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【マンチェスター・ユナイテッド】メイソン・グリーンウッドの凄さとは?【ワンダーキッド】

こんにちはMasaユナイテッドです。

ヨーロッパリーグ・ラウンド16 1stレグ LASKリンツ戦

コロナウィルス蔓延の影響で、無観客試合となった1戦は、ユナイテッドが敵地で0-5で大勝しました。

この試合、素晴らしい4点目のゴールを決めたメイソン・グリーンウッド。この18歳のアカデミー出身のワンダーキッドは、公式戦これまで12ゴールを上げています。一体何がすごいのか?今回は3つのポイントを上げて、その秘密に迫ります。

以前にも期待の若手特集で、取り上げていますので参考にどうぞ。

以下の項目で書いていきます。

①アカデミーの成績がすごい

グリーンウッド3

写真:ユナイテッド公式より アカデミー時代のグリーンウッド

最初のグリーンウッドの凄さは、アカデミー時代の成績に見ることができます。

グリーンウッドのアカデミー時代の主な戦績をまとめます。

✔15歳でU-18デビュー 
✔デビュー3戦目でハットトリック
✔U-18 7試合12得点という驚異的な得点率
✔17-18シーズン 18試合16ゴール
✔17歳でU23デビュー デビュー戦でゴール
✔18-19シーズン 19試合18ゴール(U-18 U-23合計)

正に怪物ですね...。

ブラッドフォードのウィブシーで生まれたグリーンウッドは6歳でユナイテッドのアカデミーに入団しました。4歳の時にはすでに、天才少年と地元では評判だったそうです。凄すぎです(笑)。

ちなみに、15歳でU-18デビューしていますが、引き上げたのはキーラン・マッケナです。当時はU-18監督だったマッケナですが、現在はスールシャールの右腕としてファースト・チームを支えています。(いつもスールシャールの左側に座ってます。)

戦績を見れば分かる通り、飛び級で年齢より上のカテゴリーでプレーしているにも関わらず、驚異的な得点率を誇ります。本来持っているシュートセンスはもちろんですが、どんな環境でも自然体でいられる精神的な落ち着きが、ひとつの要因となっています。それは、今シーズンのファースト・チームでの立ち振る舞いを見てもわかりますね。

その後、2019年にトップチーム昇格し、3月6日のCLパリ・サンジェルマン戦で途中出場でプロデビューを果たしました。17歳と156日でのデビューでした。

このように、グリーンウッドの凄さの1つ目はアカデミー時代に見ることができます。驚異的な得点率と、自然体。このアカデミー時代に培われた2つの要素が、ワンダーキッドを支える基盤です。

②シュートテクニックがすごい

凄さのポイント、2つ目はグリーンウッドのシュートテクニックです。

今シーズン、ファースト・チームのメンバーとして、36試合に出場しているグリーンウッドですが、全コンペティションで12G4Aを記録しています(3月15日現在)。12ゴール全てではないですが、動画を張っておきますので、グリーンウッドのゴールシーンをどうぞ。

今シーズン右WGで出場することの多いグリーンウッド。ゴールの形の多くが、右からのカットインからのシュートです。そして何といっても特徴的なのは、左足でファーに打つ目線と体の向きにもかかわらず、ニアの下隅にゴールを決めていることです。この形はグリーンウッドの18番と言っても過言ではなく、12ゴール中、半分の6ゴールがこの形です。

さらに特筆すべきは、シュートコースです。ゴールの下隅や、上のクロスバーに当ててのゴールなど、とにかくキーパーの届かない場所に決めています。もちろん、ゴールになっているので、グリーンウッド以外のゴールもそういう傾向にありますが、上ギリギリか下ギリギリに蹴り込んでいるのが、シュート・テクニックの高さを物語っています。

リンツ戦のゴールは、まさに彼の真骨頂。左サイドからでしたが、キーパーの意表をつく、ニアのポストに当ててのゴールでした。あれを左足でニアに決められる選手はそうそういないでしょう。

リンツ戦ゴールハイライト グリーンウッドのゴールは1:59~

グリーンウッドの特徴の一つに、利き足があります。基本的に、左利きですが、右も遜色なく使えるのが最大の強みです。特に、PKやFKは位置や角度により右で蹴ります。ディフェンダーにとっても、キーパーにとっても的を絞りにくく、得点率の高さに繋がっています。リンデロフもインタビューで、グリーンウッドはどっちが利き足かわからないと言ってましたね(笑)。

このようにグリーンウッドの凄さ2つ目はそのシュート・テクニックの高さでした。スールシャールも、よくグリーンウッドについて話すときに言いますが、シュートを打つことは、彼にとって【自然】なことなのです。

③今シーズンのスタッツがすごい

最後の凄さは、今シーズンのスタッツに表れています。

リンツ戦のゴール後で話題になったのは、

★ヨーロッパリーグで5点決めた初のティーンネージャー

となり、ルーニーやラッシュフォードを超えたという事でした。

さらに、お馴染みDaveさんのツイートを引用させていただくと、プレミアとヨーロッパ・リーグだけでいうと、101分毎に1ゴール上げているという数字が印象的です。

今シーズンのユナイテッドの上位3人のスコアラーは、ラッシュフォード、マルシャル、グリーンウッドです。3人のこれまでのスタッツを比較してみましょう。

①ラッシュフォード 26試合15G 2096分出場 139分/1G
②マルシャル 27試合14G 2161分出場 154分/1G
③グリーンウッド 29試合10G 1108分出場 101分/1G
*プレミアとヨーロッパ・リーグのみ

いかにこの18歳がすごいかわかりますね...。

グリーンウッド凄さ3つ目は、今シーズンのスタッツに表れていました。出場時間に対する得点率が圧倒的です。一体だれが、今シーズンの開幕前にこの活躍を予想できたでしょう?

④来シーズンのチャレンジと課題

そんな、大躍進のシーズンを送るワンダーキッドですが、まだ18歳の若者です。出場試合のプレー振りを見ると、課題もいくつか見られます。それは

①周囲との連携
②ポストプレー
③空中戦

の3点です。

ゴールシーンのほとんどが、自分でドリブルで持ち込んでのシュートです。シュートまでの流れはスムーズなんですが、そこに至るまでの局面打開で、周りとの連携が薄いです。もっと、ワンツーや、コンビネーションで崩すシーンを増やせればさらにゴールを量産できるはず。ただ、アカデミー組のチョンやゴメスなどとは連携が見られるので、単に遠慮があるのかもしれませんが...。

ポストプレーや、空中戦も殆ど見られません。ストライカーを本職とするのであれば、ヘディングでのゴールも増やしていきたいですね。ポストプレーもある程度できなければ、トップでの起用は難しくなります。今シーズンは、なるべく負担を減らすという意味で右WGでの出場が多いですが、そのシュート・テクニックを活かすためにも、最終的にはトップでの定着を目指してほしいです。

それに関連して、ポジション争いの問題も来シーズン以降は起こり得ます。ユナイテッドは右WGの補強が急務となっており、夏の移籍でサンチョなどの獲得が噂されています。サンチョクラスの人材が確保されれば、今シーズンより、右WGでの出場時間が短くなる可能性があります。

そのためにも、シュート以外のプレーの幅を広げて、出場機会を確保できるようにチャレンジしなければなりません。

これらの課題を克服して、さらにワールド・クラスのストライカーに成長していってほしいですね。焦らずに...。

👿まとめ

メイソン・グリーンウッドはラッシュフォードに次ぐアカデミー出身の至宝です。

ワールド・クラスになるポテンシャルを秘めたグリーンウッドの凄さのポイントは3つありました。

①アカデミーの成績
②シュートテクニック
③今シーズンのスタッツ

非常に優秀なユナイテッド・アカデミーですが、FWで大成した選手はなかなかいません。過去にはジョゼッペ・ロッシやフェデリコ・マケーダ、ダニー・ウェルベックなど、将来ワールド・クラスになると言われた逸材はいましたが、どの選手も殻を破れませんでしたね。3年後ぐらいに、ユナイテッドの2トップがラッシュフォードとグリーンウッドになっている事を夢見て、これからも応援していきます。

グリーンウッド

写真:ユナイテッド公式より 未来の2トップ

今後もこの18歳のワンダーキッドに注目です。

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