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3次元の表現者を魅了した「呉須絵具」

5月中旬に波佐見に作品制作でやってきたDELTAさん。

作品制作に取り掛かるその前に、材料探しと職人さんとの打ち合わせを兼ねて波佐見をめぐることに!

まずは、作品に使う絵の具を決めるために株式会社八重島窯業原料さんへ。

たくさんの色がある中でDELTAさん、「ある一色」に一目惚れしてました。

それが、こちらの「呉須絵具(ごすえのぐ)」。波佐見や有田などで江戸時代から使われてきた伝統的な絵具です。

中国から長崎の出島を通じて輸入され、肥前地区に呉須絵具は広まったそう。

(参照:国立国会図書館HP)

DELTAさんがこの色を選んだことは意外で、でもなんだか必然でもあるような。これから「呉須」がどんなふうになるのかがますます楽しみに!

作品全体のカギとなる色が決まったところで、次はHASAMIも作っていただいている光春窯さんへ。
光春窯さんでは、作業場も見せていただくことができました!

中に入ると、窯で焼く前のやきものがずらりと並べてあったり、職人さんたちが釉薬をかける姿が。

光春窯で目に入ってくるものすべてに興味津々のDELTAさん。

職人さんたちに次から次に質問し、「やきものが載った板を窯に運ぶまでに落としたらどうなるの?(笑)」と、おちゃめな一面も。

ひと通り窯場を見学し終えたら、光春窯の馬場社長を交えてお茶タイム。

DELTAさんが制作した過去の作品や、いつも持ち歩いているというスケッチブックの中身を見せてもらいました。

「デルタさんの頭の中はいったいどうなっているんだ!?」

2次元での表現世界に物足りなさを感じるようになり、3次元を平面上で表現しようと試みるようになったといいます。

そんなDELTAさんの作品を見た人はきっと、私と同じことを思うのだと思います。「彼の世界を覗いてみたい!!!」と。

さあ、次はいよいよ制作に入っていきます!
(→続く)

~番外編~

実はこの日、DELTAさんと一緒に波佐見で知らない人はいない!という「有田屋」さんでお昼を一緒に食べたのでした。

有田屋のちゃんぽん、本当に美味しいのです。

だしは魚介類ベース、具材は野菜のみととてもシンプルな味わい。
そのシンプルさゆえに、素材の味が引き立っています。

(有田屋のちゃんぽんについての詳しい記事は、マルヒロオンラインストア「第2回 有田屋 de 食器をじさん!」をご覧あれ~!)

DELTAさんにも大好きな「有田屋のちゃんぽん」。みなさんもぜひ波佐見におこしくださ~い!

kakite : 衞藤


400年続く焼き物の町、長崎県波佐見町を拠点に、有限会社マルヒロが運営するカルチャーメディアです。 波佐見町のひと・こと・長崎についてなど、マルヒロから広がるつながりを、ときにまじめに、ときにゆるくお伝えしていきます。私たちを取り巻く日常を一緒に歩いてみませんか?