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”かわいい家庭科の先生”の困った質問

高校1年生の頃、家庭科の先生はとてもかわいらしい若い女性でした。おそらく、大学を卒業したばかりだったと思います。
友達感覚で生徒に接するいい先生だったと思いますが、ちょっと問題がありました。

それは、クラス全員の前で、答えにくい質問をしてくること。

自分を振り返ってもわかるのですが、20代前半ってまだ大人としては未熟で、相手の気持ちを慮れないところがあると思います。ゆえに、思慮の浅い行動をしてしまうんですよね。

例えば「あなたにとって結婚の意味は?」とか「どういう人と結婚したい?」とか聞かれたのですが、奥手な高校生が即答できる質問ではありません。
さらに答えに詰まったら「あとでもう1回聞くから考えておいてね」とか念を押され、逃げ場がなくなる。
雰囲気の良くないクラスで、男子もいる前で、この手の質問をされることがとても憂鬱でした。

そう思っていたのは私だけではないようで、あるクラスメイトに
「家庭科の先生の質問、答えにくいんだよね」
と話したら、
「私も苦手。XXさんもいやだって言ってた」
と話してくれました。
みんなそうだったんだなと思うと、少しほっとしました。

☆☆☆☆☆

年をとると、過去に親や先生、上司に言われたことがわかったりしますが、この家庭科の先生の質問は、いまだに理解できないです。20代前半という年齢を考えたら仕方ないけど、「先生」という立場の人は気をつけた方がいいですね。

もしかしたらこの先生は女子高出身で、高校時代にこういう話題で盛り上がる雰囲気のクラスにいたのかもしれない。あるいはキラキラ女子で、何を答えても周りが喜んでくれる存在だったのかもしれない(見た目からしてそんな感じもする)。悪気がなかったのはわかるけど、悪気がない分、タチが悪い(苦笑)

なんて過去を思い出しつつ、「自分は想像力のある大人になれているだろうか」と自省する材料にしたいと思います。


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