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スポーツにおける視覚運動制御の3つの特徴。

こんにちは!

イクサポです!!


コロナが大変なことになってますね。

Jリーグでもいくつかのクラブで感染者が確認されました。

また、昨日の発表でJリーグやプロ野球の開始が延長されました。


世間の様々なニュースをみていると、いろいろと思うことはありますが、まずは感染を拡大させないための個人のリテラシーを高めることが重要になると考えます。

・近距離での会話や発声がある
・密閉空間で換気が悪い
・手の届く距離に多くの人がいる

この3つの条件が揃う場所がクラスタ(集団)発生するリスクが高いと言われています。

まずは、基本的な手洗い・うがい、消毒はもちろんのこと、外出自粛が本当に重要になるでしょう。

日本、いや世界の危機を全員で乗り切りましょう!!!



さて、今回から何回かに分けて、スポーツにおける ” 見る " について話をしていこうと思います。

『相手の動きをしっかり見ろ。』『スペースを見ろ。』


指導者の方々もこんな指示を出したことがある方は多いのではないでしょうか??

それでは、その見るという行動がスポーツの動きとどのように関連して、影響を及ぼしているか知っていますか?

今回は、見るという行為がどのように運動とリンクし、見ることから得られた視覚情報がどのように利用されるのかを考えていきます!!

それではいきましょう(^^)!




見るという行為が与える価値


そもそも、なぜ見るという行為が重要なのか考える。

見ることで得られるもの。


それは情報である。


見ることにより、視覚的な情報を得ることが出来、この情報をもとに
状況を把握し、次に何をするべきかを判断する。そして身体が動く。


つまり、結果として、スポーツにおいて何か動きを作り出すために見るという行為をしている。


この視覚情報はどのように処理され、動きを生み出していくのだろうか?


認知ー判断ー実行のモデルに当てはめて考えてみよう。

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視覚情報を得る(知覚) 
→ その情報を解釈する(認知)
→ 解釈した情報から適切な選択を行う(判断)
→ 選択された運動を行う(実行)

このように視覚情報を得てから、判断に移るまでは脳内で情報が処理されている。

そして、脳内では、その時に一番適切とされる運動が選択され、身体に信号を送り、筋肉の収縮により運動が実行される。


しかし、このプロセスは本当だろうか。一度考えてみて欲しい。


こんなプロセスを想像は出来ないだろうか。

視覚情報を得る(知覚) 
→ その情報から起こりうる運動を予測する(準備)
→ その情報を解釈する(認知)
→ 解釈した情報から適切な選択を行う(判断)
→ 適切な選択以外の不必要な運動を抑制する(抑制)
→ 選択された運動を行う(実行)


もっとスポーツに寄せて具体例で考えてみよう。


相手が1対1を仕掛けてきた(知覚) 
→ 右に動くか?左に動くか?パスをするか?(準備)
→ 右に抜いてくる(認知)
→ 自分は身体でブロックする(判断)
→ 左に動いたり、パスを出したりはしない(抑制)
→ ブロックするために身体を反転させ相手を手で抑える(実行)


どうだろうか??

論文でも、運動を選択しなければならない視覚情報が提示されると、そこで起こりうる複数の運動を脳で同時に準備し、最終的に不必要な運動を抑制する形で運動を実行する可能性が示されている。

このように見た情報の新たな脳内処理の仕方も見つけられてきている。


図2


もう少し詳しく脳内処理を見てみよう。

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