見出し画像

谷川嘉浩著「スマホ時代の哲学:失われた孤独をめぐる冒険」読了。

未来の話にだいぶ飽きてる。

データ活用の果てに利便性があがって、生活が豊かになって…なんてのは、(普段、楽しんではいるものの)実はどうでもいいような気がする時がある。

未来予測は便利なはずなのに、目の前では戦争が起きたり、ミサイル飛んできたり、相変わらずSNSは騒がしかったり。
良かれと思った未来の話が、本質的な人生の悩みや青臭い疑問に応えてくれることはほとんどないように思う。

知識をつけて、みんななんかうまいことやろうとしてる。出し抜こうとしてるだけなんじゃないか。
自分自身も他人に先んじたい気持ちが拭えずあるので、その一端を自分が担っているんだろう。でもそれだけじゃないと信じて仕事したいし。目の前には生活あるし、どうしたらいいんだろう…。
不安を隠すように知識を増やしても何を考えたらいいのか分からない。どうでもいい知識だけが溜まっていく。そもそも知識って何だっけか。というような自家中毒の真っ最中。

そんなやさぐれたタイミングに合わせたように、哲学者・谷川嘉浩さんの著書「スマホ時代の哲学:失われた孤独をめぐる冒険」をご献本いただいた。

谷川さんとは、上記記事の取材でお会いした。
書籍には、この記事が「本書のきっかけ」になっていると書かれていて、鼻歌で帰りたいくらいには嬉しかった。この素晴らしい本のホンの一端にでも関われたこと、制作者冥利に尽きるとはこのことです。
何にせよ、株式会社インフォマートさんのおかげでできた記事。改めましてありがとうございます。
まだ未見の方はぜひ記事も読んでみてくださいね。

書籍の内容については、読んでいただきたいので触れません。
ひとつ。決してマニアックでないアートや文学、映画、アニメなど作品からの引用と誰にでも分かりやすい言葉たち。変な言い方だけど、高校生でも十分に理解できる内容ではないかと思います。
自分に納得して生きるために、再び、ゼロから学ぼうと思わせてくれて、なんかこう勇気みたいなものが自然と湧く冒険の書でした。

ご献本感謝です。皆様、ぜひ。


この記事が参加している募集

読書感想文

良い曲だ、良い記事だと思ったらサポートをお願いいたします。次回の制作費にいたします。