「頑張りすぎない」が難しい。
夫によく言われる言葉で「頑張りすぎないで」というのがあります。
私が義実家で周囲に(義妹とか姑とか)話を合わせながら話を聞いたりしていた帰り。
家事と育児でてんてこまいしているとき。
夫の目から見るとそんなときの私は「死ぬほどイラついているか、もしくは今にも自傷しそう」な状態なんだそうです。
言われて初めて、私は「頑張りすぎ」が原因かも?と気づきます。
それでも「無理してない、楽しい!」と夫に言い返すことが多々あります。
だって、本当に楽しかったこともあるから。でも、はたから見るとそうは思われない状態になるみたいです。笑
子どものころ、私は成績が悪く、集中力もない。兄弟と比べて友だちも少なく両親や教師から見たら「ほんとに駄目な子」だったので、よく「まじめに頑張りなさい!」と言われてきました。
そのせいか今でも、何をするにしても「一生懸命真面目に」頑張ろうと努力します。
姑の愚痴は取りこぼさず聞き、義兄弟の前で「気のいい義姉」を演じ、疲れていても夫の好物をフルコースで作り、叔母のメールもすぐ返す。
どんなに自分の中で「もういいよ、疲れたでしょ?」と自分を労っても、「いや、ちゃんとしなきゃ。これは私、出来るんだから!」と思う。
もう「よくできたね」とほめてくれる人はいないのに、ずっと頑張り続けてしまうんです。
夫には兄弟が4人おり、姑はその子供たちのことをそれはそれは可愛がっています。私の目から見ると、結構甘やかされている人たち(に見える)でも、姑は決して「駄目な子!」とは言わない。「困った子ねぇ」と言って、笑って許してしまう。
明るく気前のいい姑のことが好きな私は、よく一緒に食事に行ったり、買い物に行ったりすると、いつも姑がするのは義兄弟の話。いつも困った子、と言いながら褒めちぎる。
「あの子、こういうところがあるけど友だちは多いし」
「このあいだこんなことがあったけど、でもあの子は本当はこう思ってるんだと思う」
「あの子、最近頑張っているし、プレゼントに○○買って帰ろうと思うの」
そういう話を聞いていると、時々。ほんと時々ですが、大声で泣き叫びたくなることがあります。
私にはこういう風に言ってくれる人はいない。
私がどんなに姑と一緒にいたところで、姑は私のことを人前で他の兄弟と同じように褒めてはくれない。
うらやましいうらやましいうらやましい!
「姑はお母さんじゃないし、いいんだけどね~別に!」と私は自分に言い聞かせていつものように明るく相槌を打っています。
夫が言う「頑張り」すぎ状態がもう子どものころから何年も続いているおかげで、私は周囲に「明るく気さくで面白い子」と思われていて、まさか精神科に通い続けているとは思われていません。
昔から大勢でいるときに必死で喋って、なんか損して後悔して……。
結局周りをうかがって静かにしておいた人のほうが得をするのは良くわかっているし、そうしたいのは山々なんですが。
どうしても「頑張って」しまうんです。
喋りながら、「あー、静かにしたい」と思う事もありますが、頭の中がごちゃついてしまってもう止められない。
夫は私と正反対でそれが出来るので(人見知り)今度は「どうしてこの人は『頑張らない』が出来るんだろう!」と思うと同時に羨ましくなって。
ああ、「頑張らない」って難しい……。
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