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『浦上想起』 にコロサレル!

最終回間近のテレビドラマ『名建築で昼食を』。
毎回紹介される名建築の素晴らしさだけでなく、主演2人(池田エライザ田口トモロヲ)の演技なのか素なのかわからないくらい自然な芝居も、たまに顔を出すシンボリックなストーリー展開もとても良い。
しかし特に心に残るのは音楽。
ベンジャミン・べドゥサックが作る作品に寄り添うような心地よい音楽。
そして何よりエンディングに流れる浦上想起の『未熟な夜想』の美しさに思わず一目惚れ。
今回はそんな美しい音楽を紡ぎ出す浦上想起について書こうと思います。

簡単にプロフィール。

2019年の1月ごろから宅録/打ち込み音楽家“浦上・ケビン・ファミリー”として始動。その後、家族ユニットのコンセプトがグチャグチャッと有耶無耶になり、5月ごろからソロユニット「浦上 想起」としてYouTubeなどに楽曲を何個か発表。現在は関西の外れに在住。
ー浦上想起noteより抜粋

鬼才宅録音楽家浦上想起。

音楽家のことを「アーティスト」と言うのが嫌いだ。
“artist”と言う言葉は芸術を扱う人すべてを指す言葉なので、もちろん音楽家も含んでいる。
しかし音楽を作る人はやはり「ミュージシャン」だと思う。
だから音楽家のことを「ミュージシャン」と言う人は信用できるという線引きがある。
でも時に音楽家の中にも「アーティスト」と言う言葉がピッタリくる人たちが存在する。
浦上想起はその中の一人。
彼は「一人多重録音/打ち込みソロユニット」を掲げて、歌唱/演奏/作詞/作曲/編曲に加えて映像製作など作品に関わることをすべて一人で完結するスタイル。
まさに人を超えた才能であり、芸術家と呼ぶに相応しい。
四の五の言う前にまずは楽曲を聞いてほしい。

*ミニAL発売に合わせて公開された『とぼけた顔』MV

彼に関する記事やインタビューを見ていると、学生時代から物凄い数のインプットをして、脳に身体中に詰めに詰め込んできたモノを、一気に今のスタイルで開放(アウトプット)したような感じがする。
こういう時の人間というものは一番恐ろしい。
良くも悪くも誰も堰き止めることのできない激流のようなイメージ。
そんな激流の中で彼が作る音楽は、ジャズやフュージョンなど固定のジャンルに囚われずに柔軟に様々な要素をミックスしている。
その音はポップであり、ファンタジックであり、何より驚くほど妖艶で美しい。
一度聞いたら誰の耳にも残るであろう。
必要なモノを必要な場所に適切に配置しているようで、必要でないモノもいつの間にか潜ませている。
理路整然としているようで、どこか雑多な感じもする。
そう、それは地図を持っているのにどこか危険な香りのするアドベンチャーのよう。
彼の音楽は一曲の中に物語が存在する。
比喩表現ではなく本当に一つの曲の中に起承転結のようなストーリーラインがあるのだ。
彼の曲は“聞く”のではなく“体験”すると表現するのが正しい。
身体中で感じる素晴らしい音楽体験。
ぜひとも皆さまにもこの最高の体験をシェアしたい。

*『名建築で昼食を』エンディングテーマ『未熟な夜想』LV


来たる10/23(金)に初のミニAL『音楽と密談』がリリース。
今度は私たちにどんな体験をプレゼントしてくれるのか。
彼のこれからのアドベンチャーに刮目せよ!

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音楽にコロサレル!
ニシダ

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