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NLP初任者指導通信№3<「電話場面」で信頼関係をつくる方法とは>

こんにちは。

本日は「NLP初任者通信№3」をお届けします。

№1からずっと「ラポール(信頼関係)」という記事を扱っており、「まず誰とラポールを築くのか」「どうしてラポールを築かなければいけないのか?」ということをお話させていただいております。


№3では「どのようにして具体的にラポールを築くのか?」というお話をしてみたいと思います。


NLP本


NLP初任者指導通信№3<「電話場面」で信頼関係をつくる方法とは>


№2では「あいさつ」をすることがラポール形成の第一歩であると述べた。

ただ、「あいさつが信頼関係を生む」ということは、小学生でもわかる内容である。その程度の薄い情報であれば本通信「NLP初任者指導通信」で取り上げる価値はない。


今回の通信では「どうしてあいさつが大切なのか?(本通信№2参照)」ということに加え「どのような場面でのあいさつであれば、より信頼関係を築くことができるのか?」ということについて言及したいと思う。


これから、「電話場面」「出勤場面」「お茶などをいただく場面」「二日目以降の場面」という場面ごとのあいさつを見ていこうと思うが、ここで差をつけるためのNLPスキルがある。それが「ペーシング」である。


NLP用語② ペーシング ペーシングとは、相手の話し方や状態、呼吸などのペースを合わせることです。 ペーシングのポイントは、「話し方」「相手の状態」「呼吸」です。 相手の話し方にペーシングするときは、声の調子や話すスピード、声の大小、音程の高低、リズムなどを合わせていきます。


まず、電話場面でのラポールの築き方である。


新規採用で学校に赴任する前に、あいさつに行くことが慣例である。あいさつに行く前には、電話連絡を受けることがほとんどである。


その電話でのやり取りをする際から「ラポール形成」がはじまっている。


まずは、電話連絡をいただいたときに


「お電話いただきありがとうございます」

「連絡をくださってありがとうございます」


と感謝を伝えられるかどうか、が大きな一歩である。


電話をする時間など2~5分程度の短い時間である。その短い時間の中に、1回でも多く「ありがとうございます」の言葉を入れることができるかどうかが大きな分かれ道となる。


これは、学級経営にも十分通じる。本通信でも、いずれ扱うことになると思うが、学級内では子どもたちがたくさん活躍する場面が存在する。窓を開ける、あいさつをする、勉強に取り組む…。そんな時に「ありがとう」と伝えられる教師であるかどうかである。よく「すごいね!」「えらいね!」と誉め言葉を乱発しそうになってしまうが、「ありがとう」という言葉が先に出る教師であるたいのである。


さらには、その際に、ペーシングを意識してみよう。


赴任先の電話がかかってきたときには、おそらく、少々のパニックに陥り、「自分が何を伝えるか」「自分がどんな言葉を選んで伝えるか」に一生懸命になるだろう。


しかし、そこで「ペーシング」を思い出すのである。相手の声にあわそうとしてみるのである。


すると、相手の声を聞かざるを得ない状況が生まれる。


・相手の話し方はどんな特徴があるか

・相手の声の大きさの大小はどうか

・相手の声のスピードはどうか

・相手はどのような状況になるのか(電話越しに想像してみる)


その他にもあるかもしれない。とにかく、受話器越しに聞こえてくる相手の声に集中し、相手の様子を想像するのである。そして、できるだけ、相手のいろいろに合わせていく。それが「ペーシング」を使ったスキルである。


人は、相手と同じリズムや店舗、呼吸でいることに安心感を覚える。


「この人はなんだか話していて安心できるな」


そう思われれば、信頼関係の大きな一歩を踏み出すことができる。


きっと、あなたとの電話を切った後には、電話をした人はこのように職員室で話をするだろう。


「なんだか、感じのいい人だったよ」


電話の時点で第一印象ははじまっているのである。


「何をはじめの電話くらいで…」と思う人がいるかもしれない。


しかし、電話というスキルは、学校でも多くの機会で活用する。


保護者とのやり取り

社会見学や遠足先でのやり取り


そんな場面にも十分に通ずるスキルなのである。


電話がかかってきた時点から、あなたの勤務は始まっている。


ぜひ、意識してほしい。

shinya maruoka@教師×NLP (@Dotoku5) | TwitterThe latest Tweets from shinya maruoka@教師×NLP (@Dotoku5). 教育界でtwitter.com