装うということ

 過去の下書きを漁っている勤労感謝の日だ。


 歳をとるにつれて、外見というのは便利だな、と思うようになった。その人がどれくらいの客観性や社会性を持っているのかを察する一つの指標になると思うから。まぁ、内面のヤバさが目や表情から滲み出てる人もたまにいるけどね。ユニクロで安く服を調達できる時代に、周りの人を困らせたり、ゲゲゲと思わせる人は蓋を開けてみると地雷であることが多かった。

 もちろん、装うのは趣味であり自分のためなのに文句つけようというのか、と思う人もいるだろうが、わたしの偏った視点から見て、そういう人は社会性を重視しない価値観を持っているのだな、と捉えるだけなので、別にやめろというつもりは毛頭ない。

 最低限変な人だと思われないようにしないと不便だからという理由で毎日服を着て化粧をしている。tpoに加えて、似合う装いをするというのはどれだけ客観的に自分を捉えられているかということだと思うので多少気を付けてはいる。化粧についても、基本的にはこうしたいというのもあまりないので、一般的に美しいとされるバランスに近づけることをゴールにして、線を引いたり色を塗ったりしている。

 ここまでかいて、便利だけど、自分自身がやばいものだと思われたくないという規範にしばられつづけてどこに辿り着くのだろうなとふと我に帰った。おわり



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