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秘境への旅その3〜因島のレトロな銭湯へ〜

因島のたくま商店さんが本日のお宿。初日は宿に着いたのが夕暮れ時で、もういい時間。宿のヘルパーさんに教えていただいた、島唯一の銭湯に行ってみることにしました。

ネットで評判を見たら、評価が真っ二つに分かれていて、唯一無二感が漂っていました。こりゃ、行くしかないじゃないっすか!!不満を言ってた人は、銭湯に駐車場が無いと散々低評価を付けていましたが、実はちゃんとあるらしいです。それを知らず、近くの駐車場に止めてしまいました・・・。

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銭湯に向かう道中見つけたやえむぐら感半端ない廃墟?廃墟を見るといつも心そそられる瞬間、いつも梶井基次郎の『檸檬』の情景とリンクしてしまいます。

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土生港近くの駐車場からてくてく歩いて5分ほど。ありました!94歳のお婆ちゃんが今でも現役で薪を焚いてくれるという、島唯一の銭湯「寿湯」。


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期待通りの外観に心躍ります。では、ゆっくりぬくもって来ま〜す!

〜お風呂レポ〜

こういう昔ながらの銭湯って、シャンプーとか販売しててもメリットのリンスインシャンプーだよね、とか舐めてたら、それすら無かった!潔い!!そして、シャワーが付いてなくて斬新でした。シャワーを使わず、風呂桶で熱湯と水を交互に入れて調整しつつ髪を洗う・・・温度調整がなかなか難しくて新鮮でした〜!そして、番台から男湯丸見えなんですけど!(笑)

以上の3点も予想外だったのですが、一番予想外だったのは、ロッカーの鍵が無いこと!まじですか?

番台のお婆ちゃんに「貴重品どうしたらいいですか?」と相談したら、「カゴに入れてその辺に置いといたらええよ。」と

何この信用社会!!(笑)

ここでは、ロッカーは貴重品を預けるためにあるのではなかったのです。入っているのは常連さんのお風呂セットばかりでした(笑)

「ここに来るのはみんな常連さんじゃから、大丈夫じゃよ〜。」とお婆ちゃん。そんなこと言われても、貴重品がなくなったらと思うと安心してお風呂を楽しめない・・・。

結局、カゴに入れて番台のお婆ちゃんに見張ってもらうことに。「貴重品の上に一杯服被せといたらええよ〜。」と言われても・・・(笑)

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貴重品は無事だったし、お風呂に入ってる最中は、勝手が分からない私に常連さんたちが親切にしてくれて、すごく精神的に満足度の高い銭湯でした。

唯一、入浴剤が、めっちゃ人工着色と香料だったので、私的には薬草とかの方が良かったな〜と思いました。昔ながらのお風呂という点では、このメロンソーダのような色の風呂も味があったのですけど・・・。(笑)

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お風呂を通じて一つのコミュニティが形成されてて、そこはまるで浮世風呂の世界でした。

今回は出先の温泉がほぼ閉まっていたので、旅で唯一のお風呂体験がここになりました。楽しかった。お風呂屋さん、常連さんありがとう!気持ちよかったです!私的には他では味わえない星五つの素敵な素敵な銭湯でした。


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