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【フィンランド教育】自主性を育てるには?から行き着いたフィンランドと帰国後の学童アルバイト②

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年を追うごとに学生から自主性を感じなくなる

自身が年を重ねたからそう感じるのか?何度も自問自答し、さらに学生たちを注意深く観察しました。
そこで気づいたのは、どこか他人に興味がなく、さらには自分にすら興味がなく、自分に対する責任感も薄いのだなということでした。
どうしてこうなってしまったんだろう。それまでの学校生活でどんな教育を受けてきたの?現代と10年前の背景の違いは何?職員室で他の講師の方々や担任の先生方と議論を重ねたり、友人が主催する教育関連のイベント(先生の学校)の手伝いをするなかで学んだりしてたどり着いた一つの答えは「時間がないこと」でした。

思い返せば、自分が学生の頃も10年前も、専門学校の職員室には学生たちがしょっちゅう遊びに来ていたし、教室で先生と学生が残ってお喋りする光景もよく見られました。
しかし最近はイベント(行事)が多い、アルバイト(奨学金を借りる学生は増えているとか)、欠席対応、その他諸々、先生も学生もとにかく忙しくて対話する時間がない。だからお互いのことがわからない。問題が起こる。結果的に学校が楽しくない。退学する。こんな悪循環に陥っている気がします。

もう一つ問題だと感じているのは進学について。これは高校の先生に届いてほしい。
以前、参加した教育関連イベント。教育業界では名の知れた、かつ様々なことにチャレンジしている先生がゲストでした。総合的には勉強になったし、取り入れてる部分もあるし、良かったんですよ?けれど、ここでの話は、小学校→中学校→高校→大学の話ばかり。専門学校は蚊帳の外ですか。。。
実は登壇者の方に質問をしたんです。
「専門学校に入学してくる学生たちは算数すらできない、筆箱も教科書も持ってこない人が多いけれど、フォローアップの時間も取れていないのにどうして進学の指導をするのですか?」
ほとんどの方が言葉を濁していました。きっと課題だと認識はしているのだと思います。それか、専門学校は大学に進学できない人たちを送り入れる場所だと考えているか。夢を叶えるために自ら進学した人間がここにいるのに。

私が高校3年生のとき、担任から「あんたのやりたいことは先生じゃわからんけん、力になりきらん」と言われました。お手上げってやつでしょうか?
おかげで自主的に行動するしかなかったので、突き放してくれてよかったと感謝しています。このとき、上手く自分の得意なほうへ誘導するような先生だったら嫌いになっていたかもしれません。

こういった教育現場で感じたこと、アスリートや働く人たちへの食事指導(栄養教育)をするなかで「自主性を育てるには幼少期からの教育が重要だ!」という結論に達し、教育や幸福度が世界一と言われているフィンランド(2018年度の学力調査では北京·上海市·江蘇省·浙江省)へ、その何たるかを学ぶために友人主催のスタディツアーに参加することになったのでした。

③へ続く。

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