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カメラとぼくとの歴史

初めて一眼レフカメラを手にしてから約9年が経とうとしている.

カメラを仕事にしてからは3年.時間の流れははやいなあと思う.

最初はカメラにのめり込むなんて思ってもいなかった.大学に入って、旅行が好きになったけど、カメラが好きになったのはそのあと.

大学1年に京都へ一人旅をするようになってから、旅行が好きになった.初めての一人旅はこのとき.手にしていたカメラは、コンパクトデジタルカメラで一眼レフじゃなかった.

小学校6年生のときに訪れた京都の印象が色濃く残っていて、いつかもう一度行ってみたいと思っていた.京都への再来はとても刺激的だった.引っ込み思案で、自分から行動をすることがなかった自分が、初めて一人で行動できた記憶がずっとある.寺院仏閣が多数ある京都には多くの外国人観光客が訪れていて、その光景が自分には新鮮だったし、なによりワクワクしていた.

当時、宿泊先として選んだのは宇多野ユースホステルという場所.確か4人部屋のドミトリーだったと思う.夜になると色んなイベントをしていて、僕が泊まった初日には、星を観るイベントをしていた.そこで出会った男性と、たまたま宿泊部屋が同じだったブラジルからきていた男性と、翌日3人で観光することになった.

翌日は秋晴れで、すごく心地の良い天候だったことを覚えてる.3人で京都の街を巡った.訪れた場所は断片的にしか覚えていないけど、龍安寺へ行ったこと、おばんざいを一緒に食べたことなどの記憶が残っている.楽しかった.

一緒に観光していたブラジル人の男性は、英語を話すことができた.けど当時の僕は英語からは離れた生活をしていたから、ほとんど話すことができなかった.観光自体は楽しかったけど、自分の中ではコミュニケーションが取れなかったことが本当に悔しくて、のちに海外で英語を勉強することになるきっかけになることとなった.そして同時に、旅行先で見た印象に残った景色を、もっときれいに残したいという欲望が働き、一眼レフを買ってもいいかもしれないと思い始めたのがこの時だった.けど、これがきっかけではないんですけどね.

続く...

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