大企業メーカーを辞めてベンチャー企業に入ったギャップ

私は今年の4月末に業界2位のメーカーを退職し、創立4年目のベンチャー商社に転職しました。

理由は多々あるものの、一つ目は将来の目標のため。二つ目は自分自身の可能性を試したかったからです。

格好つけて会社の同期には「年功序列の大企業よりベンチャーに入って夢を叶える」なんて言ってましたが、いざベンチャーに入って気付かされたことが山ほどあります。

まず一つ目は給与です。わかりきってることだと思いますが、新卒で入った会社が大企業だと給与の良さや手当の良さ、福利厚生の良さなどはそれが当たり前の水準になるわけです。また、同年代の友達をみても高収入の友達しか比較にしませんでした。つまり、私は月収30万円ほどもらっていましたがコンサルやゼネコンの月収だと40万円貰ってたりするのでそれが当たり前となるのです。

つまり新卒で大企業に入ってると大企業の友達としか比較しないため、これが平均のサラリーマンと比べたら割と高給取りであってそれに転職前は気づかないのです。かつ、大企業であればそこまで努力していなくてもきちんとボーナスが出ます。私の12月は給与含め額面で約80万程入っていて今思えば全く金銭面で苦労しません。(ただ稼いだ分使うタイプだったのでそんなに貰っていない感覚でした)

次に福利厚生の良さです。前職では家賃5000円の独身寮で不満があれば総務課に対して「エアコンの調子が悪い」等といえば無償で直してくれますし、出張があれば出張手当、パートナーがいれば週末分の交通費、1000円/日の食費代、綺麗なホテル住まい等何かとつけて手当があります。また、大手メーカーであったことから労働組合も強いため毎年ボーナスの値上げ交渉や働き方の改善等の労働者側の強い味方がいたわけです。

しかしながら、ベンチャーは労働組合は存在せず大企業では当たり前の手当などは存在しません。そして、新卒からベンチャーや中小企業から入ってきた人達はその働き方が当たり前なのです。つまり、中小企業からベンチャーはそこまでギャップは生まれにくいものの大企業しか知らないと物凄いギャップやミスマッチにつながります。

また、大企業に入ってくる同期は少なくとも就職活動にて勝ち抜いてきたわけで割と優秀だったのです。前職の同期とは仲が良いので定期的に飲みにいくのですが、やはり働き方の水準や考え方がきちんとしています。というか優秀でした学歴も含め…。

とは言え、別にベンチャー企業に入ることをやめろとは言いません。ベンチャー企業に入る人は少なからず「希望」や「野心」、「働くことの妥協の無さ」など尊敬しかしません。そしてベンチャーらしく出世は早く先輩で普通に20代で1000万稼いでる社員もいますし、今私がいる会社も「サイバーエージェント」のような企業を目指していてスピード感がものすごく大企業と違います。すごく勉強になりました。

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