見出し画像

長き道のりの果てに

2011年から、TOEIC380点からスタートさせた英語上達プロジェクトですが、無事、第一志望校であるIESE Business Schoolに合格することで一つの区切りを迎えることができました。(IESEについては、コチラをどうぞ。)

最終的に10年近くかかってますが、世の中には数か月とかでMBA受験を終わらせる人達もごろごろいるので、あくまで同じような境遇にいる人に「あ、こいつでもできるんだから、俺/私もできるかも」って思っていただけるのであれば幸いです。

受験プロセスを振り返って

道のりをざっくりと書いてみる

ざっくりと年表を作ってみましたが、英語学習をスタートしてから最終的にMBAに合格するまでに10年近く掛かってたんですよね。まさか20代がこんなにハードになるとは思ってなかった、、、笑

2010年     就活で豪快にコケる、人生について考える、英語に興味を持つ
2011年  初TOEIC 380点、東京で飛び込み営業ばっかやってる
2012年  岡山で保険売る
2013年  TOEIC 790点、初TOEFL 41点(Speakingセクションで黙る)
2014年  本社異動、朝から晩までExcelとマクロをいじる
2015年  MBA受験失敗⇒「現職では無理」と判断し、転職活動開始
2016年  転職、初海外出張
2017年  証アナ取得、TOEFL勉強再スタート
2018年  TOEFL102点、GMAT勉強スタート
2019年  MBA合格

最終的な到達地点

TOEFL 102点(R29、L27、S20、W26)
GMAT 650点(V:35、Q:45)

GMATは、参考値としてIESE Class of 2020の日本人の方々の中央値が690点なので、日本人の中では完全に足引っ張ってる組だと思います。8月に3回目GMATを受験して650点で、カウンセラーと相談してそのまま受験に踏み切りました。日本人のくせにまさかのQで点を稼げないという...。SCは文法が勉強できるから興味持って勉強できたんですが、その他はこれ何に役立つんだろうって感じの勉強だった気がします。

出願校:IESE Business School
合格校:IESE Business School
進学先:IESE Business School
(↑一途...)

複数校に出願して、その中から行く学校を決めるというのが、通常のやり方なんでしょうが、①1stラウンド締切のタイミングで仕事もクソ忙しくなって他の学校の準備とか無理だった、②嘘つくのが苦手なんで心の底から行きたい学校だけ受けてダメだったらプランBを考えようという思考だった、という2つの理由からIESEしか受験しませんでした。落ちたらどーしてたんだろう...笑

純ドメMBA受験=TOEFL勉強

正直、僕にとってのMBA受験=TOEFL勉強と言っても過言でなかったです。初めてTOEFLで100点を超えたときは、うれし過ぎて頭が真っ白になったのを覚えています。

大変ではありましたが、英語学習によって、いろいろなことが拓けていった気がするので、やっぱりやってよかったなと思います。あと、とんでもない底辺からスタートしてたから、勉強すればするだけ上達を実感できたのも楽しかったしね。

なんでMBAだったの?

最初は単なる憧れ

柔道を大学4年で引退した後に親友と海外を旅して、海外に興味を持ったのがきっかけです。英語を始めるにあたって、何か目標ほしーなー、どうせだったら無理ゲーなのがいいなー、よしMBA留学にしよう、というチンパンジー並の思考回路でした。

画像1

出演: フリー素材のチンパンジーさん

ちょうど働き始めた2011年はSteve Jobsが亡くなった年で、彼のStanford大でのスピーチがバズってた時でもあったので、いっちばん最初の動機は、単なる「海外いってみてーなー」くらいの憧れだったんです。あとは就活で苦労してた部分もあったから、転職したいってのもあったのかもしれません。

今の仕事が面白いと感じているので、もちろん出願エッセイ上では、もっと仕事に絡めて真面目なことを書いてます。なんなら2018年にTOEFLの点数クリアした後に出願校のリサーチし始めたときは、金融系に強い大学とか、金融都市の大学を見てました(Master in Financeで受験しようと思ってたくらい)。それがなんでスペインの、バルセロナの、MBAになったのか、この辺は別の機会があれば纏めてみようと思います。

社会人になってからの勉強

週20時間の勉強を習慣化する

英語を勉強し始めた時に意識してたのが、週20時間の勉強を習慣化することです。大体平日2時間、土日で10時間やると週20時間になります。もちろんもっとできる人はやったら良いと思うんですが、大抵の人は「ハ?仕事シナガラジャ無理クネ?」ってなると思います。月の残業が200hとか生きてるだけで精一杯の人とか、家庭でお子さんの面倒見る必要があったりとそれぞれ置かれてる環境は違うので、無理のないペースでやったら良いと思います。

平日2時間ってこんな感じ

生保の本社で働いてた時は朝6時半くらいに出社して全社向けの業績データを配信したり、今のアセマネ会社で朝から日付変わるまでリサーチしてたり、と仕事による時間の制約を受けることが多々ありました。

生保本社の時の生活リズムですが、朝近くのデニーズで5時半から6時くらいまでやる。電車に乗ってるのが30分くらいだったので、その時間は単語とリスニングやる。7時過ぎから8時くらいまでがピークタイムだったので、落ち着いてから社員食堂でリーディングやる。退社してからまたデニーズで10時から1時間くらいやる and/or 帰ってからレアジョブを25分やる。寝る前に単語を40個覚える。こんな感じで細切れの勉強を組み合わせて平日の2時間を確保していました。

転職してアセマネに行ってからは扱っている資産クラスがプライベート資産ということもあり、朝そんなに早く行かなくても良かったので、出社前に1時間から1時間半くらいを会社近くのカフェとかで勉強してました。

余談ですが、朝と夜同じカフェとかマックで勉強してたりすると、何も言わなくてもコーヒーが出来てくるというレベルにまで達していました。たまに、別のメニュー頼もうとすると、店員さんが微妙に寂しそうな顔するという...笑

社会人になって勉強すんのって嫌われる?

ただでさえ仕事が忙しいと、勉強時間の捻出に命をかけるようになっていきます。ただ、私費退職が前提ということもあり、キャリアにも関係することなので、なかなか職場の人にも言えないんですよね。なので、仕事終わりや休日に飲みにいく、遊びにいく系の誘いをなんとかして躱すor最低限にしようとするので、お世辞にも人付き合いが良い方ではなかったと思います(とゆーか、だらだら長い会議とか、無駄に帰れない状況に直面すると「こっちは睡眠時間削って勉強してんだよ!」って、TOEFLとかGMATのOfficial Guideを投げたくなるぐらいの荒れたメンタルだった...笑)。

また、勉強時間を必死こいて確保するために、友人からの誘い、家族や親族との付き合いも最小限にしようとするので、勉強を始めたことに対して疑問に感じられたり、時にはバッシングもありました。まぁ、TOEIC 300点代の奴が「英語勉強したい」とかいってたら、さすがに「は?何言ってるの?」ってなるのは理解できなくもないかなと思います。当たり障りの無い別の理由で断るものの、結局人付き合い悪いことには変わんなかったです。 一方で、全くもって希望がなかった状況でもMBA留学という目標の達成を僕以上に信じてくれたり、あるいは「面白いね」って思ってくれる人もいて、その人達には本当に救われました。

また、目標に一歩一歩近づくにつれて、最初は批判的な態度だった人達が、段々と支援者になってくれるようになっていったのも印象的でした。最初、英語勉強し始める、MBA留学目指す、勉強したいから帰らない、とか言ったら、家族に結構な勢いでボロッカスに言われました(笑)。ただ、仕事で海外出張に言ったり、英語のスコアが出て、いよいよ出願することが現実身を帯びていくにつれて、「あ、これは冗談が冗談じゃなくなってきているかも」みたいな感じになって、最終的に父親の方から「資金はどうすんだ?」って言ってくれた時は、嬉しかったし、最後まで頑張ろうって思いました。

道のりから学んだ5つのこと

最後に、僕自身がMBA受験で学んだことを簡単に纏めて、この記事を締めくくりたいと思います。

①基本、外野は無視でいい!

何かを始めようとしたり、人と違うことやってると、結構いろいろなこと言われると思います。けど、そんなことの対応にエネルギーを割いてる暇はないのです。ワンピースで言うなら「人を凌ぐってのも楽じゃねェ。笑われていこうじゃねぇか!高みを目指せば出す拳の見つからねぇケンカもあるもんだ」くらいの感覚で良いんだと思います。

②そこにチャンスがないのであればさっさか転職しちまえ!

生保の時、いくら英語の勉強しても、全く日常で使う機会がありませんでした。一方、転職してからは、スタートアップに近い企業ということもあり、外人とのミーティングとか、英文資料読んだりとか、自分から首を突っ込めるチャンスが腐るほどあったのが有り難かったです。

もちろん失敗もいっぱいしているんですが、やっぱりバッターボックスに立つことから学べることって、テキストから学ぶことよりも遥かにデカいと思いました。日本だとリーディングとリスニングで評価されるTOEICの点数出すだけで、英語環境に行きやすいので、今の職場に拘りない人はさっさか権利行使するのはアリだと思います。

③日々の進捗を楽しめ!

恐らくモチベーションを維持し続けるのも結構大変なことだと思います。TOEFLとGMATの勉強やってた時は、以下のExcelシートを作って毎日の勉強時間や進捗を管理していました。

画像2

↑スケジュール管理と日々の勉強を記録していたシート

④無駄金を使うな!優秀なアドバイザーを捕まえろ!

英語学習って鬼のようにお金かかるんですよね。勉強教材や予備校って高い上に質もピンキリという。TOEFLとかGMATの受験料一回3万円って、、、。

僕個人としては、TOEFLはAndy田開先生、GMATはYESの吉井先生、そして、エッセイカウンセラーはFECの田山先生、この先生方がいたからMBA合格まで行けたんだと思っています。特に、スコアでビハインドしている中、田山先生の出願戦略の立て方は圧巻でした。あれがなかったら合格はなかったと思います。(田山先生のFECはコチラ。和製クマのプーさんみたいな人(先生、ごめんなさい、、、笑)が出てくるけど、超絶人が良い上にアドバイスが的確なので、受験相談だけでも受けてみる価値あると思います。)

⑤諦めるな!でも、時には諦めるのも大事!

諦めないことは大事ですが、長期戦を戦う上では時には諦めることも必要だと思ってます。実際、僕は27歳に受験失敗した時に1回諦めてます。ただ、英語が上達することが楽しかったし、今の職場でMBAとってグローバルに活躍されてる海外の人たちに触れ合ったのがキッカケでもう一度チャレンジしたいと思いました。

また、毎日の仕事に忙殺されてる中、なかなか時間取れない時ってあると思います。そんな時はいっそ「時間をくれてやる!」と開き直るのも大事。日々の勝った負けたに一喜一憂するとメンタル疲れますからな。

おわりに

偉そうなことつらつらと書きましたが、僕自身まだまだ道半ばです。今までMBA受験に時間を取られていたので、むしろこれからは受験とか資格とかの勉強よりも興味がある分野の勉強や面白い人と会うことに時間を使いたいと思ってます。

また、冒頭にも書きましたが、同じ到達点でもそれを数ヶ月でやってしまう人がいるのも事実です。それに、こんな修行僧のような生活をしなくたって、人生は楽しめます。僕自身も「人生は楽しんだ方が良い」という考え方に大賛成です。

この記事が、自分を取り巻く現状を変えたい人、そのために必死で足掻いている人、何かを始めたい人、純ドメに英語は無理と言われた人にとって、勇気を与えられるようなものになってくれたら幸いです。

冒険しようと思わない者がいるからこそ
冒険する者にはチャンスが生まれるのだ
ハワード・マークス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?