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#1 はじめに - ①経営から見たジェンダーの話をしたい


社会課題としてのジェンダーギャップ

世界経済フォーラムという国際機関が、毎年、各国のジェンダーギャップ指数を発表しています。

日本の2024年の順位は118位。ちなみに、2023年は125位、2022年は116位で引き続き低迷しています。
この水準は、G7で最下位、ASEAN諸国の中でも出遅れているといえます。

なお、このジェンダーギャップ指数のスコアには一定の歪みがあるとの指摘もありますが、それはまた別途ご説明するとして、少なくともこれらの調査からも、日本は「ジェンダーギャップ」に関する社会問題を抱えているといえるでしょう。

私について

はじめまして。このブログを読んで下さり、誠にありがとうございます。
私は、大学院で経営学を学び、特に企業のジェンダーギャップに強い関心を持ち、勉強をしていました。

現在は、金融業界で仕事をしていますが、仕事をする日々の中で、大小様々なジェンダーギャップやアンコンシャスバイアスに直面することがあります。そういった経験から、もしかすると自分がこれまで勉強してきたことはどこかの誰かの役に立つのかもしれないと考えるようになりました。

このような思いから、このブログでは、これまで私が勉強してきたことを基に、企業のジェンダーギャップに関する情報を、少しずつ発信していきたいと考えています。

このブログでお伝えしたいこと

思い返すと、大変有難いことに、これまで研究会や学会といった場所で、はたまた企業の人事部などでD&I(ダイバーシティー&インクリュージョン)を担う方々の前で、自分の研究内容について話をする機会を頂くことがありました。

しかし、時に私の話を聞いてくださった方から、強い反発的な反応を頂戴することがありました。もちろん、どのような内容であっても、全員の方に賛同されるということはないでしょう。
ただ、このテーマでは特に、聞き手がディフェンシブな反応を起こすことがあるのです。

こういった反応が起きる背景やロジックは、また別途お伝えできればと思いますが、今日はまず、このブログを通じてお伝えしたいことを明確にしたいと思います。

【伝えたいこと】

  • D&Iの実現やジェンダーギャップの解消が、企業価値創造に貢献するということ。

  • それを実現するために、私たちは何が出来るのかということ。

  • 現在のジェンダーギャップはどのような仕組みで起きているのかということ。

【範囲ではないこと】

  • 誰か(特に男性)を責める意図はないということ。

  • 「保守」か「リベラル」かといった思想について議論するものではないということ。

  • フェミニズムに関する議論ではないということ。
    (フェミニズムを敬遠しているわけではなく、それに関する私の知識が不十分であると考えているためです。)

最後に

私がこのテーマを勉強していた背景には、自分自身が深く傷ついてきた経験があります。自ら学び論文にまとめることが、ある種のセラピーになっていたようにも思います。
少し時間がたった今、こうして発信できることを嬉しく思うとともに、もしも、今、傷ついたり困ったりしている方がいらっしゃるとしたならば「あなたは、ひとりではない」とお伝えしたいと思います。

まとめ

💡 個人の思想とかではなく、経営からみたジェンダーの話しをします

参考文献

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