孫子の兵法㉘
〜始めは処女のごとく、後は脱兎のごとく〜
戦争を行う上で重要なことは、敵の意図を事細かに知ることです。
敵の進路に合わせて、敵と出会う目的地を設定し、千里の遠方より駆けつけて、敵の将軍を討ち取ります。
これを巧みに事を成し遂げる者というのです。
そのため、開戦という決定がされた日には、関所を封鎖し、旅券を廃止し、敵味方の使節の住来を禁止して機密が漏れないようにし、また朝廷においては、軍事の面について責任を持たせます。
敵にすきが見えたならば、必ずすぐにそこから侵入し、まず敵の重要とする地点を攻撃しますが、それは密かに将軍の心の中で決めるだけで他人に知らせず、敵の行動に応じて自分も行動し、そうして戦って勝敗を決するのです。
そのため、始めは処女のように大人しく行動します。そうすると、敵は油断をしてすきを見せます。
そうして、後は兎が逃げるときのように素早く敵のすきをついて行動します。
そうすれば、敵は防ぎようがないのです。
脳ある鷹は爪を隠すのような教えです。
戦争をする上で、敵のすきを見抜き、攻め込む事によって勝利を手にすることができます。
敵はすきを見せるふりをして、誘い込んでくる戦略をしてくるかもしれません。
そのような心理戦のような戦いにおいて相手のすきを見つけるため、大人しい行動をとり、相手を油断させる。
そして、油断したところで討ち取りにいく。
必勝法だと思います。自分も実践していくように致します。
それでは。
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