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カワベさんのカレー。

とてもお世話になったカメラマンのカワベさんの話。

僕がコピーライターとして、駆け出しの頃に、カワベさんは、すでに60代のカメラマンさんでした。全く仕事できなかったのに、なぜかすごく可愛がってもらったと一方的に思っています。

今日は、そのカワベさんに聞いたカレーの話。

カワベさんは一時期めちゃくちゃカレーに凝っていたらしく、市販のルーやスパイスを駆使して、オリジナルのカレーを作り、スタッフや友人を招いて、オリジナルカレーを振る舞うパーティをしていたらしいのです。

どんどんと、レベルも高まり、評判も上々。

仕込みにも数日かけて材料を煮込み、スパイスを調合し…かーなり作り込んでいたらしいのですが、そんなカレーマスター、カワベさんが最終的にたどり着いたのが…。

「市販のルーを買ってきて、箱に書いてあるレシピ通りに作ったカレーが一番旨かった。」

とのことでした。

ここにたどり着くまでの過程が、なんらかの旨さを引き出す作用を起こしたのだろうか。

こう聞いても、カワベさんが普通に作ったカレー食べてみたい。

「普通が一番幸せ」と、なかなか思えないのは、僕らの悪いところですね。

書いてたらカレー食べたくなっちゃったから、作ってもらいました。写真参照。うん。ちゃんと幸せ。

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