白い空洞に臥せて

ひとり目を閉じた 足先を触り
低く重たい心を横たえる

滑らかなシーツは皮膚よりも冷たい
私は蔦を絡める 離れないように

いつか窓に明かりが灯って
空白な空に 人々が帰ったとき 

私は部屋を呑み込んで 胎動する
葉脈となり 腐葉となる

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