歩く足に乗車してゆく先々で
足は私の誰よりも場所を刺青する。
景色は私の共同製作者として、光を編んでくれる。私はそれを切り取る。
10月からイベントが喧しく、市町村を足しげく跨いでいる。イベント自体は自治体立施設が開催するものが多いが、距離を移動するにはガソリンがいる。控えなくてはいけないと思いつつ、徒に走ってしまう。
行きなれた国道から枝道へ、近くて知らない場所を探して、大月町を走った。
途中、大きな鳥居が傍にある鄙びた三叉路に行き当たる。掲示板とゴミ集積所があり、区長場らしき建物のあるところ。道の膨らみで降車して、明るい方に見える畑地にみえる中で作業する方に道を尋ねた。来た道を言うと驚いていた。浦集落がみたくて、その方のいうとおりに行く。
やがて道は国道に戻り、見慣れた景色を抜け現像までの道。
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