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エイジア(東1/2352) 株主総会レポート 2020/6/26

 東証1部上場のエイジアの株主総会に出席しました。株主総会の様子について、当記事にてご紹介したいと思います。なお、当レポートは私の心証に基づき脚色されており、記載している内容について意図せず誤認している可能性もありますのでご容赦頂ければと思います。また、当記事は同銘柄の売買を推奨するものではありません。株主総会レポートとして何かの参考といなり、同社の理解に繋がれば幸いです。もし、お気づきの点などあればぜひツイッターブログにてコメント頂ければ幸いです(私自身の勉強にもなりますので)。

1.過去の同社関連記事

 まず過去に同社に関して記載した記事をご紹介しておきます。こちらは直近の決算精査時のレポート記事です。といっても本決算が出ていますが、有報が出てからのんびり精査しようということで、Q3決算までの内容となっています。記事最後にPPTもつけていますのでこちらにも再掲しておきます。

 昨年の株主総会にも出席していますが、記事化は出来ておらず、ツイッターで軽くコメントいたしました。

2.株主総会の概況

 まずは当日のタイムテーブルです。手元の時計での測定です。

  14:00 開会 (美濃社長)
  14:03 議決権行使数の確認(藤田経企室長)
  14:05 監査報告(長山監査等委員)
  14:05 事業報告(美濃社長)
  14:16 議案上程(美濃社長)
  14:20 質疑応答
  14:43 議案決議
  14:45 役員自己紹介(常勤監査役3名)
  14:49 閉会
  14:53 会社説明会

 議決権の行使数の状況は以下の通りです。
 ・2,085人/3,356人
 ・27,7668個/40,238個

 議事の冒頭にインターネットでの配信を行っている旨の案内がありました。それなりの機材が後方に設置されておりました。
 また、議事運営に際して、議長席と株主席は十分な距離を保っているということで、マスクを外しての議事運営に当たる旨の案内があり、以降、美濃社長はマスクを外され議事運営されておりました。

 議事については、事業報告の際に、PPTを使って社長がプレゼンをされますが、毎年、会社の紹介を冒頭されていますが、今年は円滑な議事運営のため割愛する旨のエクスキューズがありました。このため、上程まで20分程度でサクサクと進んでいきました。説明としては業績の説明からですが、決算説明資料に沿った内容です。面白いのは、前期実績に関する事業報告のはずですが、過去10年推移を説明されていたり、同社の利益率が高い理由などビジネスモデルの内容について解説されます。これも毎年のことではありますがちょっと変わっている気がします(私は全然これでいいと思っています)。また、中計の説明に時間を割かれています。そして今期も不確実性が高い中で、「多くの会社が業績予想非開示とする中で、数値ガイダンスを示すことに拘った」とやや力を込めて仰られていたのが印象的でした。
 また、新型コロナの影響についても、営業上の効率はリードタイムが長くなるなど、顧客側の意思決定の遅延もあり、新規分の立ち上がりには一定の影響がみられるとの説明がありました。一方で、コロナ禍にあり各種アンケートの需要など新たな需要も出てきているとのご説明がありました。あまり悲壮感もなく、進行中のQ1についてもまずまずの状況で進んでいるようです。
 議案の上程も終わり質疑に移りますが、オンラインでの参加者に対して、質問の投稿方法について案内がありました。問い合わせフォームのようなテキストで自由に質問が投稿出来るようでこれはいいですね。但し、どの程度の質問が寄せられるかも未知数のため、全ての質問に答えられない可能性がある事は再三アナウンスがありました。結果的には数問全てを取り上げられたように思いました(全て回答したという趣旨の発言がありましたので)。なお、進め方はまず会場から質問を受け付け、その後、オンラインからの質問を受け付ける方法とされていました。
 会場には50席弱のソーシャルディスタンスを取った会場が設営されており、参加者は20人いないかなくらいでしたでしょうか。お土産も廃止されて、ネット中継もある中にあっては参加者が多かったように思います。

3.質疑応答

Q 新中計における新たな柱の構築について
 新中計では新たな柱の構築という事にチャレンジされるとある。前期にMA領域の新規領域拡大にチャレンジされたものの、前期末に減損をされ既存事業への原点回帰をされている。それから1年、どのような振り返りをされ、再度勝機を感じられる領域や進め方をどのように見定められチャレンジすることになったのか。またこの進め方としてJ-GIAさんとの協力下、M&Aの志向が強いように感じられるが、一般的にはM&Aは失敗事例も多い中でどのような事に留意しながら経営されていくお考えなのか教えて欲しい。
A
 前期の中計については、点数をつけるならば70-80点との認識を持っている。売上は達成できたが、利益は未達でこの背景はMA領域での新規分が不足となってしまった。最後の1年で原点回帰をしてリカバリを図ってきたところである。多くの経営資源を投入して取り組んだチャレンジは結果としてうまくいかなかった部分が減点している要素ではあるが、これを失敗だと捉えたくない。新たな挑戦をしなければ当座はうまく運営は出来るが、いずれそれは会社をじり貧になっていってしまう。当社は常に新しいことにもチャレンジしていかねばならないと考えているし、それがものつくりの会社としてあるべき姿だと考えている。このような背景から1年間じっくり考えた末にMA領域ではない領域にチャレンジすることを掲げることになった。
 具体的には、当社の製品は販売促進やコミュニケーションを目的として利用されている。その顧客のマーケティングの際の利用プロセスは、データ分析→施策企画→実行→検証というPDCAを回しておられる。当社が提供している製品はこの主に後半部分をカバーしているわけだが、前半部分のコンサル領域はソリューションをもっていないため、ワンストップで対応出来るようになりたいというWILLがある。もちろん開発企業であるわけなので自社開発でもしっかりやっていくつもりであるが、スピード感といった時にM&Aの選択肢も含めて進めていく所存である。M&Aによりナレッジやニーズの収集を的確に行い、それを自社製品開発で磨き上げていくことをやっていきたい。
 M&Aへの取り組み姿勢については、J-GIAさんとの協業の下、専門性を有している知見を頂き対応していきたい。ただ、失敗事例も多いと言われる中で、最後に大事になってくるのは、相手の経営者と如何に波長が合うかという点がとても大事だと考えている。過去のM&Aを振り返っても、成功したものは相手の経営者と波長があって、信頼関係を構築出来た会社とは成功してきているという感覚があるので、この感性のようなものが最後の判断の砦になるのだと考えている。
■考察
 中計の振り返りも確かに数値面だけみると減損をしたりと、思うとおりにならなかったという点はありますが、ものつくりの会社ですから試行錯誤あって当然です。答弁にもあった通り、チャレンジすることの姿勢は失ってもらいたくないですし、新たな柱の構築の際にもM&A一辺倒というわけではなく、自社開発を継続してやっていく基本路線は変わっていないことはよかったと思います。J-GIAさんに関してはどうしても穿った見方をされる方もあると思いますし、私もどこかで半信半疑のところもありますが、よいお付き合いをされよいご縁に恵まれることを期待しています。また、M&Aの姿勢については、とても感性的な要素が強いわけですが、これが生の声なのだと思います。デューデリをしっかりやって定量的にいくら理詰めても、最後は人ということですね。そして我々株主はその感性やマネジメントに委ね、期待するしかないですね。
 ちなみに私が良く理解できなかったのは、MAの領域とは違うPDCAの前半部分というのは何が違うのかという事です。データ分析、企画という部分は結局マーケティング領域で、これをAI等自動化される中でやられるものだと理解しており、何が違うのかはもう少し考えてみたいと思います。

Q 製品の解約率について
 ASP型(廉価版)の解約率は現状2%程度、SaaS型の解約率は0.2%という状況である。中期経営計画においてもこの解約率を更に低減させていく事に努める方針を掲げられているが、現状において業界水準と比較して当社の解約率はどのような状況なのか。また、現状から更に低減とあるが、特にSaaSについてはこれ以上の低減は図れるものなのか。目標感をどのようにもっているか教えて欲しい。
A
 業界平均は概ね月に2%程度である。従って当社のASP型の解約率は概ね平均水準である。一方、SaaS型の場合、そもそも競合があまり存在していない。また、当社のSaaS型の多くは高額な契約であり、個別クライアントの要望を取り込んだ個別カスタマイズを取り込みながら運用されているものであり、解約率も低位であり、相対的な解約率の比較は難しい。
 これをどの程度下げていくかという目標感については、SaaS型については十分低位のため、これ以上の低減は困難である。従って、更なる低減が出来ればそれに越したことはないが、現状水準を維持できるように取り組んでいく。一方で、ASP型については現状業界平均の2%であるが、これを半分の1%とすることを目標としている。
■考察
 解約というと製品力の問題があるのかとも思ってしまいますが、もちろん、そういう要素もあるでしょうが、どうしても顧客である事業者さん、とりわけ廉価版のASP型を利用されるような場合、事業撤退など事業者側の都合によるところも一定量あります。売上を継続的に上げ、永続的に成長していくためにWEBCASのような販促ツールがあるため、これを活用される顧客が末永く事業を行っていけることが理想ですが、そうもいかな面もあります。従って、解約率2%という中身も顧客側の事業撤退(廃業)によるものと、他者流出によるものとで分解してみるとより実態がわかるような気がしますね。

Q 外国人取締役や女性取締役の選任について
 外国人や女性の取締役の選任はされないのか。
A
 外国人取締役は現状では登用の予定はない。現状の事業領域を鑑みると今すぐ必要だという認識ではないが、今後の事業運営にあたっては、必要な時があれば検討したい。
 女性取締役は社外取締役に2名を登用している。また子会社2社の取締役は3名おり、グループ全体でみると半分は女性取締役であり一定の女性登用が出来ているものと自負している。
■考察
 外国人取締役はまだ当分先でしょうね。また女性については、登壇されている役員に女性が2名おられたこともあり、社長も答弁に困っていました(笑)。社内の常勤取締役のみの選任議案で、これは3名とも男性であることから、そのように映ったのかもしれませんね。社内体制も女性が多いと以前にも見聞きしていたので、それなりに女性活躍にも目が向いているように思います。そもそも女性ならいいという視点こそが偏見でもあるため、多様的な目線を大切にしつつ適材適所で頑張っていってもらいたいと思います。

Q デジタルアセットマネジメントへの出資意義について
 デジタルアセットマネジメント(※2019/10/31開示 以下D社)への出資は、具体的に当社の株主価値としてどう向上されるものなのか。
A
 守秘義務の関係で詳細は申し上げられないが、D社はあるライセンスを活用した事業を行おうとされており、現状ライセンスの許可がまだ下りておらず言及が難しい点ご容赦願いたい。
 当社がD社へ出資した背景として、ブロックチェーンを活用して新たなデーターベース構想を取り入れて画期的な事業をされようとしている会社であり、このブロックチェーンの実用化へのスキームを取り込みたいという意向がある。当社はデータベースを活用した事業を行っており、ブロックチェーンの実用化という側面で知見を得られるということは意義あることだと考えている。
 また現在D社においてはある個人が利用するインフラを構築するための準備を進めている。その際に利用者へインフラ運営側から適宜情報開示が必要なもので、その情報開示の際の通知サービスの提供をWEBCASを通じて提供することになる。今後、D社の展開されるインフラサービスが広く個人に利用されていることで、当社サービスも利用されるため、収益という面で直接的な影響を享受できるものである。
■考察
 この部分はセンシティブな部分が多いことと認識していましたが、やはり答弁も慎重にされていました。直近でもD社から日本仮想通貨交換業協会への加入に関してリリースが出ていました。答弁の中にあったインフラとはこの暗号資産に係る取引に係るインフラと思われます。各種情報開示などが求められるという点からも法規制に則った大切なものですから、この利用者が増えればWEBCASの活躍シーンも増えるかと思います。もっとも、仮想通貨取引そのものの参加者が、一連の信用を下げるようなニュースもあったことから、盛り上がってくれるのかが半信半疑なんですけどね。。。D社には三井物産をはじめ、様々な会社が出資していますし、結構アグレッシブな会社な印象です。

Q 足元の新規受注の状況について
 前回の決算開示後からの足元の新規受注の状況について教えて欲しい。
A
 まもなく第一四半期の決算が締まり、これを7月末に開示してものであり、詳細な数字は申し上げられないが、まずまずの状況である。
 今期の業績予想の策定の前提として、第一四半期は今期業績予想の策定の最終段階である4月の時点で受注済のもののみを計上し、その後新規受注はないという前提である。第二四半期については、通常の営業活動時に獲得出来る新規分の2割程度を織り込んだ。また通常の活動については、11月頃より実施できるとしている。特に上半期については、かなり保守的な前提に立って計画を策定している。
 このような前提に立った中で、足元の第一四半期の状況としてはまずまずな状況だと理解して頂きたい。
■考察
 前提として第一四半期は新規積み上げがない前提ですが、それに対してまずまずという表現はどういう意味なのかなと思いました。新規0件の前提で0件であれば計画通り、まずまずとなります。新規0件の前提で2,3件でも取れれば好調となる気もしますが、さすがに絶対数で好調とは言えない部分もありまずまずと表現しているとしたら、まぁいいのかなと思います。どちらかというと、足元の受注の件数や金額というより、通常の営業プロセスより時間を要する環境下で今後の提案活動をどう進めていけるのか、まだまだ課題山積なのか、コミュニケーションとしてニューノーマルともいえる営業手法が確立できつつあるのか、営業活動の状況が知りたかったです。

Q 子会社化したままちゅについて
 EC事業のままちゅ(以下M社)を子会社し、ECに係る具体的なオペレーションの理解や改善点をWEBCAS等の主力製品へ還流させ、製品力をより優位にすることを目指されていたものと認識している。M社はアパレル商材を扱っているという性質上、天候などの外部要因で業績が凹凸している状況かと思うが、そもそも子会社化した意図としてあった当社製品へのナレッジ蓄積や商品力向上に資する活動としての成果はあったのか。
A
 ままちゅはメールでの販促もないことはないが、メインはLINEでの販促となっている(利用者は幼児を持つ母親がメイン)。これまで当社はメール販促がメインだったところもありLINEでの販促の経験は薄く、それを補完してくれる意味で手応えがある。またWEBCASの改善についても、ままちゅ側から挙がってきた改善要望等もいくつか実装し商品力として反映出来たものもあり、商品力向上という観点からも意義があったものと考えている。以上のように子会社化したシナジーという意味でその目的は果たせているものと考えている。
 加えてM社単体の業績についても指摘の通り、様々な外部要因による影響をもろに逆風として受けて低迷していたものの、足元は回復してきている。今後は業績面でもグループに貢献できるよう頑張る。
■考察
 ままちゅは前期は台風の災害や天候の状況が季節商品に与える影響などもあり、通年で苦戦をしていた状況でした。連結ベースでは軽微なものですが、それより事業シナジーがどうあるのかの方が気になっていました。機能改善への還流もなされており、LINEを活用した販促についてもノウハウが得られているようでなによりだと思います。

4.自己紹介

 毎年のことですが、役員が自己紹介されます。趣味を添えるのは社風ですかね(笑)。
 ・美濃社長
 G会社を含めた経営を統括しておられます。出身は京都府で血液型はB型だそう。信条は「ピンチに逃げないこと」で、仕事でもプライベートでも何度かはピンチはやってくるものですが、そのような時に絶対に逃げないということを大切にしているそうです。趣味はガーデニングで特にハーブつくりが大好きで、手についたハーブの香りを匂う時に最高の幸せを感じるそうです。これからの1年も頑張りますということで締めくくっておられました。
 ・中西専務
 ものつくりを担当されているそうです。また新たな製品開発においても検討される所掌だそうで、当社の実質的な強みを生かすセクションです。この他経営管理部門も担当されています。ソフトウェア会社としてものつくりをする肝の部分なので、肝に銘じて頑張りますとのことでした。会場は静まり返っていました(笑)。趣味は泥を使った陶芸をしている。自分で作ったお皿などで料理を味わう時に最高の喜びを感じられるそうです。
 ・北村常務
 営業部門を担当されています。コンサルなども含めてのようですね。40年近い営業経験の中で、在宅勤務での営業経験は異例で初めての経験であったようですね。今後、第二波なども念頭に新たな営業活動の進め方なども模索されているようで、この辺りに課題認識を持たれているのはよいと思いました。趣味はゴルフだけど下手なので、コロナを理由に断っているが、少しずつうまくなっていきたい。

5.事業説明会

 所要時間は20分程度でトピックスや総会ではなかなかお話できないような内容をお話されるとのアナウンスがありました。質疑の時間がなかったので、これは公式に事前にアナウンスした方がよいですね。どうしても総会では遠慮して、事業説明会で質問しようという発想になるので、事前にアナウンスがあれば、他に質問されようとしていた内容が埋没されてしまうことになりますからね。
 事業説明会では東洋経済誌による財務力評価の紹介と写真を使っての社内の雰囲気を色々紹介されていました。東洋経済から出されているCSR企業総覧を用いて他社との比較をされています。成長性、収益性、安全性、規模の軸で相対評価しています。エイジアとNTTデータ、日立製作所、NTTドコモと比較されたそうです。規模は最低評価の一方、成長性や効率性では高い評価を得ているという結果です。ただ、そもそも比較している会社があまりにレイヤーが違い過ぎますね(笑)。もう少し中堅のSIerと比較した方がよいかと思います。
 最近のトピックスとしてJ-GIAについての紹介がありました。長い時間をかけて交渉をしてきた中で、J-GIAの姿勢として、しっかり事業があって軌道に乗っている会社が更に成長していくために必要な手立てを一緒に寄り添ってくれるという姿勢に共鳴したとのことです。いわゆるスタートアップのようなウェイ系の会社へ入るみたいなものではないということですね。また、博王道やJTが設立運営に関わるファンドとして、J-GIAを通してこういった企業からの様々なブランディングなどを含めた助言をもらえる機会にもなるものと考えられているようです。担当のコンサルタントにも長い時間をかけてもらって戦略議論に加わってもらっているようです。(オブザーバーとして参加されていました)写真で打ち合わせの様子も紹介されていました。
 また、WEBCASの利用者数が6000社突破のリリースを出された旨に言及されていました。昨日は大きく株価も騰がったけど、これは昨日発表したこのリリースの効果だと認識されていると解説がありました。実は、某youtuberさんのサブスク銘柄煽りの影響だと心の中で思いましたが、そっと心の中に閉まっておきました(笑)。ちなみにこれを聞いていた15時前、株価は往って来いで戻っておりましたね(笑)。
 平均残業時間が1人当たりの月平均残業は7時間を切っているということです。この業界は残業時間が多い中でこれだけ減らしているのは凄いですね。メリハリをつけた働き方をよしとする文化が染みついているからだそうです。穿った見方をすると、ちゃんと仕事あるのか?あるいはサービス残業になっていないかということもありますが、ただ上席に遠慮しての忖度もないようですね。
 コロナ禍のオフィスの様子を写真で紹介されています。フロアの設備を色々新しくしたそうで、丸形窓にフィットしたソファを特注したそうです。こういう設備にお金をかける是非もありますし、実際社内からも様々な意見があったようですが、社長がどうしても雰囲気をリフレッシュしたいという思いで断行されたそうです。カフェスペースやファミレス型のボックスシートなども置いてコミュニケーションスペースを重視しているようですね。社長の席も通常の勤務フロアの中のひな壇で同一スペースで働かれているようです。社長室などに籠っておらず、変な仕切りもないので、風通しも良さそうですね。ただ、そんな中、コロナ禍でほぼ人がいなくて、本当にいないですね。
 中国チンタオに出張に行かれたようです。現地で優秀な学生を2名採用されたようです。その時の現地の歓迎の様子を写真で紹介されていました。人事部と開発部の人が帯同されたようですが、この人事部の方は元アイドルのリーダーらしくて、「エイジアには元アイドルがいますっ!」と社長がイキってました(笑)。ちなみに当件もちろんサーチしました。→参考記事

6.さいごに

 事業説明会も含めてきちんと実施されたことには大変ありがたいと思いました。とりわけ事業説明会も会社のビジネスの状況というより、トピックスに重きが置かれており、もっと事業の事を知りたいという人にとってはやや不満かもしれませんが、私は会社の定性的な部分を観たいということもあり、満足する事が出来ました。
 J-GIAへの割り当てによる増資について、これだけ財務が良い中でなぜ?とか、割り当てるにしてももう少しインセンティブ分を考慮しての割り当ても出来たのではとか色々意見もあったのですが、今回は口を噤んでしまいました。完全に主幹事含め言いくるめられているのではないかみたいな疑念もないわけではないですが、その視点でスタートしてしまうと投資が楽しくなくなりそうです。社長もこれだけ好財務を続けてきた中で、株式を希薄化させ、無借金経営だった中で借入金も選択肢に入れ、加速をしようとされている姿勢に対してどう自分がありたいかを考えました。牽制効果やよりよくなるために建設的な意見をぶつけることはとても良い事ですが、その域で意見を言うだけの自分の覚悟も足りず、静観することにしました。
 会場では、終了後、某敏腕投資家の方にもお声掛け頂きました。きちんとご挨拶する事が出来て、大変光栄でありました。

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