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天才を殺す凡人


この本はTwitterで見つけ、タイトルが面白かったので購入しました。
内容が面白く、いつか時間のある時に読み直したいと思っていたので、STAY HOME週間を活用し、2回目読了。

この本の「あとがき」にはこのような記載があります。

「なぜ、この本を書いたのか?」
と問われたら、私はこう答えます。
「人の可能性を阻害するものに、憤りを感じるから」です。

日本は、新しいこと、自分や周りと違うことへの寛容度が本当に低いと思います。特に、地方は、まだまだ多様性を受け入れる素養がないというか…。昔からの村社会が根強く残っているそんな気がしています。

私も転職をする際、転職をしたあと、いろんなことがありました。


そんな話はさておき、
この本に興味を持ったのは、本のタイトルの斬新さです。
凡人が天才を殺す???
どういうこと???って思いませんか。

この本は、ストーリー形式おまけに、設定がビジネスシーンなので、内容が入ってきやすいし、それぞれの才能がわかりやすくて、一気に読めます。

本の登場人物は
上納アンナ…天才。病める天才
神咲秀一…秀才。エリートスーパーマン。
上山…秀才。サイレントキラー。
横田…凡人。最強の実行者。
青野トオル…凡人。共感の神。
ケン(犬)…天才。すべてを理解する者。

読んで思うことは、
「こんな人、実際、いた!いる!」ということ。
内容に、すごく共感できます。

天才を活かすためにも。
ここは理解しておいたほうがいいです!

天才と秀才と凡人は軸が違う。

天才は「創造性」という軸で評価
秀才は「再現性」という軸で評価
凡人は「共感性」という軸で評価
例えば
天才は、「世界をよくするという意味で、創造的か」で評価をとる
凡人は、「その人や考えに、共感できるか」で評価をとる

以前から、世の中で「天才」と言われている人たちには、見えない世界が見えているんだろうなと思っていたので、秀才や凡人が、数値や共感で評価をすると天才って殺されてしまう…納得。
圧倒的多数の凡人が天才を簡単に殺す方法。

「多数決」こそ天才を殺すナイフだ

怖い…。


自分は、「天才」、「秀才」、「凡人」のどれに当てはまるかを考えながら読む人もいるかと思いますが、「天才」100%、「凡人」100%ではなく、自分の中にも「天才」、「秀才」、「凡人」がいるのです。

こういうことってよくありますよね。

君の中にいる「天才」が思いついたアイデアを、社会的な基準やロジックで「良いか悪いか」を判断するのが秀才や。そして、最後に「恥ずかしい」とか「周りからどう思われるか」と感情で判断する。結果、やっぱりやめとこう、と凡人が出てきてしまう。


自分の周りの人を「天才」、「秀才」、「凡人」等のタイプになんとなくあてはめてみると、この本の内容が人間関係の築き方の参考になるかと思います。面白いので、ぜひ、読んでいただきたいです。


この本をもう1度、読みたいと思っていた時、サラタメさんが作成したこの動画に出会いました。
本の内容のまとめ具合がすごすぎてびっくりです!

活字を読むのが苦手な方は、この動画に17分だけ費やせば、この本の中身を理解できます。ぜひ、ご覧ください。


才能を信じ、活かすことの最大のメリットは、
過去最高の自分に出会うこと。



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