沈みゆくハードル

 こういう話を聞いたことがある。心理テストには大量の質問が用意されているが、重要なものは後半に配置されているらしい。人間疲れてくると思考力がなくなり、本音で答えるようになるから、なのだそうだ。
 そのとき例に上がっていた(羅列式だったっけ?)心理テストは「私は○○だ」という自己の定義づけを可能な限り書き出すもので、後半になればなるほど無意識が表出した記述が増えていく、という代物だったような。いや、こっちはステレオタイプを書きつくしたあとに無意識が見えてくるんだったかな?

 どちらにせよ、ぼくが書いているこのnoteも同じようなものだ。毎日続けてゆくと慣れとネタ切れで、どうしてもこれまで公開してこなかった部分をネタにせざるを得なくなる。意識的にしろ無意識にしろ、ガードが甘くなるのは避けられない。
 それは例えばぼくが出すまい出すまいとしてきた「悪意や不満の話」であったり、書くほどの話ではあるまいと思っていた「日常のあれこれ」であったり、かたく戒めてきた「未完成の文章の提出」だったりする。昨日なんかつぶやきで連投記録だけ伸ばすという卑怯極まりないマネをしてしまった。

 こうやって地肌をさらけだす抵抗がなくなってゆくのかと思うと怖い。ものを書く以上自分の内面を露出するのは覚悟しているが、倫理的なハードルも下がっているのがわかる。そこだけは遵守したい、なのにいざとなると連投記録を引き延ばしてしまう。理想に燃える青年が組織に馴染んでゆくお馴染みの構図が理解できた気がした。手抜きを覚えるのが一概に悪いことだとは言わないが、心の座りはわるい。

 さてこの話、枕で終わらせるつもりだったのに一本分の内容になってしまった。今日使うつもりだったネタは明日に……って、何書く気だったんだっけ?

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小説をかいたり、らくがきしたりしているねこです。じたばたします。  ついったーもやってます https://twitter.com/q3_05
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