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【認知3.0】スポーツ現場で必須なCCCの概念とは?

こんにちは!

イクサポです!

今回はリハビリに活かせる認知について書いていこうと思います!

私たちが生活する上で何かを視ることは非常に重要と考えられます。
人やものに視線を配り、色々なものに気を取られながらも不用意に転倒したりしません。

それは様々な情報を視て、感じて上手に処理しているからです。
逆に言えば視ること、注意の配分が適切に出来なければ足元にある段差に気づかず転倒してしまうかもしれません。
これはトップアスリートも同様です。様々な情報を取捨選択し適切な動作を行います。
アスリートは非アスリートに比べこの判断をすることにおいて高いレベルを有します。

ではなぜそのようなことができるのか?Visionという観点を中心に書いていこうと思います!

はじめに

「判断が遅い!」
「よく周りを見ておけ!」

特にスポーツをする人ならこのような言葉をよく聞いたことがあるのではないでしょうか?
多くの場合で、いうはいいもののどのようにすれば改善するのかを示せない人が大半なように感じます。
なぜかと言えば、判断をするまでにどのような過程があるのかをはっきりと説明できないからです。
もちろん完全に理解することは明らかとなっていないことも多くありますので不可能です。

しかしスポーツ業界においては「認知や判断」という言葉が使いやすい言葉として都合よく使われすぎている気がします。

これは理学療法士の方々のリハビリでも一部共通しているかもしれません。
偏見ではありますが、患者さんがつまずいた時にPTの先生方はどこを見ますか?

股関節の屈曲でしょうか?
骨盤の前後傾でしょうか?
フォアフットロッカー?トゥクリアランス?

もちろん上記の要素は重要であり、原因はその中にあるかもしれません。
しかし同時に考えなければならない要素として、その患者さんは

「今そこにある環境に適応して歩行を行なっている。
つまり、地面の凸凹や床の材質、自分の身体状況などに注意を向けて情報を獲得している」
ということを念頭に置き評価をしなければいけないと思います。

ではどのように情報を獲得しているのか?情報を獲得するには何が重要なのか?
について探っていきましょう!


1.視るということ

認知や判断などは多くの角度から説明ができると思います。

例えば

・視覚や前庭機能
・四肢末端の体性感覚
・中枢での情報処理

などが挙げられます。
これら全ては繋がっています。しかし全てを書いているとものすごい量になるため
今回は視覚からの認知判断について深く掘っていきたいと思います。

中枢制御に関しては以前書かせてもらったものがありますのでこちらを参照していただければ今回の記事と併せて認知や判断に関する理解はグンっと深まると思います!


前述したように私たちは常に様々な場所に目を向け情報を獲得しています。
これは患者さんでもトップアスリートでも同様です。

例えばLabyさんはアスリートにおいて判断をするためにどのようなことが重要なのかを図式し説明をしています。

画像1

(図1:視覚処理ピラミッド Laby et al 2018)

このピラミッドでは最も上が実際の動作を表し、下の段から情報の選択→実行までの流れを表しています。

最下段のゾーンから見ていきましょう!

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