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こんまい日々

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本
瀬戸内で絵を描き、暮らしながら考えたこと。生活のエッセイ。「こんまい」=讃岐弁で「小さな」、暮らしの記録です。
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高橋マサエ
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不器用な売り込み

不器用な売り込み

イラストレーターとして頑張っていこう、と決心したばかりの頃、勇気を出してとある雑誌のアートディレクターさんにメールをお送りしたことがある。

20代の頃から好きな料理と暮らしの雑誌。
この雑誌と、雑誌のディレクションやデザインが好きなこと、
わたしのイラスト作品を見ていただきたいことを書いてメールを送信した。

文章にするとたった数行の工程だけど、ここに辿り着くまでに何日もかかった。
「多忙な方に

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高橋マサエ

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もう一度描きたいもの

もう一度描きたいもの

夏に祖母が亡くなった。95歳だった。
小さな頃から通い詰めていた祖父母の家は住む人がいなくなり、伯父がふたりの遺品を片付けた。
火葬場で、伯父に「何か欲しいものある？」と聞かれたので
「おじいちゃんの水彩絵の具のパレット、まだある？ あるなら欲しいな。」
と伝えておいた。

「いつから絵を描いているんですか？」
これは、以前イラストレーターとして取材を受けたときにライターさんに聞かれた言葉。いつか

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