日本一嫌われた審判が、美しきフットボールを実現するまで　【vol.5】

シーズン中盤（７−８月）

この時期の日本は、本当に暑い。一日中暑い。夜でも暑い。じっとしてても暑い。

なのでつい飲みすぎたり、キンキンに冷えた部屋にとじこもって "極楽気分" にひたり続けたくなるけど、そうすると自律神経に支障をきたして、体調を崩しやすくなる。更にいうと、"高温状態" は体をどんどんむしばんでいくので、この時期は回復力の低下、筋肉系のケガや痙攣、気持ちや意欲の低下、といった状態に陥りやすくなる。

近年の日本の夏の最高気温はずいぶん高くなったし、湿度は相変わらず高い。台風に加え "ゲリラ豪雨" など、天候もずいぶん暴れるようになった。

本当に難しい時期だ。

札幌ドームやカタールのスタジアムのように、「空調付きのスタジアム」で試合ができれば、する人も、見る人も、支える人も、快適に過ごせるようにはなるけど、コストがねえ……

2021.07.03.　J1 神戸 v 湘南戦

戦前から、球際の激しいやりとりが予想されたこの試合。

神戸優位で試合が進む感じがした矢先、湘南が先制した。

それで目が冷めたのか、神戸は前半のうちに逆転し、後半にも1点をあげ、終わってみれば "神戸強し" を印象付けた試合となった。