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Old Jr. a.k.a 大久保潤也/Vibration制作記(前編)

このnoteでも、ちょこちょこ登場するアナ大久保くんのソロプロジェクトOld Jr. のアルバムに「Vibration」という楽曲を提供させていただきました。

アルバムの6曲目です。

今日は楽曲制作編。覚えていることを時系列で。

大久保くんとダラダラ遊び始めて10年くらいかな。こんなに色々と一緒にやるようになる思わなかった。一時期、一緒の会社で働いたり、フレッシュな腐れ縁になりつつある。

もう4年前とかかな。「ソロ作ろうと思うんよね」と話されて、実はその時は僕はその制作メンバーに入っていなかった。

で、まぁ僕らの世代にありがちなんだけど制作がのんびりとダラダラしちゃってたみたいで。そうこうしているうちに、2年くらいがあっという間に過ぎ去り、その間にリリカルスクールのDO IT NOW!(HEY HEY HEY)とか、夏休みのBABYとか一緒に作って。どっちも人生のベスト5に入るくらいの曲だったんだけど。

共作の機会が増えてきたところで、大久保くんから「ソロなんやけど、なんか今、泉水くんと作った曲が入ってないのは、嘘になってしまう。ちょっと一曲作ってくれない?」というオファーいただいた。内心、結構嬉しかった。

んでまぁどんな曲にしようかな〜って思っていたんですけど、大久保くんって曲がすげぇいいのに、どうも歌で自分を表現しきれてないんじゃないかなと思ってて。昔一緒に作った「Night On The Planet」って曲で、嫌がる大久保くんをむりやりシャウトさせたら、すごい良かったのを覚えていたので、感情的に自然と盛り上がる構成にして、自然にシャウトさせる曲にしようと。

↑アナ・WEEKEND・PANORAMA FAMIRYで作った「Night On The Planet」。未聴の方はぜひ。

静かでファンキー。ゆっくりダラダラと最後までピークが訪れない。そんな曲にしようとだけ決めて作り始めた。

今回は珍しく何もイメージせずに作り始めて、手探りで音を置いていったら、曲は割と早くできた。

余談だけど、昔から、ファンクというのは、それぞれが最低限のルールで好き勝手に鳴らしているような印象がある。もしくは、そういう曲がファンキーだと僕は思っている。全然別の人たちがそれぞれの場所で鳴らしていて、厳密にはアンサンブルになっていないようなものが好き。

今回、それがすごくよくできたかな。

でも、どうしても作詞の部分で、自分の世界観だけじゃなくしたいなって思って。またもや腐れ縁の大谷君に連絡して、共作した。

タイトルは、「VIBRATION」。人と人がなんとなく話している時に起きる共振というか、そういうことについて歌っています。

話が全部スルーして、遠くの景色みているような気だるいところから、フッと何か相手の心にフォーカスが合うような。そういうことを歌いたいと思って。だからこそ、1人ではなくて、大谷君と書いてみようと思った。ちょこちょこ直したけど、かなり共作感ある曲になったと思います。

でも、できてみて思ったのは、なんかちょっとネガティブな印象に聴こえるなってこと。なんか一瞬でも誰かと心触れ合えるなら、すごく感動的だと思うんですよね。だからすごくポジティブな歌にしたかったんです。

どうしようかな〜。と思っていたのですが、これもしかしたら声質でなんとかなる問題じゃないかって言うことで、ヒックスヴィルの真城めぐみさんにオファーしようと思いつきました。

前提として僕はヒックスヴィル大好きなんですけど、数年前にフィッシュマンズツアーでご一緒させていただいた縁もあって、あのすごくパワフルでキュートな声が入ったらきっといいだろうと。素敵だろうと。

あとは、裏テーマとして、真城さんは小沢健二さんのコーラスとしても活躍されていることもあり、大久保潤也を僕らの世代の小沢健二としてアップデートできたらいいなと思ってオファーしました。

(後半に続く)↓↓↓↓↓↓


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