家を買ったので生々しくお金の話をする

2020年5月に埼玉で約2500万円の建売物件を買った。
コロナでバタバタしている中売主さんや仲介業社さんにはいろいろやって頂いて申し訳なかった(移動は全て車で行った)。

この記事を書いてる人は昨年結婚をしたわけなんだけど、年齢的にアラフォーと呼ばれる年齢なので残りの人生を考えたらはやいほうがいいということで・・・。

このnoteを見る人は家の購入を検討していたりする人だと思う。
家を買うにあたって金利とかムズカシイ話を勉強したり調べたりしないといけないんだけど、できるだけわかりやすく書き残したいと思う。ぶっちゃけて家としては安い物件のレベルに入ると思うけど、こういう話って細かく書いてある所ってあんまりないし参考程度にしてもらえれば。

まず家を買うときはほとんどの人がローンを組むと思う。住宅ローンを組むにあたって勤続年数とか年収とか色々足切り基準があるわけなんだけど、フラット35ならどちらもあんまり関係なくなる。その代わり金利はちょっと高い。一般的に銀行とかで変動金利で借りるなら年収(額面ね)400万から、フラット35なら300万円くらいから信用情報に問題がなければ審査が通る。

私は勤続8年で年収450万ちょっと。銀行が提示してきた借入可能額の最大は3500万くらいだったような気がする。うろおぼえ。金利は団信(ローン組んだ人が死んだり高度障害で働けなくなったりした時返済額がチャラになる銀行が入る保険。金利が0.3%くらい上がる)をつけて変動金利で0.85%。フラット35だと団信入れて1.3%位。フラット35の金利は毎月更新されるので確認しておくといいとおもう。

フラット35はその名前の通り35年ずっと金利が変わらない。変動金利は5年毎に金利の見直しあり。フラット35は金利が高い代わりに、例えばものすごく景気がよくなって金利が5%とかになっても契約時の金利が適用される。変動金利は(フラット35に比べれば)少し借りづらくて金利が安い代わりに金利が今より上がる=返済額が増える可能性がある。未来はわかんないし一長一短かな。でも変動金利の金利はここ10年変わってないので、勤続年数が極端に短いとか年収が極端に低いとかでなければ普通に銀行で変動金利で借りるのがいいんじゃない?

前置きが長くなったけどここからが本題で、家を買うにあたってどの位お金が必要なのか我らがGoogle先生に聞くわけなんだけど、いろんなアフィブログみたいなのとか出てきてどこもだいたい200万-300万くらいはかかるよ!ということが書いてある。
このデータは正しいのか?という事で色々調べて削減(と言っていいのかわからないけど)できたので今後家を買おうと思う人は参考にしてもらいたい。

結論から言うと自分が現金で支払ったのは60万円弱だった。

家を買うにあたっては色々なお金がかかる。大きく分けて

・手付金
・頭金
・ローンを組むための手数料
・火災関連の保険料
・登記費用
・印紙代
・固定資産税


といった感じ。

・手付金というのはまず家を買う時、ほとんどが家を売りたい人(売主)がいて、買いたい人(買主=自分)が仲介業者を通じて買う事になる。実際に家を見てこの家を買おう!ってなった時に最初に契約書を書いたりするんだけど、その時にこの手付金を支払う。これを払う事によってその物件を押さえる事が出来て、他の誰かに買われないにすることができる。
ここで支払った手付金は物件価格の返済にそのまま充填されるので多くても少なくてもOK。
相場は100万とか書いてあったり業者さんに言われたりするけど別にいくらでもいい。50万円で出しても普通にOKだった。あんまり低い額だと渋い顔されるかもしれない。

・頭金はたぶん最も有名な住宅購入時の費用の一つだと思うけど、だいたいどこのサイトでも物件価格の10%とか書いてある。
けどバブルの時代ならともかく、今の時代購入層である30代40代のうち貯蓄ゼロが30%以上もいる。銀行もこれで足切りしてたら買えない人ばっかりになってしまうので別に少なくてもOK。勿論たくさん入れられれば返済額が減るのでそれに越したことはないけど、ゼロでも審査は通るし今は住宅ローンの金利も安い時代なので無理はしなくていいかな。特にこれから子供を作る人、まだ子供が小さい人は無理する必要はないと思う。

・仲介手数料
賃貸でも家賃の0.5か月分とか1か月分とかを仲介手数料として支払うと思うのだけど、住宅購入においてはだいたい物件価格の3%くらいが相場。
・・・なんだけどネットで探すと仲介手数料無料だったり無料+キャッシュバックしますなんてところもある。ここでもう書いちゃうけど普通に払えば2500万の物件なら75万円の支払だけど、逆に40万円弱帰ってきた。
仲介手数料は売主さんと買う人がそれぞれ3%を仲介手数料業者に払うので、手数料無料+キャッシュバックしても利益は出るという事らしい。薄利すぎじゃない?と思うけどまぁ正直買う側にはあんまり関係ないので使えるものは使っていけばいいと思う。
SU〇MOとかAT HO〇Eとかに掲載してる業者さんは自分が見たい物件以外にもいろいろ紹介してくれたりするんだけど、こういう業者さんはあんまり積極的にそういう事はやってくれない事が多いかな。自分は見たい物件以外は紹介されたくない派なので別に良かった。
上記サイトで掲載されてる物件のURLを送れば仲介手数料無料でやってくれるか調べてくれる。

・ローン手数料
これは銀行からお金を借りるときにかかる手数料。保証料とか書かれてる場合もある。だいたい物件価格の2%とかそのくらい。買う人が払えなくなったり破産しちゃったときに残りのローンを保証会社が支払うようにするための保証料。
銀行によってまちまちなのと、こちらでどうこうできる金額ではないので割愛。

・火災関連の保険料
賃貸でもそうだけど火災保険の加入は必須。後地震保険つけたり、水災風災保険つけたりでオプションによって金額はまちまち。10年まとめて払って10万~30万円位(火災水災風災が10年で25万、地震が5年で5万円)。
地震保険も10年でまとめてほしい。どこの保険会社でも金額や補償内容にそこまで大きな差は無いとおもう。火災も震災も全焼全壊になっても物件価格100%補償されるわけではないんだけどね。水災なんか床上にならないと災害扱いにすらしてくれないという。色々思う事はあるけど、最近天災多いし仕方ないね。

・登記費用
だいたい40万円ちょっと位。登記というのは法的に物件を存在させるための手続きの事。建売の場合は売主さん名義になっているものを買う人の名義に変更したり、ローンを組んだ銀行が抵当権をつけたりとかいくつか種類があって、建売の場合はだいたい売主さん指定の司法書士さんを使わないといけない事が多い。

・印紙代
読んで字のごとく。数万円位。

・固定資産税
建売の場合は立ててから買うまでの間、その年の固定資産税を売主さんが払っているのでそれの精算。土地と建屋でそれぞれ計算方法が違って非常に面倒くさいのでいくらかはその時になってみないと何とも言えない。私は5月に購入して8万円位だった。

以上の手付金+頭金+仲介手数料+ローン手数料+登記費用+印紙代+固定資産税が必要経費なわけなんだけど、手付金以外は諸経費と呼ばれるもの。いろんなサイトで書かれてる200万とか300万っていうのは手付金と諸経費入れるとこれくらい現金が必要だよ!という話。

今の時代はこの諸経費をローンに組み込むことができる。もちろん返済額が上がるので一概になんでも組みこんでしまえというのは言えないんだけど、私の場合は頭金0万円、仲介手数料0円、ローン手数料60万円、登記費用40万弱、保険関係25万円、印紙代5万、固定資産税8(かなりざっくり)
で諸経費は140万円。今は住宅ローン手数料が安いので35年で割ると年額4万円ちょっと。金利乗せても月額3000円位の返済額の変動なので諸経費に入れてしまった。

総費用は2500万円+140万円=2640万。35年で月額7万弱の返済額。

実際にお財布から出たお金は手付金50万円+印紙代数万+交通費諸々で60万。40万円位キャッシュバックを現金でもらったので20万円位しか出してない計算。むしろこれから給付されるすまい給付金考えたら逆にプラスまである。

引っ越しとか家具の購入で50-100万くらいは普通にかかる(あるものは持っていくと言っても絶対色々買う事になる。カーテンレール付けたり網戸つけたり)ので、できるだけ費用は押さえて買いたかったので割と満足。

ただ今後かかる費用として
シロアリ防止剤の散布が8年ごとに10万円くらい
固定資産税が毎年20万円くらい(7年位まで減税あり)
保険関係が5年、10年毎に5万-20万円
後数十年経過すると外壁の修理とかリフォームが必要になるので、そういう事も考えないといけないかな。あ、あと給湯器の耐用年数も10年位で10万円とか20万円とかかかる。

今の時代定年65歳とかだけど若いうちに買っておいた方が負担は少ないので、20代の若い人でも結婚してたり今後結婚考えてたりする人は参考にしてもらえれば。もちろん一人身でも買っていいと思う。特に都市部に住んでる人はほぼ確実に今より安い家賃か同じくらいの金額で家の広さが数倍になるわけだから。

冒頭に書いた通り家を買う事を考えてる人が見てるnoteだと思うので賃貸vs持ち家論争についてはここでは割愛。

また後で気づいたり思い出したことがあれば追記するかも。

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