性教育=エロいことではない

性教育と聞いてどんなイメージが浮かびますか

私は性教育という言葉を聞くと、小4の時に女子だけが保健室に集められて生理についての話を聞いた時の記憶がおぼろげながら蘇ります。保健の授業だったでしょうか?前後して自分の体の機能や男女の性の違いについても学んだような気がします。中学校、高校ではそれらに加えて性行為や避妊についても学びました(めっちゃさらーっとですが)。自分の体の構造や自分の体に起きることを知ること、大事な性教育ですよね。でも性教育って、それだけでいいのでしょうか?そもそも性教育は、なんのための教育なのでしょうか?

性教育に携わるようになって

私は現在、児童養護施設で心理士として働いています。仕事の中で性教育に携わる機会があり、性のことや性教育について勉強する中で、知ったことや思ったことがたくさんありました。今まで私は性教育を軽く考えていましたが、最近では性教育はとても大事だと考えるようになりました。また、日本の性教育にはまだ不足しているところがあるなとも考えるようになりました。皆さんが生活している中で性教育に触れる機会はなかなかないと思うので、自分の頭の中の整理を兼ねて、いろんな人に性教育の大切さや性教育で大切にすることを知って欲しいと思い、noteを書きました。興味のある方、読んでいって欲しいです。

性教育で1番伝えたいこと

現状の日本では、性に対する基本的な考え方と、それに基づく実際の行動を学ぶ機会が少ないなと思います。これが1番大事なことだと思うのですが、日本の教育では体の各部位と、性に関連する用語にばかり焦点が当たっていて、あんまり中身がないなと感じます。家庭で性のことについてオープンに話すことは少ないと思うので、性について正式に学べる機会が学校しかない上に、学校で学べる知識がかなり薄い現状では、友達や年上の子どもたち、ネット頼りのあやふやな知識が出回っていく、という流れになるのは当然です。学校でも性のことを深く取り扱えればいいのにと思います。

実際の行動というと、性交渉の仕方を学ぶことを想像する人がいますが、違います。そもそも性交渉の仕方に正解はないですし、それは極めてプライベートな問題なので、そこに参加する2人(性嗜好によっては2人じゃないこともあるかも)がコミュニケーションによって決めていくものです。

相手や自分の身を守るための手段として避妊の仕方や避妊具の使い方•手に入れ方を授業で教える必要はあるかもしれませんが、それをやるのは性教育のかなり最後のほうで大丈夫です。性教育でまず伝えるべきことは、とにかく相手を尊重するという、単純で意外と難しいスタンスです。このスタンスが性についての基本的な考え方になりますし、この考え方を年齢や本人のキャパに合わせて繰り返し伝えて続けていくのが性教育です。また、このスタンスを示すためにとるべき具体的行動を教えることが、性教育で伝えるべき実際の行動となります。実際の行動の中には、性交渉に直接関連する知識もあれば、人権教育に近いような内容も含まれます。性教育では相手の尊重の重要性やそのための方法をこれでもかというくらい伝えていくべきです。

相手の尊重でピンとこない時

こここまで読んでみて、“相手の尊重”という言葉にピンとこない方もいると思います。そういった方には、相手の尊重という言葉を、“自分がいかに相手の脅威になりうるかを自覚し、自分が脅威でないことを相手に示すこと”と読み替えてもらうといいかもしれません。こういった書き方をすると男性批判のように受け取られしまうことがありますが、当然男女問わずこの考え方を身につける必要があります。こういった感覚を身につけていないと自分の欲望を満たすための性行動をとってしまいかねませんし、自分が気が付かないうちに誰かに深いダメージを負わせてしまっていた、なんてことも起きかねません。性に関わることは実はとってもデリケートなんです。性被害によってどのようなダメージを受けるのかはまたの機会に説明しようと思いますが、とにかく性に関わる行動をする際には相手の尊重が必要で、自分が相手を傷つけていないか常に考え続ける必要があります。性行動を取るときには常に相手が存在していることを忘れないでください。

性教育をちゃんとしていくと

一朝一夕で簡単にうまくいくことではなくて、時間はかかります。ただ私はこれを伝え続けると、今の子どもたちが大人になった時の社会のあり方がちょっと変わっていて、性被害やDVが少しだけ減ったりするのではないかという希望を抱いています。そのために少しでも多くの人に性教育の大切さについて知って欲しいですし、学校教育の中でもしっかり性教育をしていって欲しいなと思っています。繰り返しますが、性交渉の仕方について詳しく取り扱う=しっかり性教育をする、ではありません。重要なのは相手をいかに尊重するか、その方法を伝えることです。性教育の中身については、また次回説明します。

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コメント (4)
”学校でも性のことを深く取り扱えればいいのにと思います”
└同意見です.それをしないで「若者の性の乱れ」みたいに片付けてしまうのが悪循環ではないかと思っています.
石濱昇太郎さん
コメントありがとうございます。
若者の責任ていうよりは社会全体の責任、社会を作った大人の責任ですよね〜。若者が自己決定して主体的に性に関われるようにしていきたいです
相手を尊重すること、になるほど!!と思いました。それが性教育につながる、と思うと息子たちへの関わり方のヒントになりました。
みかんのからだケアさん
コメントありがとうございます。
相手の気持ちや立場を尊重することは学校や家庭で教えられるのに、相手の体や性を尊重することは教えられないというのが引っかかっていて、性教育はそういったことを全部ひっくるめて相手を尊重することから始まるのかななんて考えていました。少しでもお役に立てたら幸いです〜
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