13日目 憤慨してくれたのに。
今日も優先席の前に立っていた。優先席に座っている人は端からー長身の足を投げ出して座っている若い男、20代くらいの女の子、がっちりした体型の30代くらいの男、大荷物をもった70代くらいのおばさんーというメンバー。2駅めに着いたところで、目の前に座っていたがっちり体型の男が降りていったので、ほっとして座った。
と、座るなりおばさんが話しかけてきた。
「立っていて辛かったでしょ!私も足が悪いからわかるのよ。譲りたかったけど荷物も多かったから、ごめんね。」
そんな、とんでもないです、そちらも大変でしょうし、と言うと、おばさんはさらに、
「ほんと、優先席なのにね。優先席の意味わかってるのかしら!本当はああいう若い人たち(と私の隣に座っている人たちを見ながら)が譲るのが当然なのにねえ!全く何考えてるのかしら!」
おばさんも日頃苦労しているらしく、だんだん声が大きくなってくる。確実に聞こえてるぞ(^◇^;)
まーまー穏便に。
おばさんの気持ちはすごくわかるけど、揉めるのも嫌だし。小心者の私は
「大丈夫でしたから。お気遣い頂いてありがとうございます。」
と、一生懸命話を終わらせようとして、しまいには寝たふりした(^◇^;)。
何駅か先におばさんはちょっと不満そうに降りていった。
本当は同じような気持ちだったのに、同情してくれたのに、なかば無視するような態度をとってしまった。
私もおばさんに対しても卑怯者になってしまったような複雑な気持ちになった。
そんな気持ちになっている私とは裏腹に、顔色ひとつ変えずに携帯をいじり続けている、横の女の子とその向こうの男。のれんに腕押しだったよ、おばさん( ̄∀ ̄)。
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