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やりながら解釈を深めていくことが生み出すもの。

1~2か月に一度くらい、ときどき全国を【移働】して、地方のコミュニティとコミュニティをリアルに繋ぐ全国ときどき移働協会。
協会を掲げ、活動を続けてきて、地方同士は競合しないと気づきました。確実に、競争ではなく、共創ができます。その気づきをもとに、全国の面白そうなコミュニティと佐久のコミュニティを勝手に繋げていきます。

さて、先週の沖縄に引き続き、11回目の移働先は「千葉県鋸南町」。人生初上陸です。今回、何故、鋸南町(きょなんまち)に訪れたかというと【鋸南エアルポルト】という新たな拠点が立ち上がろうとしていたからです。

狙ってこの日程(11月18~20日)で移働となったわけではなかったのですが、グランドオープンの11月20日にも重なり、そこに訪れた多くの参加者の皆さんとも交流ができ、鋸南エアルポルトの可能性を実感しました。
鋸南+α編の詳細レポートは後日つづることとして、本日は行ってみて僕自身が感じたことを綴っておきたいと思います。

▼鋸南エアルポルトってそもそもどんなところ?

さて、鋸南エアルポルトとは、、、一言で言ってしまえば「アーティストインレジデンス・コワーキング・カフェなどを融合した複合施設」だそうなのですが、一言では説明できないというのが正直なところです。多分、訪れた人それぞれ感じたものが「それ」であると思いますし、とにかく、足を運んで感じてみないとわからない場所なので、ぜひ行って感じてください、というのが答えかもしれません。

また、グランドオープンにあたり、運営する佐谷恭さんがブログでこのように紹介しています。

そうなんです、最初の構想はあっても、ここに訪れる人や起きること、また日々世の中は変化しているから、そういったこともあって「やりながら徐々に解釈ができてくる」というのが、新しいことしかやらないと断言する佐谷さんらしいと感じます。

今回行ってみて、僕自身、この場は、何かやりたいことがあったり、何かやっていることがあって意志をもって足を運ぶと、何かきづいたり、何かが起こったり、がある場だと感じます。それは自分にとっても、ここで出会った人にとってもです。そして、恐らく、行く都度新たにそれは起こると思います。

と、書いたものの、少し雑な説明なような気もしてきたので汗、先日まで行われていたクラウドファンディングのページに「構想」が書かれているので、リンクを張っておきます。


▼意思を持って行ってみると、何かが起こる。

さて、初日はこんな企画を持ち込ませていただきました。

このRead for Actionは、「本をきっかっけに、本から得た気づきを参加者とダイアログし、それぞれの行動につなげること」を目的にしています。読書会と名前はついていますが、実はあまり本は読まず、対話がメインになります。読書のあとの対話でのインスピレーションをどう行動に移すか、というところが肝なので、対話をより広げる交流会もセットで開催してもらいました。

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一通りRead for Actionの流れに沿って各自のベイビーステップを決めたのち、交流会でさらに気づきを深めていきます。そして、その対話の中で、なんと一つ協会が立ち上がりました。「移住者歓迎協会」です。

今回鋸南で拠点を構える佐谷さんも、一緒に運営にかかわる政本さんも、鋸南町出身ではありません。また、参加してくれた鋸南町地域おこし協力隊の清水さんも、いわばよそから入ってきた移住者です。そんなメンバーが集まって対話したからこそ、この協会が生まれたのかもしれません。

移住支援として様々な自治体が様々な支援をしています。それは、子育てに対する待遇であったり、居住に関するものやテレワーク拠点を作るにあたっての補助金であったりだとか、金銭面での支援が多くを占めていると思います。

しかし、移住者にとって一番最初に必要な支援とは何か?を考えた時、それは「そこに住んでいる人からの歓迎」なのではないかと。実際、移住してきたものの地域の人とそりが合わず、結局去ってしまうということもあると思います。様々な移住者がいるとは思いますが、移住するということは、きっと何か考えを持ってのことだと思うので、歓迎がないことによって去ってしまうのは、とても残念なことです。

僕も地元佐久では、移働した先の知人や知人の紹介で佐久に来てくれた人、いわゆるリモートワーカーや移働者・旅人に対しては、佐久のことを知ってもらいたいし好きになってもらいたいから、佐久をアテンドしたり、夜は地域で活動している人に声をかけて飲み会を開催して歓迎していました。

しかし、今回の対話から「あれ?そういえば移住者に対してやってなかったじゃん!」という、今更ながら気づき。そして、僕の運営するコワーキングのメンバーを見ても移住者だったり2拠点居住の人だったりが多いし、こういった人は技術も持っているし、何か面白いことを考えていたりするから、これから人口の減っていくローカルにとってはとても貴重な存在でもあるわけです。そんなことを踏まえても「まず歓迎する」ということにものすごく共感し、佐久でも「移住者を勝手に歓迎する会」を開催し、移住者を主役にいろいろ話を聞く会を開催していこうと思います。まずは、11月27日に鋸南エアルポルトと、佐久のコワーキングiitoco!!で開催です。

移働の一つの目的に、移働先の地域と佐久をつなぐこと、があります。今回も鋸南と佐久をどうつなげようかと?と頭にセットしながら訪れたわけですが、このように、協会が立ち上がり、同時にコトが起こせることでつながることもできたと思うので、よかったです。

▼やりながら解釈していくことが生み出すもの

佐谷さんはパクチー料理という新しいジャンルでブームを生み出したパクチーハウス東京を創ったり、今では全国できっと1,000か所以上あるコワーキングを東京で初めて創ったり(日本では一番最初にコワーキングをうたって場を作った神戸のカフーツと同時期の二番目)、街を再発見するランニングイベントで全国で何百回も開催されているシャルソン(ソーシャルマラソン)を生み出したりと、様々な新しいことを生み出し、社会に愛されるものになっています。上述した佐谷さんのブログにも書かれていますが、やりながらその楽しさを感じ、体現して行っているところが面白いところです。

そして、この鋸南エアルポルトも、日々進化しながら、数年後には社会が「これいいね」という場所になっているのだと思います。

そしてそして、協会が生まれる瞬間に立ちあった「移住者歓迎協会」の活動も、これは僕もやりながら解釈しつつ、楽しさや良さを広げていきたいと思っています。

さて、翌日11月19日は前夜祭→20日午前0時グランドオープンテープカットというあり得ないイベントが行われ、パクチーハウス鋸南も出現し、とてもエキサイティングな場になりました。その様子も綴りたいところですが、長くなりそうなので、次回【移働レポート11・千葉鋸南町+α編】にてお伝えしたいと思います。

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