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19-20 マンチェスター・ユナイテッド中盤のコンダクター~スコット・マクトミネイ~

こんにちはMasaユナイテッドです。間もなく新シーズンが開幕しますが、今シーズン、私が最も注目している選手が背番号39、スコット・マクトミネイです。ユナサポの皆様にはお馴染みの選手ですが、印象が地味目なので(笑)他サポの方には馴染みが薄いかもしれません。そこで今回はマクトミネイの魅力をお伝えしたくてコラムを書いてみました。ではいってみましょう!

1.マクトミネイとは何者か?

コナミは先日、9月に発売される「eFootball ウィニングイレブン2020」の製品パッケージを公開した。今作からマンチェスター・ユナイテッドのライセンスを取得したコナミは、なんとパッケージにスコット・マクトミネイを起用(他メッシ、ピャニッチ、ニャブリ)。ユナイテッドと言えば、ポグバや、デ・ヘア、マタ、ルカクなどのビッグネームがまず思い浮かぶと思うが、他サポの方からしたら「はぁ?誰だよ??」と思われかねないマクトミネイの起用は、普段ゲームをしないユナサポの筆者でも少々びっくりした(笑)。しかし、ユナサポからしたら、「コナミ!よくわかってる!!」という方も多かったようだ。

スコット・マクトミネイは現在22歳。なんとわずか5歳の時からユナイテッドの下部組織に所属している。アカデミー時代も着実にステップアップしていき、U-16時代にはマーカス・ラッシュフォードとともに10番のポジションで起用されたものの、その後は身体の強さを生かせる中盤にポジションが変わった。16-17シーズンの終盤にプレミアデビュー。翌17-18シーズンからは当時の監督モウリーニョに評価され公式戦20試合に出場する。アレックス・ファーガソンも、モウリーニョにもっとマクトミネイを起用するように勧めた話は有名だ。代表はイングランドの選択肢もあったが、祖父母のルーツであるスコットランドを選択。2018年3月に初招集されてからは主軸として活躍している。

プレースタイルに関して、一般的に言われるのは、“派手さはないが、堅実なプレーで中盤を支える”や“感情を表に出さず、スペクタクルとは無縁”など、マクトミネイの特徴や何が得意なのかを知ることは難しく、驚くべきパス範囲や強烈なシュート、驚異的なスキルやハードなタックルを持っているわけではなく、シンプルなプレーを静かにうまくこなす選手というのが、トップチームで出場するようになった彼の印象だった方が多いと思う。

2.突然の覚醒

私も、マクトミネイを絶賛するモウリーニョを冷ややかに見ており、ギブソンやクレバリーのような、ユナイテッドでは大成できずに数年後には中堅チームに移籍していく選手と位置付けていた。モウリーニョが去り、スールシャールがやってきてマクトミネイをどう扱うか注目していたが、1月に2023年までの契約延長にサイン。中盤の選手に怪我人が続出したことで、33節のウルブス戦で出番が回ってきた。

この試合で最も目を引いたのは背番号39のマクトミネイだった。前半13分にはミドルシュートを決め、プレミア初ゴールをゲット!その後も、攻守に渡ってチームに活力を与え、積極的に前へ出てミドルシュートを何本も放った。私はこの試合のマッチレビューで、マクトミネイをジェラードに例えた。宿敵レッズのレジェンドに例えたのはまずかったかもしれないが(笑)、そのぐらい優れた「Box To Box」プレーヤーであるとこの時わかったのだ。完全に自分の評価が間違っていたことを思い知った瞬間だった(笑)。

↓ウルブス戦マッチレビューはこちらから

その後行われたCL準々決勝バルサ戦(1stレグ)は、昨シーズンのマクトミネイのハイライトと言って良いだろう。90分間プレスを掛け続け、バルサの攻撃を無効化し、攻撃面でも、ハーフスペースを上手く使って攻撃の起点になっていた。ダイナミックな動きの中に、繊細なボールコントロールも出来、ファーストコントロールで相手を躱し、瞬時に前を向くプレーも披露。BBCのMOMにも選ばれ評価を高めた試合となった。

3.マクトミネイの魅力と新シーズンの役割

昨シーズン後半から出場機会が増えたマクトミネイのリーグ戦の成績は、16試合2G0A。1試合当たりのパス成功率は83%。1試合のタックル勝率は90%。トータルのデュエル勝率は54%。彼は監督の要求するタスクを忠実にこなすプレーヤーだ。中盤でバランスを取り、決して前へ出過ぎることも、後に下がり過ぎることもなく、いるべき場所に常にいる。マクトミネイの良さを表現しようとすると、途端に地味な選手になってしまうのだが、私が思う彼の一番の素晴らしさは、その内に秘めた自信だ。昨シーズン後半から今シーズンのプレシーズンに掛けて、マクトミネイは試合に出る度に成長し、自信を深めてきた。その成長スピードは、16・7歳のころ1年半の間に25cmも伸びた身長と同様に、急成長を遂げており留まることを知らない。

193cmと大柄ながら、ボールを持つことに絶対の自信を持っており、激しくプレスを掛けられても動じる事なく、あっさりと躱して見せる。またスペースを見つける事も得意で、相手ボックス付近でフリーでボールを受けられる位置にポジショニングし、パスを受ければ元10番らしく、ラストパスやミドルシュートを放つ。短中距離のパス精度も高く、また視野も広く周りが良く見えているので、展開するパスも得意だ。一方、守備面では、対人守備はまずまずだが、スペースを埋める守備には課題を残す。そのため1アンカーでの起用はまだお勧めしない。

マクトミネイの良さが一番出るポジションは3センターの一角のIH(インサイドハーフ)だろう。マクトミネイの攻撃力を活かすにはそこが一番良いが、今シーズンのスールシャール・ユナイテッドは4-2-3-1が予想されるので、2ボランチの一角での起用が濃厚だ。誰とコンビを組むかで変わってくるが、マティッチと組めば積極的に前出て、攻撃に絡めるだろうが、ポグバと組んだ時は、どうしても守備を第一優先にせざるを得ない。いずれにせよ、今シーズンのユナイテッドの中盤のコンダクターはマクトミネイになると期待している。

4.まとめ

ユナイテッドサポはもちろん、他サポの方も今シーズンのユナイテッドでは、スコット・マクトミネイに注目して頂きたい。彼はまだ実力を全部見せていない。決して手を抜いている訳だはなく、与えられたタスクを第一優先にプレーしているだけで、まだ内側には自信と共に、多くの引き出しを持っている。試合を重ねるごとに少しづつ私たちに見せてくれるだろう。縁の下の力持ちから、ユナイテッドの心臓へ。その為のマクトミネイの戦いが間もなく始まろうとしている。

*背番号は39のままいくのか?もう少し若い番号つけて欲しいけど・・・。

最後まで読んで頂きありがとうございました!






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