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引き出す力      山崎拓巳・平本あきお著

選んだ理由
コーチング仲間の友人からのお勧めの本だったので手に取ってみました。

①本当の答えは動物の脳から生まれるについて
コーチングをして目標がモチベーションになる人は二割という。この人達をビジョン型というようです。残りの八割の人は、無理やりビジョンをもったとしても、目標を持ったとしてもモチベーションや行動にはつながらないようです。ではこの人達には何が聞くのか?それは、価値観。価値観型の人が八割だそうです。それを踏まえたうえで両方にアプローチ出来ると良いようだ。こうなったら最高という夢、そして過去のプラスマイナスの感情を深掘りすること。人を動かすにはつい言葉で…と思ってしまうが、コミュニケーションで言葉の占める割合は七%に過ぎない。
例えば、本を読んだりして理解する。わかったと思う。これは大脳新皮質を使っている。これはロジックを扱う部分。感情を動かすには大脳辺縁系を動かす必要がある。感情や行動を動かしていくには個々を動かす必要がある。夢を描く時は大脳辺縁系を動かすことが大事。とにかくリアルに想像することが大事になる。

②未来と過去を見える化することについて
例えばジョギングをしたいとする。過去にジョギングが出来た時、出来なかった時を想像する。どんな感じか。うまくいった経験からモチベーションが上がる人、失敗してしまったことから、こうなりたくはないとモチベーションが上がる人がいる。未来の仮設に関しても同じで、ジョギングしたことで得られるワクワクする未来を想像してモチベーションが高まる場合と、ジョギングをしなかったことで、太ってしまったなどの嫌な未来からモチベーションが上がる場合がある。人によって色々ですが、ここから自分軸を引き出す。

③どうしても前に勧めない人をどうするかについて
まず、カウンセリング、コーチングする人自身が自分を大切にハグする。自分を大切にできない人は、人を大切にできない。
(この著書では、自分自身のカウンセリングを詳しく書いているが、ここでは省略します)
コーチングの領域とカウンセリングの領域というのがある。
マイナスをゼロにするのがカウンセリング。ゼロからプラスにするのがコーチング。クライアントさんをコーチングしていて、前に進めないのは、過去に問題があるから。今の悪いパターンは過去に原因がある。今だけの問題ではない。カウンセリングは、当事者と同じところまで潜っていく事が極めて重要である。もし、クライアントさんが二メートルまで潜るとしたら、自分は二メートル潜れなくては、ついて行けない。一緒に潜ったとしても、おぼれて帰ってこれないこともある。カウンセリングには、そうゆう危険性もある。なので、カウンセリングには専門家にまかせた方が好い場合もある。クライアントのネガティブの底までついていき、なおかつちゃんと戻ってくることができないなら。相手の悩みが深いと思ったら、無理をしないで専門家にお任せした方が好いことも知る。

気付き
コーチングを今までしてきて、クライアントさんがカウンセリングの必要な事があった。コーチングまで行かない。ようするにゼロまで来ていないので、必然的にカウンセリングになってしまっていた。私も、クライアントさんに寄り添い、一緒に深い所まで潜っていったが最後まで潜っていけなかった苦い経験があり落ち込んだ事がある。なので、この著書で書かれている、どうしても前に進めない人について、よく理解できたし同じようなクライアントさんがいたら、コーチングは出来るがカウンセリングは出来ないとしてご遠慮願うことにしている。著者は、カウンセリングでとても深いカウンセリングをしたとあるが、やはりそれなりの対価があるなら可能かもしれないが、それがなければ出来ないと思う。そのくらい、ハードな仕事だと思う。私自身は、傾聴が得意でクライアントさんの話を引き出すことはするが、カウンセリングが必要な方は、私には難しいのだとしてコーチングに徹することにしていこうと、改めて思った。

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