ラストがタランティーノらしい『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

2019年公開映画131本中50位。

ラストが衝撃的な映画でした。
キャリアにつまづいた俳優役のレオナルド・ディカプリオと、
そのスタントマン兼付き人であるブラッド・ピットのお話なんだけど、
世間では、彼らの共演ばかりに目が行って、
中身があんまり知られていない気がするんだよなあ。

これ、実話ベースの話なんです。

『戦場のピアニスト』や『オリバー・ツイスト』で有名な
ロマン・ポランスキー監督の奥さんであり女優でもあった
シャロン・テート(劇中ではマーゴット・ロビー)。
彼女が1969年8月9日に、カルト集団に惨殺されてしまう事件があり、
それがベースになってます。

26歳の若さで、しかも妊娠8ヶ月であったにも関わらず、
全身を16箇所もナイフで刺されてお腹の子供も亡くなるという、
本来はけっこう暗く重たい話。

なんだけど、事件はあくまでも下地になっているだけで、
映画自体の話はまったく違うものになっていたし、
何よりもクエンティン・タランティーノらしく、
ポップな感じに仕上がってます(笑)

ディカプリオとブラピのキャラも面白いんだけど、
とにかくラスト20分が一番の見どころ!
ある意味、ここだけ浮いてるwww
でも、ここが一番タランティーノっぽいんだよなあ。
グッチャグチャで。
ここはぜひ映画館で確かめて欲しいです。

実話ベースではあるんだけど、
ディカプリオとブラピの役だけは
映画オリジナルのキャラなので実在しません。
ところが、他は往年の名優も出ていたりして、
(もちろん本人はすでに他界しているので別の人が演じているんだけど)
スティーブ・マックイーンやらブルース・リーなんかは、
これがまた本人に近い人でさ、
ハリウッド映画って、実在した人を使うときって、
本当にちゃんと似た人連れてくるよなあと関心してしまった(笑)

そして、ブラピの肉体がヤバイ。
55歳には見えないほど仕上げてきてた。

あと、全然気づかなかったんだけど、
ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの娘が出ているらしいんだよね。
そもそも顔知らなかったけど、ちょっとびっくり(笑)

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