後半はいいけど前半が退屈なウェスタン映画『ゴールデン・リバー』

2019年公開映画112本中90位。

久々のウェスタンモノ。
いわゆる、ゴールドラッシュ時代における
金の採掘が題材となっている映画。

殺し屋兄弟のジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスが
依頼主からの命令で、偵察係のジェイク・ギレンホールを通じて、
化学者のリズ・アーメッドを探して始末しようとする話。

なんだけど、そのリズ・アーメッドが、
金を1発で見分ける“預言者の薬”なる、
ネーミングが中二病全開な秘薬を開発していて、
それを川に蒔けば、みんなでウハウハ!ってことで、
依頼主はひとまず置いておき、4人で組もうという流れになる。

女っ気のまったくないおっさんだらけのむさ苦しい中、
ドンパチありーの、
金に目が眩んだツケがラストにやってきーので、
後半はそれなりに見れるんだけど、
前半がかなーり退屈。

そもそも殺し屋兄弟と偵察係は離れたところにいて、
まずはそこから合流しなくちゃならないのだけど、
連絡手段は手紙、交通手段は馬、
という時代だから、ここがかなりモタついた印象。

さらに、登場人物の関係性がわかりづらいのと、
化学者がなぜ命を狙われているのかもわかりづらい。

話としてはよかったんだけど、
もう少しテンポよく進んでくれたらもっと面白くなったかも。
人物相関図を明確にして、
前半で合流するところをもう少し早くすれば。

ウェスタン映画は『荒野の七人』(1960)や、
『荒野の用心棒』(1964)、
『マグニフィセント・セブン』(2016)のように、
ふらっとやってきたガンマンが悪いやつらをこらしめるのが好きだな。
って、それらも元は日本の"世界のクロサワ"による
『七人の侍』や『用心棒』の影響を受けて作られたのだけど。

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