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酒場からのマーケット2022 12月2日

日経平均27777 NYダウ34429 wti原油80.34 ドル円134.27
前週比▼506 80 3.79 ▼4.83

日経平均は久しぶりに2%近い下落でした。
短期的でしょうが、米株とは相反の動きとなっています。
直近の両チャートを見比べてもらえれば分かるでしょう。

NYダウ 34429ドル

5日移動平均線は0.55%で25日線は3.12%となっています。


市場からは12/2金曜日の寄り付き後から直ぐに、先物ではない現物株による全業種の大幅下落の理由は謎であるという話が多く聞かれました。
機関投資家によるポートフォリオの変更かもという解説もありました。
為替の影響が出ていると思いますが。
ドル円。134.27円。

そして前場にtopixが2%以上下落しましたので、後場には日銀からの700億円のtopixETF買いが6月以来久々に入っています。
2022年は9回だけとの事です。
いつもの後場からは株価は上昇しました。
投機的な市場参加者は、その事を当然知っており短期的な動きをするのです。
日経平均 12/2日中足。27777円。

日経平均が、この値28000円近くでも日銀砲が入ってくるのかと思いましたが。
システム的にか市場に動揺を与えない様かは存じませんが、きっちり入ってくる訳です。

これの目的はデフレからの脱却という事で、2%の物価安定目標の実現を目指すという物です。
これが異次元の金融緩和の一環です。

黒田総裁が就任し、2013年4月から実施されており、詳細はハショリますが
2016年7月からは年間6兆円と段階的に増やしてきました。
2021年4月より金額の指定はありません。
もう10年近くやっている訳です。
コロナパンデミック等々の政策とは全く関係がありません。

2022年3月時点で日銀の保有残は時価51.3兆円にもなっています。
世界最大級の機関投資家であるGPIFは49.5兆円との事です。

冒頭から脱線ぎみですが、これの出口戦略をどうするのかが幾度となく議論されています。
2%の物価目標は現時点では、既に達成されています。
10月には3.6%にもなっている訳です。
当然、今後は分かりませんが。
12/2黒田総裁は物価上昇は2023年初めから徐々に減速するという見通しを示しました。
2023年通年では上昇率は2%を下回るとの発言です。

総裁の任期は2023年4月迄です。
誰が総裁になっても日銀の金融政策は継続されるであろうが大方の予想です。
但し、何かしらの変更はあるかもしれないの思惑は出ています。
金融政策変更で各市場にサプライズな支障が出ない運用は予想されますが。

そして今後この保有残をどうするのかも問題点です。
簿価は36兆円との事で含み益は14兆円となっています。

更にチェック点は日本銀行が日本株の筆頭株主となっている事です。
政府が持っているとは言いませんが、同じ様な事ではとも言えます。

この護送船団的な株主内容を、世界の市場がどう思われているのかは存じません。
それの是非も不明です。

但し、自由経済的にどうなのかの論点はあるでしょう。
間違いなく管制相場なのですから。
各企業に影響があるのではないかと想像がつきます。
国策には株主でもある訳ですから従順な動きとなるのでしょう。
突飛なことは出来ないとも言えます。

別の角度から語れば、国民は政府・日銀に守られているとも言えます。
金利・為替・株式と市場の思うのままにはさせていないのです。
そういう考えの方は少ないのかもしれませんが、メディアが、もしそういう発信をすれば、そう思う方が増えるのでしょう。

メディアは当局に対して批判な論調が多いですから、致し方ありません。
それのほうが視聴率や購読量が上がるのかは存じませんが。


元に戻して、これだけの株式保有残ですから市場で売却は出来ないはずです。
市場には出さず各企業に買い取らせる何かの手立てを取るのかもしれません。

更に今後もETFを買い入れるのか。

諸々を含めて今後の動向には注目です。

▼120 ▼134 ▼58 257 ▼448の1週間でした。
28162 28027 27968 28226 27777の推移です。

5日移動平均線は▼0.9%で25日線は▼0.23%となっています。

上段のチャートを見て頂ければわかりますが、10/20より久々の25日線割れとなっています。
25日線はまだ上向きです。
足元では年末に向けてのチェック点でしょう。


*週初めは中国からの政府批判の映像が市場を動揺させました。
この報道が中国全体で起こっているのか、一部の場所なのか、参加人数も分かりませんし真意は不明でしょう。
白紙運動とも揶揄されています。
天安門の再来で長期刑になるのも物おじせずにという内容も、どうなのでしょうか。

様々な物語は語れるでしょうが、習近平批判で中国を揺るがすというのも眉唾物です。
中国当局は強烈に及び柔軟に対処するのでしょう。
0コロナ政策も堅持をしながら緩やかになるかもしれませんし。

12/1習近平はEU大統領との会談でオミクロンは致死率が低いと非公式に発言したとの事で、抗議デモからくる政治的な圧力ではない、衛生上の判断で緩和に踏み切る観測も出ています。

感染件数の40000人は日本との人口比で言えば極小なのですが。
その発表件数の真意も分かりません。
PCR検査の映像は出ていますが、ワクチンの内容と接種がどうなっているのかも不明な訳です。

今後の動静を見るしかありません。

*12/1中国の11月のpmiの発表がありました。
製造業は48.0と前月より1.2ポイント低下しました。
非製造業は46.7と前月より2.0ポイント低下しました。
いずれも筋目の50を下回っています。

これは以前より指摘しています、0コロナ政策の影響が顕著に出ています。
中国当局は、そうなるであろうは当然承知をしながらも、この政策を継続している訳です。
これは政治が決める事ですから、いかなる他者もどうする事はできないのでしょう。

世界経済に影響が出るのは当然の事です。
各シンクタンクからの下方修正が出ている要因にもなっています。
各企業のファンダメンタルズの影響は必至です。

マーケット的にも大きく影響するはずです。
インデックス的には米株動向ですから分かりませんが。
いけないのは中国関連株からでしょう。
米国、日本とも来年初旬の決算で分かる事です。

今後の動向に注目です。


*12/1 IMS製造業景況感指数の発表がありました。

2年半ぶりに筋目の50を割る49.0と出てきました。
前月より1.2ポイントの減少でした。
景気の先行き感に警戒が高まりました。

価格指数43ポイントの低下が全体を押し下げているとの解説です。
FRBは不景気にしようと金利を上げているのですから、理にはかなっている訳です。
もう1ヶ月で来年ですから。
各シンクタンクが不景気の予想を出している訳ですから、徐々にそうなるのでしょう。
来週初には非製造業の発表があります。

マーケット的には、どれだけ織り込んでいるのかです。
分かっていて上昇していたのであれば問題はありません。
注目です。

*12/1 パウエルの講演で市場は大きく動きました。

上段のNYダウのチャートを見て頂ければ分かりますが、NYダウは737ドル2.18%も上昇しました。
34589ドル4/21以来の高値となったのです。

発言内容がハト派的と見られたので上昇したのでしょう。
売り方が大急ぎで買い戻しをした事も影響したのかもしれません。

内容的にはいつもの解説的な発言でした。
インフレが実際に低下している事を確信するには更に多くの証拠が必要であるとしつつも、利上げベースを緩やかにすることは理にかなっていると発言しました。

利上げベースの減速時期は早ければ12月会合である。としたのです。

0.5%の利上げは既に織り込んでいるはずですが、市場はその言葉に動いたのです。
12/13のFOMCでは、2023年のドットチャートに注目でしょう。
前回からの変化が出ているのか、どうなのかです。
どちらにしましても直近のcpi迄を見てから各委員は決めるのでしょうから、
まずは経済指標でしょう。
注目です。

*12/2 大注目の雇用統計の発表がありました。
マーケット的には、NYダウの初動は350ドルの下落でしたが、終値は34ドルの上昇でしたので事なきを得ています。

263000人の増加と出てきました。予想は20万人でした。
前月は284000人増に上方修正されました。
失業率は3.7%と横ばいでした。

雇用市場の強さが続いている値でした。
いつも書いて恐縮ですが1億6000万人の雇用者の内、増減の予想が云十万のかえりでどうなのでしょうか。

娯楽、ホスピタリー、ヘルスケヤー、政府部門で増加し、小売りや、運輸倉庫で下落したとの解説です。

平均時給は前月比0.6%増加です。
予想は0.3%で2倍の伸びでした。

今年1月以来の大幅増加でした。

賃金を上げないと人が集まらないという業種があるわけです。
雇用のミスマッチと言われていますが、行きたくない業種には行かないのでしょう。

賃金インフレは収まっていません。

FOMC政策委員がこれをどう読んだのかは分かりませんが、上記と同じくドットチャートに示されるのでしょう。
マーケットは変化が無いと読んで値を戻したとも言えます。
注目です。


*金利は下がりました。
米国10年債利回り。 3.691%

前週は3.829%となっています。
引き続き債券が買われています。
2年債も4.284%と前週4.467%から下落しました。

チャートを見ますと9月中旬の値ですから、急落しています。
長期金利はFF金利が1.5%上昇しているのにです。
これは引き続き不明です。
金利だけをみれば株価はもっと上がるでしょうに。
これも何故でしょうか。
ドル円は上段添付の通り、金利差により円高に振れています。

ちなみに相関だけで見れば、この時のNYダウは30000ドル割れの水準なのです。
何かを示唆しているのか関係はないのか。

債券市場は、ほぼ個人投資家は関係ありません。
プロフェッショナルが運用しています。
金額ベースも全く違います。
どういう内容かは全く分かりませんが。
引き続き注目です。


*来週のマーケットは引き続き米国・中国の経済指標とオペック総会があります。
名実共に年末相場入りです。
日本では週末にメジャーSQとなります。
年に4回あり3月・6月・9月・12月となっています。
簡単に言えば、来年に株価が上昇すると思えばロールオーバーでしょうし、先安感と思えば一旦手仕舞いなのでしょう。
通常水曜日がチェック曜日と言われていますので12/7となります。

それと前週に書きましたが、前週の週間アノマリーは年間で数少ない上昇する週間でした。
それが下落した事は抑えておかなければならないでしょう。

空売り比率は45.5となっています。
足元では少々高い値ですが、50越えを何回も経験していますから。

cme日経先物は27650円となっています。

ちなみに11月度の終値は27968円でした。
月初は27578円のスタートでしたので390円の上昇でした。
陽線となっています。

注目です。


どうでもよい私の話は、久々に下落した所で、信用wインバースを2000株だけ利益確定しました。
日経平均wインバース インデックス型上場投信。349円。

5日移動平均線は2.04%で25日線は0.22%となっています。

年末まであと20立会日です。
どうなるでしょうか。
注目です。

文章は頭を使います。想像力も鍛えられます。どう伝えるのが良いのか。場数を踏めば何事でもレベルは上がると感じます。時間がかかるのがしんどい所です。大昔作文はどうやったのでしょうかw。4649お願いします。