に飲まれて何も言い出せなかったけど、今はもはや学生課を味方につけてでも逃げるべきだったとすら思う。
そう考えると、今ってホント充実してると思う。病気で一時期ギター触る気すら起きなかったけど、克服して今やDTMも通して色々出来てるんだし。心から音楽が楽しいって思える。
大学を卒業して、軽音も無くなり、周りのみんなは殆ど楽器を辞めていったけれど、オレ自身まだまだ立ち止まってなんかいられない。自分のポテンシャルをどこまで引き出せるか、試してみたい。
今年、また新たにStevie Ray Vaughan という新たな目標が出来た。そしてオリジナル曲という新たなステップに踏み出す。達成できるかどうかは分からないけれど、今やり続けていこう。
最近できたオリジナル曲、Beyond the Journeyにもある通り、"終わりなき旅路の果てまで。"
・18〜39(ある程度上手くいき...)
さてここからは今、そして未来の話。
18はある程度上手くいくということだが、どうだろうな...。正直これって自分で測れるもんじゃないからなんとも言われへんし。
ただ現状で言えば全く満足は出来てないかな。機材的にもまだまだ、マイクにしろオーディオインターフェースにしろレコーディング機材にしろアップグレードできるものはある。
んで実力的にももっと上を目指して頑張るべきだとは思う。ギターボーカルだって全然人に見せれるほどの実力は持ち合わせてないし、それこそものの数年でなんとかなるレベルじゃないくらい笑
それこそ芽が開くのは何十年...とやり続けてやっとある程度上手くいくモンだろうって今のオレはそう思ってるし。それでも音楽に対する気持ちっていうか楽しさはいつまでも忘れずに生きていたい。
まぁここからって感じやね、オレの音楽人生は。
ヒビロック