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【心の栄養】 栄養士がカップラーメンに救われたときの話

実はここ最近落ち込んでいた。
基本的に気持ちの浮き沈みはあまり無いほうだけれど、人間だから傷つくし、痛みを伴うし、前向きになれないこともある。

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私の記事を読むのが初めての方に簡単に捕捉しておくと、私は栄養士だ。
もう少し詳しく説明すると、スポーツ栄養士と言ってアスリートが試合で最大限の実力を発揮できるよう、日々の厳しくも質の高い練習を継続できるよう、食事の側面からサポートをしているような人間だ。

食事は健康的な肉体をつくるだけでなく、精神的な健康にも大きく影響しており、普段は自分自身もいわゆる『栄養バランス』を意識した食事をするようにしている。

そんな私の、なかなか底から浮上してこれない状態から救い出してくれたのは、夜中の1時に友人と食べたカップラーメンだった。

夜中に食べる背徳感。
蓋を開けたときに立ち上る湯気。
湯気と共に鼻孔を刺激するにおい。
手に取ったときに感じる物理的な温かさ。
そして、健やかなるときも病めるときも見守り、傍にいてくれる友人の存在。

様々な要素が組合わさって、私の胃袋と心にじんわりと染み込んでいった。

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栄養士と言えども、毎度毎度理想の食事ができるわけではないし、やろうとも思っていない。
これは自分の性質でもあると思うが、型にはまるのを嫌うところがあり、朝起きてからのルーティーンや帰宅してからのルーティーンも決まっていない。
だから抜けてしまうこともあるし時間もかかるから、端から見ていたら無駄ばかりかもしれない。

お察しのとおり、食事に関しても気の赴くまま、体が欲するままに選択していくから、作り置きはしないし、食材も必要最低限しか買わない。
こんな食事の仕方だからこそ、栄養の知識を持っていることが強い味方となっている。

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何が言いたかったかと言うと、『栄養』とは決して栄養素のことだけを指すわけではないということ。
もちろん栄養価が高く、安全であるにこしたことはないけれど、心身の健康を保てるのであれば、時にはジャンキーな食事だってありだ。

ただし『基本』が身に付いていて立ち返ることができるなら、という条件をつけたい。

ご褒美のような食事も、健康的とは言えない食事も、たまの息抜き程度にはいいだろう。
ストイックにする必要は全くない。
緩やかに、一日をトータルで見てバランスを取れるようになればそれでいい。
そのためには、知識が必要なんだ。

翌日に食べたごはんは、
▣鶏むね肉の味噌焼き
▣いんげんと舞茸のソテー
▣雑穀米(黒米、あわ、きび、ひえ)

どうだろう。
栄養士としての面子が保てただろうか。

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カップラーメンを食べた夜に出会った人の言葉に心揺さぶられたときの話
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