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futari

ある日の休日のデートの日
今日のプランはまだ未定
高校時代に過ごした街を探索しようと
私が言うと「いいね」とあなたが頷いてくれた。

その街は田舎町、中途半端に発展していて、
学校前の通りは賑わっていた。
その通りのあそこのマックに三角チョコパイ食べに行ってたなとか話してた。

あーあなたが一緒にあの頃過ごしていたら、
恋人にもならずに終わってた。
今見ているこの景色は、ふたりの巡り合わせってやつなのかな。

それなら私の青春をもう少し話してみようかな。

学校の近くには自然あふれる広い公園があってさ、部活やマラソン、いろんな行事で使ってたって話をしたな。
桜の季節になれば、桜祭りで人が集まり賑わい、名所にもなっていて、池のカメは以前よりもっと増えていた。
公園には少し険しい山の道があって、ある道を登った先には高台があって街を見渡せるの。

あーあなたと一緒に景色を見てた時、ここ一番の幸せを感じてた。
あなたにはドキドキじゃなくて、落着きがある。

この安定感って最終的には必要で、
今の二人にゃ物足りないって感じちゃうけど、
いつか気づくときに近くにいてくれたら幸せだと
感じるかな。

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